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新名神、八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間も「2023年度開通は困難」。工程精査で開通時期見直しへ

2022年1月27日 発表

2023年度の開通を目指していた新名神高速道路 八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間の開通目標を見直し

 NEXCO西日本(西日本高速道路)は1月27日、国土交通省や関係自治体らと「E1A新名神高速道路(八幡京田辺 JCT・IC~高槻 JCT・IC 間)連絡調整会議」を実施し、同区間の開通予定見直しを発表した。

 2021年12月末時点の用地取得率は94%で、未取得箇所を除く箇所で順次工事に着手している。

 ただ、枚方トンネル東側発進立坑の用地取得遅延や、土壌から基準の2倍以上の濃度の鉛が検出されたこと、地中にコンクリート構造物が出現したことなどから、着工が3年程度遅延。

 着手後も仮設土留め工の施工で、事前の土質調査では未確認だった砂礫層における想定以上の硬さによって、施工機械が動かなくなるなど問題が発生。工事継続は困難と判断し、掘削を基本とする工法に変更したことで時間を要している。

 このほか、シールドトンネルの施工についても、トンネル掘削土の運搬車輛の受け入れ台数制限や、国内最大シールドマシンの狭小ヤードでのUターンなどの検討が必要となっている。

 2023年度に暫定4車線開通を目標として同区間だが、以上のことから「2023年度の開通は困難な状況」となり、工程の精査が必要なことから、新しい開通目標についても示していない。

 新名神においては、同じく2023年度の開通を目指していた大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間の開通時期も2024年度へ見直しが行なわれている(関連記事「新名神 大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間は2024年度に暫定4車線開通へ。用地引き渡し未了や工事難航で遅れ」)。

工事の進捗
工事における課題