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ANA、ボーイング 737 MAXの最終購入契約を締結。既存の国内線機材を置き換え。2025年度から

2022年7月11日 発表

ANAがボーイング 737-8の最終購入契約を締結した(写真は2016年のファンボロー国際航空ショーのもの)

 ANAは7月11日、ボーイング 737-8型機(737 MAXシリーズ)について、30機(確定20機、オプション10機)の最終購入契約を締結したことを明らかにした。

 同社が導入する737-8型機は2019年1月29日に30機の発注を発表していたもので、国内線で運用している737-800型機を置き換えることを目的としている。導入は2025年度から。

 737 MAXシリーズは、2018年10月29日にライオンエア、2019年3月10日にエチオピア航空の737-8型機が墜落しており、FAA(米国連邦航空局)が737-8/9型機の米国航空会社による運航と、米国領域内の運航を禁止する措置を執ったほか、日本国内でも国交省が日本への乗り入れを禁止した経緯がある。

 ANAはこの点について、事故要因と判断されたシステムが改修されたこと、乗員の訓練見直しなどが要件化されたことなどを受けて、2020年11月にFAAが運航再開を承認しており、目下世界46社のエアラインによって不具合なく運航実績が積み重ねられていることから、今回の最終契約に至ったと説明している。

 737 MAXシリーズは、新型エンジンと最新鋭の翼端形状によって、既存の737シリーズから約15%の燃費軽減が見込まれるほか、開放感があり静粛性の高い機内環境など快適さの面でも性能が向上しているという。