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レクー沖縄北谷スパ&リゾート、オープン。ベッセルホテルズ初のリゾートホテルに泊まってみた
2020年3月6日 14:45
- 2020年3月1日 開業
- 2020年3月2日 内覧会
ベッセルホテルズは、沖縄・北谷町の「美浜タウンリゾート アメリカンビレッジ」至近に新ブランドホテル「レクー沖縄北谷スパ&リゾート」を3月1日にオープンした。
ベッセルホテルズは2012年に「ベッセルホテルカンパーナ沖縄」を近隣にオープンしているが、宿泊客からの「もっとリゾート的な雰囲気がほしい」「プールがほしい」「バーがほしい」といった意見が寄せられていたことから、リゾートホテルの展開を検討。そして、ベッセルホテルズ初のリゾートホテルとして5番目のブランド「レクー」を初開業した。「レクー」とは「Lead to Quality Time(充実した時間にいざなう)」の頭文字からとったもので、「Lequ」と表記する。3月2日に開かれた内覧会をレポートする。
「レクー沖縄北谷スパ&リゾート」概要
開業日: 2020年3月1日
所在地: 沖縄県中頭郡北谷町字美浜34番地2
チェックイン/チェックアウト: 14時/11時
客室数: 229室
TEL: 098-936-2288(代表)、098-979-5433(予約、9時~18時)
Webサイト: レクー沖縄北谷スパ&リゾート
ホテルは8階建てで、客室は全229室。スタンダードツインからジュニアスイートまで9タイプをそろえる。
客室は全室禁煙で、テレビ、冷蔵庫、エアコンといった基本的な設備に加え空気清浄機も全室に設置。LANケーブルと携帯充電器も常備、枕元にはUSB充電ポートも設置している。もちろんWi-Fiも完備。なお喫煙所は1階、5階、8階にある。筆者はスーペリアルームに試泊した。宿泊した客室からはアメリカンビレッジの夜景が見えた。
ホテルの施設は、最上階の8階に大浴場、プール、カフェ&バー、リラクゼーションサロンがある。大浴場は地下1400mから汲み上げた天然温泉で、男湯にはドライサウナ、女湯にはミストサウナがある。パウダールームもゆとりのあるレイアウト。ダイソンのドライヤーも完備。牛乳とコーヒー牛乳の自販機もある。
プールはインフィニティプールをメインに、キッズプール、ジャグジー、ネックシャワーなどがある。入口には天然温泉を使った岩風呂があり、プールのあとに体を温めるなどの使い方ができる。プール併設のカフェ&バーでは、軽食やソフトドリンク、トロピカルカクテルなどが楽しめる。
リラクゼーションサロン「スパソラニ」は、オーガニック植物成分を厳選したオイルを使ったマッサージを受けることができる。全身トリートメントのほか、ヘッドケア、ハンドケア、フットケアなどのクイックトリートメントもラインアップ。オイルはアルガンオイル、ピンクのオイルの2種類から選べる。
朝食会場は2階にあり、7時~10時に利用可(ゴールデンウィーク、7・8月、年末年始は6時30分オープン)。朝食のコンセプトは「わくわくリゾートキッチン」。通常のバイキングとは少し違い、組み合わせやトッピングを自由に楽しめる「体験型朝食」が特徴。
手作りのスフレにハンバーグやタマゴを挟んだり、ご飯にとろろやマグロをトッピングしてネギトロ丼にしたり、おかゆにキムチや肉まんをトッピングしたりといった楽しみ方ができる。沖縄料理も、沖縄そばをはじめアグー豚のローストポークや島にんじんを使った「にんじんシリシリー」、さっぱりした味付けのゴーヤーチャンプルーなどを用意。スイーツはマンゴープリンやケーキ、地元のフルーツなどをそろえている。宿泊客の料金は大人2000円、6~12歳1000円。外来での利用も可能で、大人2500円、6~12歳1200円。
料理長の小笠原氏は、「お子さんからご年配まで楽しんでもらえる、体験型の朝食。沖縄産の食材もふんだんに使っている。器も沖縄のやちむん(焼き物、陶器)を使っているので、合わせて楽しんでもらいたい」とメニュー紹介した。
ベッセルホテル開発 代表取締役社長の瀬尾吉郎氏は、「当社の経営ビジョンは『あなたと家族と町を愛する』であり、それを貫いてきた結果、今回も地元オーナーさんからお声をかけていただけた。レクーは立ち上がったばかりのホテルブランドで知名度がない。1人でも多くの方に知っていただき、意見を寄せていただいて育てていきたい」と思いを述べた。
また、若手のチャレンジを大事にすることも経営理念の一つとしている同社は、総支配人に入社4年目の阪本孝俊氏を起用した。阪本氏は、「まだ入社4年目だが、自ら手を上げて社長よりOKをいただき就任した。私が北谷に来た4年前から町も変わってきて、ホテルが町とどう共存していくかを学んできた。日々疲れて沖縄にやってきたお客さま、リフレッシュしてまた来たいと思ってもらえるよう、そしてこの町を楽しんでもらえるよう務めていく」と意欲を語った。
レクー沖縄北谷が立地するデポアイランド通り会の奥原氏からは、「デポアイランドは78店舗でスタートした。曲がりくねった道並みや海沿いの遊歩道、電線の地下化など、自分たちで町づくりをしてきた。店舗誘致もまずは地元優先でローカル感を味わってもらうようにしている。
2012年にベッセルホテルカンパーナができ、別館、そして今回のレクーとグレードアップしてきてうれしいかぎり。エンタテイメント性もあるホテルで、1日を長く楽しんでもらえるのでは。特に8階のラウンジは最高です」と祝いの言葉を述べた。
レクー沖縄北谷ではディナータイムは設けていない。瀬尾社長は、「夜はどんどん町に出ていただきたいのでディナーはやっていない。このエリアにはいいお店がたくさんある。当館のカードキーを見せると料金サービスしてもらえるお店もある。地元のみなさんと共存し、地元に少しでも還元できれば」と、意図を語った。
宿泊料金はスタンダードツインが2名利用で1万3000円から、スーペリアルームは2名1万6000から、4名利用だと2万2000円からと、1名あたりの料金がかなりリーズナブル。ジュニアスイートは2名利用で2万7000円から(すべて素泊まりの通常料金)。18歳以下の添い寝は無料。60歳以上は10%オフなどの特典がある。なお、ハイグレードの別館「レクー沖縄北谷スパ&リゾート プレミア」も本館の隣に建設中で、6月のオープンを予定している。