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avatarinと蔦屋家電、アバターを使った本選びイベント。お勧め本を提案するコンシェルジュ「だんだん人と人とが話す感覚になった」

2020年5月3日 実施

avatarinと二子玉川 蔦屋家電が「avatarin store meets 二子玉川 蔦屋家電 -Book Selection-」を実施。コンシェルジュと話をしながら遠隔で本選びを楽しめる

 avatarin(アバターイン)と二子玉川 蔦屋家電は5月3日、アバターロボットを活用して遠隔地から本選びを楽しめる「avatarin store meets 二子玉川 蔦屋家電 -Book Selection-」を実施している。

 二子玉川 蔦屋家電のオープン5周年を記念して実施するもの。参加者を4月24日~27日に募集した(関連記事「アバターイン、遠隔地から二子玉川 蔦屋家電のコンシェルジュと本選びを楽しめるイベント。5月3日実施」)。

 二子玉川 蔦屋家電は、カフェを併設した“BOOK&CAFE”スタイルの蔦屋書店を軸に、家電や雑貨なども取りそろえて、新しいライフスタイルを提供、提案する家電店。各分野に精通した「コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフに相談しながら購入できるのが一つの特徴になる。

 今回のイベントは、avatarinのコミュニケーション型アバター「newme(ニューミー)」を用いて、4ジャンルの本に精通するコンシェルジュと対話しながら本選びができるというもの。

 本選びのテーマは、ワークスタイルコンシェルジュによる「社会人3年目までの相談室」、住コンシェルジュによる「住まいのなかのプロダクトに関する本から」、アートコンシェルジュによる「知らない世界に連れていってくれる『旅』の本」、人文コンシェルジュによる「はじめての純文学」が用意され、それぞれに各1時間/2枠が設けられた。

 このイベントに際し、「住まいのなかのプロダクトに関する本から」のテーマで案内を務める住コンシェルジュ 嵯峨山瑛氏に、アバターロボット「newme」を通じて二子玉川 蔦屋家電の店内と、建築関係の書籍を紹介してもらった。記者は自宅からアクセスしている。

住コンシェルジュ 嵯峨山瑛氏の案内で二子玉川 蔦屋家電へ
1階は人文、ワークスタイル、ビジネス書などが並ぶ
2階には食や住まいに関する本のほか、雑貨や家電も販売。コーヒーなどを飲みながら過ごせるラウンジも設置。吹き抜けの天井にはトンボがホバリング(空中静止)しているオブジェが飾られており、「(トンボの複眼のように)多様な視点で、(ホバリングのように)立ち止まって物事を見よう」といった意味が込められているという

 二子玉川 蔦屋家電は2階建てで、書籍は1階に人文、ワークスタイル、ビジネス書など、2階に食や住まいに関する本などが並んでいる。このほか先述のとおり家電や雑貨などを販売するコーナーや、併設しているスターバックスやファミマ!!などでドリンクを購入して本を読みながら時間を過ごせるラウンジなどが設けられている。

 そしてイベントの疑似体験として、建築関係の書籍が並ぶコーナーで、観光地にあるような見栄えのする建物に関連した書籍の紹介をお願いした。嵯峨山氏はどのような書籍からの説明やページをパラパラとめくりながらどんな内容かの紹介をしてもらったり、こちらからも質問をしてそれに答えてもらったりと、自分が興味のある本のジャンルだったこともあり、おそらく時間制限がなかったらいくらでも話を続けられそうな楽しさがあった。

 また便利だと思ったのは、移動ができるというのはもちろん、avatarinのWebシステムにはカメラのズーム機能があることで、カメラの解像度の限界はあるが、本棚をズームアップして背表紙のタイトル程度であれば、ある程度の確認ができることだ。ちょっと気になる場所をズームアップして「これはどんな本?」と尋ねたりすることもできるだろう。

建築・インテリアのコーナーへ。気になる本棚をズームアップして確認することもできる
藤森照信氏の作品集や隈研吾氏の自伝などを紹介してもらった。こちらの希望を伝えてすぐにお勧めの本が出てくるのは、さすがコンシェルジュと感心。個人的には本選びで後回しになりがちな洋書の紹介があったところに、自分一人ではたどり着けない可能性が高い本との出会いを感じた

 一方、コンシェルジュの側からはどのように感じていたのか。今回のイベントに携わっているワークスタイルコンシェルジュの中田達大氏は、「最初はやはり、目線が違ったり歩くスピードが違ったりするので意識してしまったが、後半にはそれを忘れてしまって、機械ではなく、人と人とが話している感覚になっている自分に気が付いて新鮮だった。周りからもそのように見えているようで、だんだん違和感なく見えてくると話していた」と、周囲のスタッフからの感想も交えてコメント。

 また、アバターによる接客には、「アバターで参加される方は、『本を見るぞ!』というお客さまなので、1人のお客さまの話をじっくり聞いて、こちらから提案をするのは新しい体験で、コンシェルジュ冥利に尽きる」と話す。

 イベントを担当している二子玉川 蔦屋家電 店長の藤本剛氏も、「蔦屋家電はライフスタイルを買うお店というスタイルのお店で、本、雑貨、家電やイベントを通じて、新しいライフスタイルを体験していただき、皆さんの生活をちょっと豊かにする知恵を提供したいという思いがある。それらを今回のイベントで登場するコンシェルジュのように、人が届けることにこだわっている。このアバターがあれば、新しいコミュニケーションができるのではないかと思った」と、同店におけるアバターの可能性について述べている。

二子玉川 蔦屋家電 店長 藤本剛氏(左)とワークスタイルコンシェルジュ 中田達大氏(右)に話を聞いた

 ちなみに、今回のイベントは、新型コロナウイルスの影響による外出自粛要請が広がるなかでの開催となったが、「avatarinとはいくつかの企画の話をしていたが、新型コロナウイルスの影響が広がるなかで、この時期だからこそ我々が考えている『人と人が会う』というのが、求められているのではないかと思った。第一歩として今できることをやってみようと、今回のイベント実施となった」という。

 今後の常設については確実なことを明言できないとしたが、「蔦屋家電のサービスを考えるうえで一つのきっかけにしたいとは考えている。あるいは、弊社は蔦屋書店などを全国展開しているので、リアル店舗としての新しいサービスや、人の活躍の仕方の変革などにも貢献できればと思っている」とコメントした。

左から二子玉川 蔦屋家電 住コンシェルジュ 嵯峨山瑛氏、店長 藤本剛氏、ワークスタイルコンシェルジュ 中田達大氏