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ハンディファンの「絶対冷却王」はどれだ? 大口径の轟風・自走可能な爆風・冷え冷えプレート付き、3機種を比べてみた
2026年7月23日 16:00
東側からの太平洋高気圧、西側からのチベット高気圧が重なる2026年の夏は、「ダブル高気圧」の影響で猛暑が続く……と報じられている。酷暑日(40℃以上)も予想されるなか、ちょっとした移動や旅行の強い味方となるのが、携帯型の扇風機「ハンディファン」だ。
メーカーもいろいろ、価格帯も機能の千差万別のハンディファンを見比べながら、「結局どの商品がいいの?」と迷う方も、少なくないだろう。
この記事では、6月にオープンしたばかりの「ヨドバシカメラ マルチメディア池袋」や「ビックカメラ」「ドン・キホーテ」などでの売れ筋やプライベードブランド(PB)を中心に、3製品をテストしてみた。
・ドン・キホーテPB「爆風ターボファン PJ-ZE43」
※ドン・キホーテ 池袋東口駅前店で購入(購入価格:5499円)
・ドウシシャ「ゴリラの扇風機 GRF-2601B」
※ヨドバシカメラ マルチメディア池袋で購入(購入価格:3311円)
・コーナンPB「PortTech KN20-GY」
※筆者がもともと所有。近所で購入(購入価格:2728円)
「ドンキ爆風」ファンは轟風も轟音も最強!
絶対的な風量の強さで見れば、圧倒的なスペックを誇るのが「ドンキ爆風」だ。
なにぶん「ドンキ爆風」は、ドローンで実際に使用されているパーツとモーターを搭載しており、風量はドンキ従来商品の2倍(15m/s)というカタログスペックを見るまでもなく、段違いだ。実際に鉄道車両で移動中に試したところ、80人程度の乗車で車内が蒸し暑くなっている313系(静岡地区)の車内でも、勢いよくそれなりの冷風を保っていた。
ただこの轟風と引き換えに、モーター音もものすごい。最低限の送風で起動しても他機種より音が立ち、最大送風(ゲージ表示で「100%」)にすると、乗車していた313系の乗客80人が全員振り向くほどの轟音が鳴り響いた。ドンキ爆風は「轟風で涼しいが、轟音も最強クラス」と、割り切って使用したい。
ゴリラの扇風機は「大口径で優しい風」
一方で、「ゴリラの扇風機」の風量は、実際にかざしてみてもドンキPBにおよばない(カタログ数値で最大約6.45m3/min)。ただ、ファンがドンキPBの倍以上の広さがあるためか、身体の広範囲に風が当たってくれるのがうれしい。強めの風で体調を崩すような人でも、ムリなく利用できるだろう。
大口径のファンは回転数を低くできるため、大風量でもモーター音はそれなりに静かだ。ただ、ガード網の間隔が他機種より開いている(実測8mm程度)せいか、髪の毛などの巻き込みに不安がある方もいるかもしれない。
コーナンPBはコンパクトで持ち運びやすく「ひんやりプレート」付き!
ファンの直径は5cm程度、グリップを含む筐体は20cm弱。ドンキ・ゴリラよりひとまわりコンパクトなサイズのハンディファンは、コーナンに限らず各社から多く発売されている。このタイプのハンディファンには「ペルチェ冷却プレート」を搭載している場合が多い。
中央部にある銀色のプレートにハンディファン用の電流を流すことで、プレート前面が熱を吸収して冷える(熱は裏面から出ていく)。ハンディファンの風がぬるくても、ひんやりプレートを触ったり首元に当てたりすれば、すぐに冷感を得られるのだ。
一見すると魔法のような機能だが、高校の物理の授業でも同様の理論が出てくるので、冷却の仕組みをご存じの方も多いだろう。ただし、そこまで冷却できる力はないため、屋外だと「少し冷たい程度」にしかならない場合もある。過度な期待はせずに使った方がよいだろう。
風量はカタログ上でも記載されていないが、ファンがコンパクトな分、かなりピンポイントに風が当たる。ファン自体が小さい分、風量を上げると音がかなり増幅するので、留意しておきたい。
今回の3機種のなかでもっとも角度調整が効き(ほぼ180度回転)、ストラップ穴もあるため、持ち運びやすい。ドンキ・ゴリラの扇風機よりも価格がお手ごろでもあり、顔だけ・首元だけのスポット冷却に向いたハンディファンと、割り切って使うのがよいだろう。
それぞれ連続動作時間は? 充電しながら使える?
バッテリー容量・駆動時間
ドンキ爆風:
2000mAh
約3時間(20%駆動時)
ゴリラの扇風機:
4000mAh
ゴリラモード 2時間、強 3時間、中 5.5時間、弱 10時間
コーナンPB:
3000mAh
扇風機モード 2時間~7.5時間、冷却プレート併用 1時間10分~2時間
だいたい各社とも、「標準的な風量で3時間程度、長くて8~10時間程度」といったところか。バッテリーが大容量なゴリラの扇風機は駆動時間の長さが魅力。一方、コーナンPBは冷却プレートを使用すると、一気に駆動時間が短くなることに要注意だ。
電池の安全性&充電しながら使用できる?(パススルー充電)
ドンキ爆風: パススルー不可(リン酸鉄電池)
ゴリラの扇風機: パススルー可(ゴリラモード時除く、リチウムイオン電池)
コーナンPB: パススルー可(機能制限あり)
ハンディファンはモバイルバッテリーと同様に充電池を内蔵しており、破損や熱暴走によるケガや事故の可能性もある。近年でも、日本化学工業協会が「充電できなくなった、充電中に以前より熱くなる、外装やバッテリーパックが膨張しているなどの前兆があれば、使用を中止して適切に廃棄するように」とメッセージを発信している。
そのなかで、今回の3機種は「ドンキ爆風」だけが、安全性の高いリン酸鉄バッテリーを使用している。炎天下の車内などで使用する場合は、最近のモバイルバッテリーと同様に、リン酸鉄バッテリーを搭載した機種の方がよいだろう。
電池切れを起こした際には「充電しながら使う」ことも多いだろう。今回の3機種では「ドンキ爆風」以外はパススルー充電が可能だった。ただ、充電中はコーナンPBの冷却プレートが使用不可になるなど、どこかで機能制限が入る場合も多いので、事前にチェックしておこう。
【番外編】ハンディファンは自力走行できるのか?
SNSに目撃情報が多くあるため、実際に試してみた。「ドンキ爆風」のファンを90度に曲げて、摩擦の少ないテーブルの上に置いて、風量を最大にしたところ……なんと、ファンから出る風で自走した! ほぼチョロQ並みの速度に、実験会場となった会議室はどよめくばかりであった。
もちろんメーカー公式の機能ではなく、摩擦があるカーペットや畳では自走しなかった。しかし、こんな芸当ができるのは「ドンキ従来商品の2倍」(15m/s)の轟風を誇るこの商品くらいだろう。
もし筆者が小学生なら、ホーバークラフトの船体模型を作ってハンディファンのグリップ部に貼り付けた「自走ホーバークラフト模型」を、自由研究の題材として提出するだろう。
ハンディファンはこのほかにも個性派の商品が多く存在する。購入前に「どの店で購入するか」「どの商品を購入するか」じっくり考えてみてはいかがだろうか。








































