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アイヌ文化復興の中核施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の開業を当面延期。菅官房長官が会見

2020年5月8日 発表

菅官房長官は「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の開業・開業記念式典を「当面延期する」と発表した

 内閣官房長官 菅義偉氏は5月8日の会見で、北海道白老町で開業準備を進めている「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の開業・開業記念式典を「新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が今月末まで延長され、また北海道は依然として厳しい状況」であることから、「当面延期する」と発表した。

 ウポポイは「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」からなる施設で、アイヌ文化を発信し、文化復興の中核的役割を担うものとして準備を進めていた。

 菅官房長官はアイヌ政策推進本部 本部長を務めており、会見でも「北海道・登別のアイヌの方から頂戴した」という手作りの布マスクを5月7日から着用。「文様には病気を体に入れないという魔除けの願いが込められると聞いています。お守りを兼ねて、アイヌ文化の発信にも資することから着用させてもらっている」と述べている。