旅レポ
初めてのクルーズ旅、船内はなにして過ごせばいい?
2026年5月5日 12:00
那覇クルーズターミナルを出航した船は、台湾に向けて南西へ針路をとる。台湾を南からぐるっと西岸に回り込んで、台南の港湾都市・高雄(カオシュン)、歴史ある古い港町・安平(アンピン)、台湾第2位の人口を擁する産業都市・台中(タイジョン)を巡っていく。
と言っても大急ぎで進んで那覇を出た翌朝には高雄、というわけではない。三井オーシャンフジの「速力16ノット」は時速に換算すると約30km/h。速さではなく乗客の快適さを第一に、東シナ海を悠々と進んでいく。
つまり2日目は終日航海日で、24時間以上海の上にいる。那覇へ戻る最終日の前日も、同様に終日航海日だ。
エキゾチック台湾クルーズIV ~高雄・安平・台中~
1日目: 那覇クルーズターミナルから乗船
2日目: 終日航海日 ※ディナーはドレスコードあり
3日目: 台湾 高雄に寄港
4日目: 台湾 安平に寄港
5日目: 台湾 台中に寄港→悪天候で基隆へ変更
6日目: 終日航海日
7日目: 那覇クルーズターミナルで下船
24時間海の上の終日航海日、船内でなにして過ごす?
丸一日船内にいると暇を持て余してしまいそうだが、ほかの交通手段とクルーズ船で大きく異なるのが、船内の過ごし方がきわめて充実しているという点。本船も例外ではなく、クルーズ船は“料金が全部込み”のオールインクルーシブなので、宿泊・食事・飲料はもちろん、船内のイベントや体験への参加費、船内Wi-Fiも料金に含まれている(一部レストランや食事メニュー、スパなど例外はある)。
三井オーシャンフジは「PORT&STARBOARD」という船内新聞を毎晩配布しており、そこには旅程や寄港地の情報、船内施設の営業時間、船内イベントのタイムスケジュールなどを記載している。
まずは新聞に目をとおして、参加したいイベントやライブステージの目星を付けておきたい。船内の催しはそれこそ15分・30分刻み、複数同時に行なわれているのですべてに参加することはできないが、欲張って果敢に取り組んでもいい。一方で、24時間いつでも好きなときに部屋まで食事を持ってきてもらえるのだから、時間にとらわれず持ち込んだ本を読みふけったり、ベランダから海を眺めたりと、船の進みのようにのんびり過ごしたっていい。船内の過ごし方は自由だ。
それでも、船長主催のパーティや寄港地に縁あるライブステージ、寄港地のご当地食材で構成したレストランの限定メニューなど、外せないハイライトもたくさんある。新聞で分からない部分は船内テレビやゲストサービス(デッキ7)で補完できるので、見逃しがないように気を付けたい。また、3日目以降の寄港地の基礎情報や観光的な見どころを紹介する寄港地説明会は、初めての土地の不安をなくすためにも参加しておきたいところ(見逃しても夜には船内テレビで録画を放映するが)。
ちなみに今回の台湾クルーズでいうと、乗船して日付が変わった深夜2時に船内の時計が日本時間(GMT+9)から台湾時間(GMT+8)に変わるため、時刻が1時間前に戻る。船内新聞ほかでスマホや腕時計を調節するよう繰り返しアナウンスがあるものの、間違えているとイベント参加どころの話ではないので、こちらも要注意だ。
船内では毎日、なにかしらのライブステージが繰り広げられている。前述した寄港地に縁ある演奏のほかにも、ディスコミュージックやジャズ、クラシック、ロック、カントリーなど多岐にわたる。個人的に刺さったのは4日目の夜、デッキ10「オブザーベーションバー36」で実施したピアノ弾き語りによる「ビートルズ・ナイト」。シンガーのケビンさん(Khevin Almario)の歌声がとにかく素晴らしくて、5日目の夜もライブを見に行ってしまったほど。
そのほか船内で気になること
クルーズ船って酔うの?
航海に揺れは付きもので、今回も台湾の西岸部で一部揺れの強い海域があった(そのせいで5日目の寄港地が変わったくらい)。記者はバスも飛行機も酔わないので、クルーズ船も大丈夫だろうと高をくくっていたら初日の夜から具合がわるくなってしまって(あくびがすごく出る=船酔い初期症状らしい)、そんなときのために酔い止めを用意しておきたい。
酔い止めなんて「手首押すと酔わないみたいな気休めでしょ」と思っていたのだけど、今回初めて飲んですぐさま効いたので、ここで「酔い止めはめちゃくちゃ効果ある」と声を大にして伝えたい。
もちろん体質や体調次第だろうし、船の大小で話は変わるかもしれないが、船酔いを理由にクルーズを敬遠するのはもったいないと思う。
インターネットにはつながる?
三井オーシャンフジはスターリンクを搭載しているので、船内Wi-Fiに接続することでインターネットにアクセスできる。今回宿泊したベランダスイートでは、1人1端末までは料金に含まれていて、解像度が下がることもあるがYouTubeの動画を再生できるなど使い勝手は十分。
ただ、中国当局による規制の影響で、主に台湾西岸部では回線速度が低下する場合があり、この点は乗船時に書面で案内が用意されていた。使いそうなアプリや必要そうなデータ・動画は事前にダウンロードしておくか、「ネットから切断されてもいい」くらいの気持ちでいた方がよいかもしれない。なお、台湾ではスマホの海外ローミングが問題なく利用できるので、上陸中や接岸中はローミングを使った方がインターネット接続はスムーズだった。



















































