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JAL、国内線にボーイング 737 MAX投入決定。21機の737-8型機を購入契約

2023年3月23日 発表

日本航空株式会社 代表取締役社長 赤坂祐二氏

 JALは3月23日、本社で社長の赤坂祐二氏が会見を開いた。

 そのなかで新しく導入する機材について説明し、同日発表した21機のボーイング 737-8型機(737 MAXシリーズ)の購入契約について説明した。同社がボーイングの新型機を発注するのは18年ぶり。

 航空業界全体で2050年のCO2排出実質ゼロへ向けて舵を切っており、JALもSAF(持続可能な航空燃料)の調達や機材の更新などを進めるなか、今回の機材更新も省燃費・低騒音かつ、CO2排出量の少ないことが選定の基準になっている。

 大型機についてはエアバス A350とボーイング 787の導入で更新がかなり進んでいるが、中型機と小型機は1世代前の機材を運用しているため、目下その更新が中長期的な課題になっているという。JALグループは中型のボーイング 767と小型のボーイング 737をあわせて90機ほど保有しており、今回は737のなかでも2000年ごろに導入した21機を更新する。

 737-8型機は、現在運用中の737-800型機と比較すると、新型エンジンの搭載や翼端の形状などで約15%のCO2削減を見込めるほか、開放感のある機内インテリアと高い静粛性が特徴で、航続距離はメーカーカタログ値で5665km(787-800型機)から6570kmへ大きく伸びている。また、これもカタログ値だが、座席数は2クラス制の場合162席~178席となっている。

 JALの737-8型機は、2026年の導入開始を目指している。

737-8型機

 一方、国内線に投入しているエアバス A350-900型機についてはボーイング 777からの置き換えがほぼ完了しているが、国際線でも777からA350への更新準備が進捗しており、777-300ER型機をA350-1000型機へ置き換えていく。その初号機は2023年の冬ダイヤ(2023年10月~2024年3月)で投入開始予定。「国際線の幹線に投入する」と説明しており、まずは羽田~ニューヨーク線で運用を始める。ちなみに初号機は先日、尾翼に鶴丸ロゴの描かれたチラ見せ姿が公開されている

A350-1000型機