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21時間の船旅を快適にしてくれる「au Starlink フェリーWi-Fi」

東京九州フェリーの横須賀~新門司で体験

東京九州フェリーの「はまゆう」

 昨今の旅行においてインターネットにつながるスマートフォンは欠かせないものになっているが、長時間のフェリーでの船旅を快適に過ごせるようにしてくれるのがKDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「au Starlink フェリーWi-Fi」だ。

 東京九州フェリーでは横須賀~新門司を約21時間で結んでおり、10月8日横須賀発の「はまゆう」に乗船し、その実用性をチェックしてみることにした。

 au Starlink フェリーWi-Fiは、衛星通信サービスのStarlinkのアンテナをフェリーに設置し、Wi-Fiに変換して船内でスマートフォンによる高速インターネット接続を行なえるようにするサービスで、24時間1500円で提供している。auユーザーやau Starlink Direct専用プランの利用者であれば無料で利用できる。

船内での「au Starlink フェリーWi-Fi」の案内

 利用するには、au Starlink フェリーWi-FiのWebサイトにスマートフォンからアクセスし、画面の説明に従ってプロファイル(設定ファイル)をダウンロードし、所定のネットワークに接続する必要がある。

 うまく接続できず、利用マニュアルやFAQなどをオンラインで確認したいということもあり得るので、できればこの作業は地上の基地局の電波を掴んでいる乗船直後に済ませておきたい。心配な人はPDFの利用マニュアルを事前にダウンロードしておこう。

au Starlink フェリーWi-FiのWebサイト
画面の説明に従ってプロファイルをインストール

 つながってしまえば実に快適で、YouTubeをはじめとする動画のストリーミングサービスやオンラインミーティングなども途切れることなくスムーズに利用できる。実際のスピードは同時に接続している人の人数次第なところもあるが、何度か計測してみたところ、下りでは190Mbps前後、上りでは15Mbps前後と十分すぎるほどの速度が出ていることが分かった。

十分な通信速度が出ている

 今回の旅では、最もリーズナブルなカプセルホテル的な客室「ツーリストA」(A43-55)を利用したが、上記の通信速度はそのベッドの上で計測したもので、ロビーに出なくてもしっかりと通信できるのはありがたい。ちなみに、マナー上、大きな音を立てるのはよろしくないので、動画を視聴する場合はイヤホンを使うようにしよう。

ツーリストA

 ここまで快適なのであれば、PCを持ち込んでテレワークと行きたいところ。今回の旅程も23時45分に横須賀港は出発し、翌日の21時に新門司港に到着するというスケジュールで、日中を有効に活用したくなる。

 ただ、現在のところ、対応端末はスマートフォンとタブレットのみで、PCから直接利用することはできない。Galaxyシリーズのハイエンドモデルなど、Wi-Fiの中継機能を持つ一部のスマートフォンのテザリング機能を利用すれば、PCからも利用できるようになるが、公式にサポートされている使い方ではない点には注意が必要だ。

 いずれにしても、飛行機や新幹線よりもネット接続が安定しているこの環境をPCにも解放してくれれば、約21時間という移動時間もまったく無駄にならないので、KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレスにはぜひともPC向けのサービス提供を検討してもらいたい。

 もっとも、その日の波の状態にもよるが、揺れる船内で仕事ができるかどうかは乗り物酔いへの耐性次第なところもあるし、せっかくの船旅だからデジタルデトックスを楽しみたいという人もいるだろう。

 それでも船内での体験をSNSで共有したり、旅先の情報をチェックしたり、好きな動画を見て退屈を紛らわせたりできるのはインターネット環境があってこその話。少なくともネットにつながらないから長距離フェリーを避けていたというあなた。時代は大きく変わっていますよ。