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東武、新型特急車両「500系」を2017年春導入

Wi-Fi、PC用電源を提供、アクティブサスペンション採用

2015年4月22日発表

東武鉄道が2017年に新しく導入する「500系」車両。デザインは奥山清行氏が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」が監修

 東武鉄道は、東武本線用として新型特急車両「500系」を2017年春に24両(3両1ユニット8編成)導入すると発表した。

 車内サービスとして、Wi-Fi(TOBU FREE Wi-Fi)が提供されるほか、PC用の電源、AED、車いすスペース、車いす対応トイレなどが設置。東武の車両としては初となる「アクティブサスペンション」を搭載することで左右の振動を抑制して乗り心地の向上を図っている。

「アクティブサスペンション」を搭載することで左右の振動を抑制して乗り心地の向上を図っている

 「500系」の外装は、アルミ製の車体に基本色に「シャンパンベージュ」、窓の周辺に「フォレストグリーン」と「フューチャーブルー」という従来の東武本線のイメージカラーのオレンジ色を基調としたものとは異なる配色となる。なお、「フューチャーブルー」は東武グループのロゴカラー。デザインはE7/W7系などをデザインした奥山清行氏が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」が監修。「東京スカイツリーに代表される先進的でシンボリックなデザイン」を採用している。

アルミ製の車体に基本色に「シャンパンベージュ」、窓の周辺に「フォレストグリーン」と「フューチャーブルー」という配色

 インテリアは、東京スカイツリーのイメージカラーである「白」を基調にして、客室扉などに木目を配置。天井は、鬼怒川や隅田川の流れをイメージした柔らかい造形となっている。シートは、江戸の伝統色「江戸紫」をモチーフにした配色。シートの袖部分には、江戸の伝統工芸「印伝」をモチーフにした柄を採用。

インテリアは、東京スカイツリーのイメージカラーである「白」を基調にして、客室扉などに木目を配置。天井は、鬼怒川や隅田川の流れをイメージした柔らかい造形に

 また、駆動用主電動機は東京メトロ銀座線「1000系」などにも採用されている「永久磁石同期電動機(PMSM)」を採用。これにより、従来よりも省電力かつ低騒音が実現できる。さらに、アルミ車体による軽量化と、照明器具にLEDを採用することによる消費電力の削減で環境負荷の低減も図っている。製造メーカーは川崎重工業。

 同社では、500系を3両1ユニットにすることで、1本の列車での併結・分割を行ない、乗客の目的地に合わせたシームレスな運用をしていくとしている。

編集部:柴田 進