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JR東海、名古屋城近くで進めるリニア中央新幹線「名城非常口」工事現場を公開。シールドマシン発進のため深さ89mの立坑を構築中
2020年11月16日 11:00
- 2020年11月12日 現場公開
JR東海(東海旅客鉄道)は、リニア中央新幹線 東京~名古屋間工事のために名古屋市内で進めている名城非常口の工事現場を公開した。
リニア中央新幹線は沿線各地で工事を進めており、品川駅側、名古屋駅側それぞれの市街地では、地下40mよりも深い「大深度地下」をシールドマシンを使って掘削し、トンネルを施工していくことになり、そのシールドマシンが出発するための立坑(縦穴)として、地表からの深さ約89.1mの名城非常口が構築されているところだ。シールマシンについては、品川駅至近で進める「第一首都圏トンネル」の記事をご参照いただきたい。
名城非常口の工事現場は、愛知県警察本部と名古屋市役所合同庁舎一号館の間、旧名城東小公園跡地にある。このようなトンネル施工のための立坑は約5km間隔で設置する計画で、リニア中央新幹線開業後は、トンネル内の換気や異常時の乗客避難、保守作業などに使用される予定だ。
名城非常口は、立坑予定の外周に「土留め壁」を構築し、土留め壁内の地盤を掘削して立坑を構築していく。おおまかにいうと立坑の枠を先に作って、枠の中の土を掘り出していくイメージだ。2018年からこの「土留め壁」の構築がスタートし、2020年9月に立坑底面のコンクリート打設が完了。現場公開時点では、立坑内部の壁を構築しているところだ。
写真/画像/動画提供:JR東海