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羽田にJAL国際線サクララウンジが新設。既存のスカイビューとあわせて約2倍の規模でゆったり座れる

2023年3月26日 開業

羽田空港第3ターミナルに新しいサクララウンジがオープン

 JALは、羽田空港第3ターミナルで新しい「サクララウンジ」を3月26日に開業する。

 114番ゲート近くの既存の「サクララウンジ スカイビュー」(5階)の下に新設したもので、座席数は379席。スカイビューの403席とあわせて、約2倍の規模に拡大することになる。

 営業時間は6時~最終便出発で、5階のスカイビューは7時~12時、18時~23時。朝と夜の出発便の多い時間帯は4~5階のラウンジをどちらも開放し、それ以外の時間帯は新設の4階で対応する形になる。

 ラウンジを利用するには、対象の搭乗クラスの航空券を持っているか、JALマイレージバンク/JALグローバルクラブの対象会員ステータスが必要。利用基準などの詳細はWebサイトで確認していただきたい。

日本航空株式会社 商品・サービス開発部 部長 岩本正治氏

 新ラウンジについて説明した商品・サービス開発部 部長の岩本正治氏は、当初2020年夏の羽田発着枠拡大にあわせてオープン予定だったところ、コロナ禍に入り開業自体を延期。その後、2022年秋以降に海外需要が戻ってきたことを受けて半年ほどの準備期間をかけて、3月26日の夏ダイヤにあわせてオープンすることになったという。次の冬ダイヤには国際線の新機材エアバス A350-1000型機で羽田~ニューヨーク線を運航することも決まっており、ますますラウンジ需要も高まるはずと見通しを示した。

 ラウンジのしつらえは、ほかのサクララウンジ同様に「モダンジャパニーズ」が基本で、和紙や桜のアート、御影石の石壁、しゃもじや卵の殻を使った壁面のアート、プロジェクターを使った映像の投影など、場所ごとにさまざまな表情を見せる作りになっており、採光性の高い大きな窓は駐機場を広く見渡せるほか、開放感のある空間演出にも一役買っている。

 実際にラウンジに入ってみると、1人から複数人まで、旅行者の状況に合わせてさまざまな机と椅子が用意されていると感じた。例えば単身の場合、窓に向かう小さな丸テーブル、窓際の長いカウンターテーブル、壁際のロングソファと荷物を置くための椅子(もちろん2人で利用してもよい)といった具合に、着席シチュエーションが多すぎて迷ってしまうくらい。電源コンセントとUSB充電ポート(Type-A形状)は至るところにあるので、電源席の取り合いになることもないだろう。

 以下、写真でラウンジ内部を紹介する。

114番ゲート向かいの自動ドアを抜けた先にラウンジの案内表示がある。「一時閉鎖中」となっているところが新設のサクララウンジになる
エスカレーターを上がってすぐに4階サクララウンジのエントランスがある
レセプションには和紙を使ったバックウォールや桜のアートが飾られている
もちろんラウンジの至るところに出発案内のディスプレイがある
御影石を使った石壁のアプローチ
日本全国のしゃもじを使ったウォールアート
卵の殻を使ったウォールアート
バリエーション豊かな着席スペース
カウンターでもテーブルでも多くの席で電源を用意しているが、室内中央付近のテーブル+椅子の構成では電源は取れないので、PCを使ったり充電したりする場合は壁/窓沿いの席を選ぶとよい
食事と飲み物を提供するエリアはラウンジ中央を囲むように配置されている
フィッシュ&チップス。右に見えるのはソース(ディップ)
ブレッド類
お手拭きはサーバーを用意することで包装をなくした
ボタンを押すと自動で排出する(現在はホット設定)
ドリンクの提供エリア
レセプションから見て右手奥は、QRコードを使ったモバイルオーダーに対応した提供エリア
ドリンクの提供エリアは複数ある
トイレ、着替えスペース、シャワーの複合エリア。かなり大きなスペースを取っている
シャワーは計9ブース。ホテルの浴室くらいの広さがある
電話ブース
マッサージチェア
ロッカー
喫煙ブース
ラウンジ見取り図。赤いのはQRコードのモバイルオーダー対応スペース