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首都高 宮田社長、「料金所のETC専用化」(有人ブース廃止)にコメント。首都高初のETC専用「横浜北線 馬場入口」が布石に

2020年7月17日 開催

首都高速道路株式会社 代表取締役社長 宮田年耕(としたか)氏

 首都高(首都高速道路)は7月17日、東京・霞が関の本社で定例記者会見を開催。登壇した代表取締役社長の宮田年耕(としたか)氏が、「料金所のETC専用化」(有人ブース廃止)について言及した。

 国土交通省が7月2日に開いた社会資本整備審議会道路分科会 第38回国土幹線道路部会において、利用率が約93%となっているETCについて、新型コロナウイルス感染症対策にかかわる「新たな生活様式」(利用者と係員の身体的距離の確保や電子決済の利用)の観点から、「料金所のETC専用化」で検討を進めていくとしている。

国土交通省 第38回国土幹線道路部会の資料から

 記者会見で「ETC専用化」の質問に対し宮田社長は、首都高を利用する1日平均100万台のうちETC利用率は96%を超えていること、2月27日に開通した横浜北線(K7)馬場出入口が首都高初の「ETC専用入口」(出口は現金可)になっていることに触れ、「馬場入口が、ETC専用にした場合にどうなるかを見る一つの布石になるのでは」「今後、ご利用いただく便・不便を考えながらETC専用の出入口を検討していくのかなと思う」と答えた。

 今後すべてがETCになるのかは、国交省の審議会で利用客のメリット・デメリットを考えながら議論されていくものであり、「高速道路各社も審議会で今後意見を問われる機会があるだろうから、これらのことを申し上げていくことになる」と述べた。

横浜北線(K7)馬場出入口が首都高初の「ETC専用入口」となった(画像提供:首都高速道路)
国土交通省 第38回国土幹線道路部会の資料から