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開業直前「OMO3浅草 by 星野リゾート」を見てきた! 寄席ルームなど遊び心ある全98室。浅草寺&東京スカイツリーの眺望も抜群

最上階オールデイカフェでは浅草グルメを堪能

2023年7月31日 開業

「OMO3浅草 by 星野リゾート」が7月31日に開業

 OMO3浅草 by 星野リゾート(東京都台東区花川戸1-15-5)がいよいよ7月31日に開業する。

“テンションあがる街ナカのホテル”として、星野リゾートが全国15か所に展開するのOMO(おも)ブランド。都内では「OMO5東京大塚」「OMO3東京赤坂」に続き3軒目の誕生となる。

開業に先立ち先行内覧会が開かれ、OMO3浅草 by 星野リゾート 総支配人の三澤咲香氏が施設について説明
OMOブランドにはカプセルホテル(OMO1)からフルサービスホテル(OMO7)、エアポートホテルまであり、数字はそのサービスの幅を表わす

 場所は浅草寺から徒歩1分、北側にある観音裏の「奥浅草」と呼ばれるエリアに立地。周辺にはこだわりを持った飲食店や新旧さまざまな商店が点在し、下町文化と江戸情緒の活気であふれる。

 そんな街の魅力に触れてもらうべく、OMO3浅草 by 星野リゾートではこれまでにない館内サービスや設備、ゲストへの観光サポートなどを取り入れ、「粋だねぇ、浅草上手」をコンセプトに地元ならではの楽しみ方を提案していく。

開業セレモニーでは、浅草っ子をゲストに迎えたトークセッションや落語家 立川吉笑による三本締めが行なわれた
株式会社宮本卯之助商店 代表取締役社長 宮本芳彦氏。すばり浅草の魅力は? という問いに「人と祭」。特に三社祭は最もアツいイベントという
仲見世商店街振興組合 理事長で、元祖人形焼 木村家本店 店主の木村淳氏は「開業が楽しみ。ぜひ家族と泊まりに来たい」とコメント
1階ロビー(左)と13階OMOベース(右)の壁には、大きな「ご近所マップ」が掲げられる
季節に合ったオススメの飲食店、観光スポット、イベント情報などを賑やかなポップで案内

史上初、最上階の「OMOベース」で浅草寺と東京スカイツリーを一望

 ホテル最大の特徴は、OMOブランド史上はじめて最上階(13階)に設けられたオールデイカフェ「OMOベース」。大きなガラス窓からは、西側に浅草寺の境内を、東側に東京スカイツリーを見渡す。開放感抜群のテラス席も備わる。

 また24時間セルフサービスの「OMO Food & Drink Station」を併設し、浅草らしいグルメや星野リゾートオリジナルフードを販売する。

 例えば、1950年に創業した浅草の老舗ベーカリー“テラパン”こと「ケーキショップ テラサワ」。数ある商品のなかから、昔懐かしい味わいのコロネやサンドウィッチ、クリームパンなどを厳選して取り扱う。

 また「福寿家」からは、油揚げを裏返しにして酢飯を包んだ看板商品の稲荷寿司や野菜たっぷりのサラダ感覚で食べられる稲荷ロールを用意。

 そのほか「浅草むぎとろ」の抹茶アイスや「龍昇亭 西むら」のどら焼きといった和スイーツ、挽きたてコーヒー、東京のクラフトビールや「神谷バー」の電気ブラン、おつまみ類も豊富に揃う。

福寿家は1922年創業の名店。2種類入った稲荷寿司の折(左)と色鮮やかな稲荷ロール(右)、どちらもひと口サイズで食べやすい
総菜パン、お湯を注ぐだけのスープ・味噌汁、デザートのプリン、ソフトドリンクなどバラエティ豊か
雑穀おにぎりは「MAIMAI松屋浅草店」から毎日できたてが届く。銀聖鮭、チーズ塩昆布、しじみ佃煮
朝ごはん向けに販売する飲食物の一例
夜ごはん向けに販売する飲食物の一例

 好きな時間に好きな商品を購入し、OMOベースの席で景色を眺めながら食事できるほか、部屋に運んでゆっくり食べたり、お土産として持ち帰ったりできるのも宿泊者だけの特権。

お湯、ウォーターサーバー(各客室にウォーターボトルを用意)、氷、カトラリー、電子レンジ、トースターは自由に利用可能
コンビニのセルフレジのように24時間、気軽に買い物できる
会計はキャッシュレス。買ったものを紙袋に入れて部屋に持って帰るのもOK
OMOベースから階段を上ってルーフトップテラスへ。浅草の街並みを一望できる
夜は東京スカイツリーの幻想的なライトアップも見どころ。ランタンを灯せばムードたっぷり

知られざる浅草を満喫できる、朝・夕・夜のアクティビティ

 街を歩き尽くしたスタッフ「ご近所ガイド OMOレンジャー」が、滞在中に参加できる屋内外のアクティビティを展開する。

 朝のアクティビティは「粋だねぇ、明けの浅草さんぽ」。早朝6時、ゴーン……と街に鳴り響く「時の鐘」をスタートに出発し、OMOレンジャーの案内で浅草寺の境内などを巡る(所要約60分)。参加無料で、前日22時までに要予約。

 夕方のアクティビティ「江戸屋台ミーティング」は、会場となるOMOベースで毎日2回開催(16時~/16時30分~、各回約15分)。江戸時代に屋台フードとして親しまれたそば、天ぷら、うなぎ、寿司について、OMOレンジャーがクイズや店舗紹介を交えながら楽しく紹介する。参加無料で予約不要。

トークテーマは食品サンプルのくじを引いて決める

 夜のアクティビティ「浅草落語ナイト」では、OMOベースに設けられた高座に日替わりで落語家が登場し、約15~20分の落語を披露。浅草を代表する娯楽文化を間近で体験でき、たくさん笑って夜を過ごせる。はじめて聴く人でも楽しめるよう、冒頭はOMOレンジャーによる解説あり。

 開催期間は2023年7月31日、8月3日、4日、5日、10日、11日、12日、18日、19日、25日、26日と、9月~10月の毎週金・土曜(11月以降の日程は公式サイトで順次発表)。参加無料で予約不要。

ご近所ガイド OMOレンジャー。落語家の着物をモチーフにしたオリジナル衣装で、人力車の車夫のような地下足袋も履いている

旅の目的に合わせて選べる8タイプの客室。江戸の遊び心を取り入れたコンセプトルームも

 全98の客室があり、宿泊料金は1泊1室あたり1万8000円~(食事なし)。浅草寺境内が賑わう様子や夜のライトアップを堪能できる「デラックスツインルーム」、江戸の遊びをイメージした「寄席ツインルーム」、家族やグループで過ごせる定員4名の「デラックスフォースルーム」など、旅の目的に合わせて8タイプから選べる。

「デラックスツインルーム」(33m2)。1泊1室あたり2万9000円~(食事なし)
ローベッドが2台。浅草寺の境内を一望でき、夜は美しいライトアップも楽しめる
枕元にはルームライトのスイッチ、USBポート、AC電源を配備
トイレ・バスルーム・洗面台はスライド式のパーテーションで目隠しOK
電気ケトル、マグカップ、セキュリティーボックス、冷蔵庫などを用意
デラックスツインルームはバスタブ付きなのもうれしいポイント
「寄席ツインルーム」(18m2)。1泊1室あたり2万円~(食事なし)
寄席をイメージした赤い絨毯や高座のような座布団など遊び心ある設え。目の前に東京スカイツリーもそびえる
枕元にはルームライトのスイッチやUSBポート
室内は靴を脱いで過ごす仕様
水回りはカーテンで目隠しできる
シャワー室にはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ
客室フロアは2~12階にある
エレベーター前のウォールアートにも注目を
1階には1月の縁起物「一富士二鷹三茄子」、7階には7月末に開催される「隅田川花火大会」、12階には日本に12月ころ渡来する「鶴」など、各フロアごとに風物詩が描かれる
こちらは1階にあるフロントとロビー
パジャマのレンタルや星野リゾートオリジナルグッズ販売コーナー。アメニティバーには歯みがきセット、ブラシ、綿棒、カミソリなど
積み重なる座布団をイメージしたロビーのイス
1階奥にあるランドリー。キャッシュレスのみ対応
大きな荷物を預けられるロッカーも
浅草寺をイメージした「香炉」が置かれ、ロビーはいい匂い
ほかにも浅草にちなんだインテリアがあちこちに
滞在を通じて浅草の歴史を感じられる工夫がいっぱい