旅レポ

話題のパンダスポット「香港オーシャンパーク」で双子の2歳を祝うツアーに参加してみた

香港オーシャンパークの双子パンダ、ジャジャとディディ

 上野動物園の「シャオシャオ」と「レイレイ」が1月27日に中国へ返還されたことで、日本国内のジャイアントパンダの数はついにゼロとなってしまった。近場では台湾や韓国でも見ることができるが、今一番ホットなパンダスポットと言えば、「香港オーシャンパーク」(180 Wong Chuk Hang Road, Aberdeen, Hong Kong Island)だ。

香港オーシャンパーク

 香港島の南側に位置する動物園・水族館・遊園地が一体となった大型テーマパークで、2024年8月15日に双子のパンダ「ジャジャ(加加)」(メス)と「ディディ(得得)」(オス)が誕生したことで人気沸騰となり、各地から多くの人が訪れている。その双子パンダが気軽に見れるツアー「かわいい双子のパンダに会いに行こう!ジャイアントパンダ見学ツアー」が、近畿日本ツーリストから、香港政府観光局・香港オーシャンパークとの共同企画として販売されている。

 今回は双子パンダが2歳を迎えたタイミングで、誕生から現在までの成長の流れを記録したドキュメンタリー映画もツアー内で特別に上映されるとのことで、筆者も機上の人となり香港まで飛んでみた。

 この近畿日本ツーリストのツアーは、飛行機、ホテル、香港オーシャンパークの入場チケットが含まれているほか、一番大きな特典として、パーク開園前に優先入場して、双子パンダに一番乗りで会える特別プログラムが付いていることだ。指定日に開催している「A Treasured Moment with the Giant Panda Twins」というVIPツアー(大人1500香港ドル)に、めんどうな手続きなしに参加できる。開園前の9時30分~10時の30分間は参加者だけが見学できるので、大混雑で揉まれることもなく、まさに“VIP”なツアーだ。

 ワクワクしながら開演前のオーシャンパーク前に集合し、まだ誰もいない敷地内を双子パンダが住む建物に向かう。ところどころに飾り付けてあるパンダの数々が人気の高さを物語っている。フォトスポットだけでもそうとうな数がある。

エントランス前も2歳を祝うオブジェで一杯
園内にもパンダのオブジェがズラリと並ぶ

 ご存じのとおり、中国四川省・甘粛省、陝西省の山岳地帯を住処とするジャイアントパンダは高温に弱い。そのため、飼育している建物内は冷涼で過ごしやすい環境になっており、人間にとってもうれしい限り。さんさんと輝く夏の太陽の下では、なおさらというものだ。

白いドーム状の建物が双子パンダのファミリーが住む「GIANTPANDA ADVENTURE」
周囲の笹がパンダの住処らしさを演出している

 建物内に入り、見学エリアまで移動すると、すでに双子パンダが美味しそうに竹をバリバリとかじっている姿が目に飛び込んできた。ガラス越しではあるが距離も近く、限られた人数しかいないので、アレコレとアングルを変えながら自由に撮影ができるのはありがたい。食事に飽きるとぬいぐるみやタライで遊び、時には姉弟げんかのようなじゃれ合いが始まるので、こちらとしては見ていて退屈しない。

双子パンダを見学できるエリア
マスコットキャラクター・バオバオも双子パンダと一緒に登場
一心不乱に食べる
飽きたら遊ぶ
じゃれ合う2頭。弟ディディのタックルに姉ジャジャが「ぐぇっ!」と言っているみたいだ
近畿日本ツーリストが配布していたウチワ

 日本語を話せるスタッフもいたのでいろいろと聞いてみると、弟パンダ・ディディは首の後ろが赤くなっているのが特徴で、姉パンダ・ジャジャはハムスターのように頬が膨れていることから容易に判別できるそうだ。2歳というやんちゃ盛りで動き回る双子パンダだが、お腹いっぱいになると昼ごろには寝てしまうそうなので、じっくりと見学するには早い時間帯がよいというのが分かった。

ディディは首の後ろが赤い
お昼になるとこんな感じでお休み状態に

 また、こちらの建物には全6頭いるジャイアントパンダのうち4頭がおり、父・ラーラー(楽楽)、母・インイン(盈盈)も放飼されている。インインは双子パンダとエリアがつながっているので、木の登り方などを教えることもあるそうだ。

ファミリーが放飼されている建物内部はかなり快適
マイペースで過ごすすラーラー
貫禄のあるインイン
同じ建物内ではレッサーパンダも飼育していた

 見て楽しんだあとは、記念のお土産を購入することもできる。近くにグッズショップを併設しており、パンダグッズがズラリと並ぶ景色は壮観。多種多様な商品のなかからあれこれ選び、自分用として購入するのもよいし、お土産として購入するのもよいだろう。

パンダグッズがズラリと並ぶショップ

 午後には今回だけの特別な試写会が実施された。ネタバレにならない程度に紹介すると、双子パンダ、ジャジャとディディをインインが妊娠して出産し、現在に至るまでの成長を記録したものだ。

 高齢で出産したインイン、問題が起きたときに駆け回る担当スタッフ、その当時の心境を語ったインタビューなど、克明に記録されたドキュメンタリーフィルムとして仕上げられていた。一般公開も検討されているようだが、現在のところは未定とのこと。

関係者や招待客だけが視聴できた双子パンダの成長記録

 そのほか、香港オーシャンパークには絶景が楽しめるロープウェイ、ジェットコースターなどがある遊園地、多種多様な生物を観察できる水族館などがあるので、パンダの見学プログラムが終了したあとも、とことん遊ぶことができる。

東京ドーム約20個分の面積があるので、とにかく広い。急に雨が降ることもあるので雨具があると便利
絶景が楽しめるロープウェイもオススメ。乗車時間は約10分
スリルを求める人はジェットコースターに乗るもよし

 ツアーで宿泊するホテルは香港島北東部のハーバーサイドに位置する「ホテル アレクサンドラ」(32 City Garden Rd, North Point, Hong Kong Island)。香港らしい、高層階まであるホテルで、内部は宮殿のようなきらびやかさが特徴になっている。

ホテル アレクサンドラ
見上げるとそうとうな高さがある

 客室はコンパクトながらも実用性の高い設計になっており、快適に過ごすことができる。一つ注意点を挙げると、香港では環境保護法(プラスチック規制)の導入により、使い捨てプラスチック製アメニティ(歯ブラシやクシなど)やペットボトルの飲料水が原則禁止となっているので、部屋には置かれていない。

 そのため、持参か周辺のお店で購入することになるが、幸いなことに近所にはコンビニエンスストアやスーパーが多く立地しているので、困ることはないだろう。

宿泊した客室
窓の外には「これぞ香港」という景色が広がる

 ツアーのプログラムには、ホテル内にあるレストラン「カフェ A」でパンダケーキを楽しめる特典も付属する。今回は、パンダのマカロン付きミルフィーユが提供された。ピスタチオクリームを豪勢にはさんだパイ生地は、濃厚でありながら甘さもきつくなく、筆者でもペロリといただけた。

ゴージャスな「カフェ A」
特典のパンダケーキ

 今回、香港訪問が初めてだった筆者は、空き時間に可能な限り歩き回ってみたが、先進的な都会である一方、伝統的な港町の側面も合わせ持つ、香港の多様な面に魅力を感じた。公共交通も発達していて非常に便利なので、香港オーシャンパークで遊んだあともいろいろと楽しめることだろう。パンダ好きな方だけでなく、香港に興味を持った方は公式サイトをチェックしてもらいたい。

世界的な金融街でもある香港島
昔ながらの熱気を感じる重慶大厦(チョンキンマンション)
香港政府観光局が提供しているガイドブック。充実した内容は圧巻の一言。公式サイトにPDF版も用意されている
野村シンヤ

IT系出版社で雑誌や書籍編集に携わった後、現在はフリーのライター・エディターとして活動中。PCやスマートフォン、デジタルカメラを中心に雑誌やWeb媒体での執筆や編集を行なっている。気ままにバイク旅をしたいなと思う今日この頃。