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東武鉄道、2020年度に竹ノ塚駅付近の上り急行線を高架化。500系3編成や70090型2編成新造など、設備投資計画発表

2020年8月25日 発表

東武鉄道が2020年度の鉄道事業設備投資計画を発表。竹ノ塚駅付近(左)やとうきょうスカイツリー駅付近(右)の立体化工事を推進する

 東武鉄道は8月25日、2020年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。総額219億円を計上し、立体化やホームドア設置、車内防犯カメラ設置などを推進する。

 立体化事業は沿線4か所において立体化を推進。加えて、東上線 大山駅付近の高架化についても自治体と事業化に向けた協議を進めるとしている。

 東武スカイツリーライン 竹ノ塚駅付近(西新井駅~谷塚駅間)において2021年度の踏切除去を目指し、2020年度にまず上り急行線を高架化。引き続き、上下緩行線の高架橋工事を推進する。この事業が完了すること竹ノ塚駅が高架駅となり、2か所の踏切が廃止される。

 東武スカイツリーライン とうきょうスカイツリー駅~曳舟駅間は、2024年度の完成を目指して事業を実施。完了すると踏切1か所が廃止される。2020年度は上り線高架橋工事を推進する。

 東武アーバンパークライン 清水公園駅~梅郷駅間では、2020年度末の踏切除去を目指して、高架橋工事、軌道・電気関係工事、駅施設工事などを推進。事業が完了すると、愛宕駅と野田市駅が高架駅となり、11か所の踏切が廃止される。

 埼玉県と連続立体交差化工事の施工協定を締結した東武スカイツリーライン・東武アーバンパークライン 春日部駅付近(一ノ割駅~北春日部駅間/藤の牛島駅~八木崎駅間)については、2020年度は工事着手に向けた設計業務などを推進する。

 駅におけるホームドアは、東武スカイツリーライン 北千住駅(3階)、新越谷駅、北越谷駅、東上線 志木駅(1・2番ホーム)の4駅に2020年度に設置。東武スカイツリーライン緩行線10駅(小菅駅~西新井駅、谷塚駅~蒲生駅、越谷駅)において調査・設計を実施する。

ホームドア整備計画

 車両の新造/増備関係では、特急車両500系を2020年度に3編成新造するほか、特急100系2編成と500系6編成に荷物置き場を新設。東京メトロ日比谷線直通車両の70090型は2編成を新造。日光線などで運用している20400型は4編成を改造する。

 また、日光・鬼怒川エリアの沿線活性化を推進するための観光コンテンツの一つとなっているSLについて、1年を通じて運用できるようSL2機運用体制に向けた補機となるディーゼル機関車購入や、下今市機関庫の増築工事などを実施する。

 このほか、車両への防犯カメラ増備、安全性向上のための踏切設備更新、高架橋の防災対策工事、駅舎や駅トイレのリニューアル、駅施設のバリアフリー化を推進する。

特急500系の荷物置き場設置予定箇所