ニュース

レクー沖縄北谷スパ&リゾート、オープン。ベッセルホテルズ初のリゾートホテルに泊まってみた

2020年3月1日 開業

2020年3月2日 内覧会

レクー沖縄北谷スパ&リゾートが3月1日にオープンした

 ベッセルホテルズは、沖縄・北谷町の「美浜タウンリゾート アメリカンビレッジ」至近に新ブランドホテル「レクー沖縄北谷スパ&リゾート」を3月1日にオープンした。

 ベッセルホテルズは2012年に「ベッセルホテルカンパーナ沖縄」を近隣にオープンしているが、宿泊客からの「もっとリゾート的な雰囲気がほしい」「プールがほしい」「バーがほしい」といった意見が寄せられていたことから、リゾートホテルの展開を検討。そして、ベッセルホテルズ初のリゾートホテルとして5番目のブランド「レクー」を初開業した。「レクー」とは「Lead to Quality Time(充実した時間にいざなう)」の頭文字からとったもので、「Lequ」と表記する。3月2日に開かれた内覧会をレポートする。

レクー沖縄北谷スパ&リゾート
「レクー沖縄北谷スパ&リゾート」概要

開業日: 2020年3月1日
所在地: 沖縄県中頭郡北谷町字美浜34番地2
チェックイン/チェックアウト: 14時/11時
客室数: 229室
TEL: 098-936-2288(代表)、098-979-5433(予約、9時~18時)
Webサイト: レクー沖縄北谷スパ&リゾート

ホテル入口にバス停がありアクセスも便利。空港からシャトルバス「北谷ライナー」で810円
入口を入って右側にフロントデスクがある
ロビーには沖縄の作家による作品の展示コーナーも。作家名や、どこで買えるかなどの表示も準備中とのこと
作品展示棚の前に置かれた台はシャッフルボードというゲーム
PCコーナー
コンシェルジュデスク
1階エレベーターホール横にローソンへの入口がある

 ホテルは8階建てで、客室は全229室。スタンダードツインからジュニアスイートまで9タイプをそろえる。

ガーデンツイン。ガーデン付きの部屋は2階のみにある
庭にはハンモックなどが置かれている
スーペリアガーデンルームは、庭がありベッドを4台まで増やせるタイプ
スーペリアガーデンルームに設置されているソファベッド
ジュニアスイート。同ホテルで一番広い部屋でベッド5台まで増やせる。オーシャンビュー
ジュニアスイートのバスルームは、バスタブが独立。夜景を見ながら入浴することも可能
デラックスルーム。海は見えないが広々とした部屋。ベッド4台まで増やせる
スタンダードツイン。同ホテルで一番多いタイプ(127室)
オーシャンビューダブル。幅180cmのダブルベッドが海の見える窓に向かって設置されている
パーシャルオーシャンビュールーム。海の見えるツインルーム。ベッド4台まで増やせる
スーペリアルーム。スタンダードツインに次いで多いタイプ。オーシャンビューではないが観覧車などアメリカンビレッジが見える。ベッド4台まで増やせる
プレミアコーナールーム。角部屋でカウンター式のテーブルが特徴。ベッド4台まで増やせる

 客室は全室禁煙で、テレビ、冷蔵庫、エアコンといった基本的な設備に加え空気清浄機も全室に設置。LANケーブルと携帯充電器も常備、枕元にはUSB充電ポートも設置している。もちろんWi-Fiも完備。なお喫煙所は1階、5階、8階にある。筆者はスーペリアルームに試泊した。宿泊した客室からはアメリカンビレッジの夜景が見えた。

入口を入ったところ。右側扉がバスルーム。洗面台はバスルームの外に独立しているアウトベイシンタイプ
入口を入ってすぐのコーナーに冷蔵庫とお茶セットがある。ミネラルウオーター、緑茶、コーヒーのほか、さんぴん茶のティーバッグも
冷蔵庫上の引き出しにはLANケーブルと携帯充電器
アメニティ
スリッパはウォッシャブルのものを採用。使い捨てに比べふかふかして履き心地がよい
ベッドは120cm幅のものが2台常設。窓際のソファベッドと、ベッド下に収納されたエキストラベッドを利用して最大4台にできる
枕元に電源コンセントとUSB充電ポートを設置。写真の電源パネルの2口のほかに増設ベッド用に2口備えており、4人で泊まっても1人1口使える
デスク回り。電話は内線のみ。メモ用紙&ボールペン、アラーム付き時計、鏡とシンプル。鏡の土台はトレー状になっているので、アクセサリー類を置くのに便利。コンセントは3口、LANのコネクタもここにある
テレビ下に電源コンセントとHDMIを設置
ソファベッド
金庫は引き出しに収納されている
洗面台の鏡は間接照明
窓からは観覧車などアメリカンビレッジの夜景が見える

 ホテルの施設は、最上階の8階に大浴場、プール、カフェ&バー、リラクゼーションサロンがある。大浴場は地下1400mから汲み上げた天然温泉で、男湯にはドライサウナ、女湯にはミストサウナがある。パウダールームもゆとりのあるレイアウト。ダイソンのドライヤーも完備。牛乳とコーヒー牛乳の自販機もある。

天然温泉の大浴場
ジャグジーバス
パウダールーム
ロッカー
牛乳の自動販売機。コーヒー牛乳もある

 プールはインフィニティプールをメインに、キッズプール、ジャグジー、ネックシャワーなどがある。入口には天然温泉を使った岩風呂があり、プールのあとに体を温めるなどの使い方ができる。プール併設のカフェ&バーでは、軽食やソフトドリンク、トロピカルカクテルなどが楽しめる。

海を一望できるインフィニティプール
キッズプール。時間帯によりシャワーやミストが出る
温泉水を使用した岩風呂
オープンな雰囲気のカフェ&バー
オリジナルのトロピカルカクテル。見た目もかわいらしく写真映えする
ラップサンド、スパムおにぎり、タコライスなどの軽食も用意。持ち運びしやすいようにボックスに入っている
日が落ちてくるとプールはライトアップ。周辺の夜景と相まって幻想的な雰囲気に

 リラクゼーションサロン「スパソラニ」は、オーガニック植物成分を厳選したオイルを使ったマッサージを受けることができる。全身トリートメントのほか、ヘッドケア、ハンドケア、フットケアなどのクイックトリートメントもラインアップ。オイルはアルガンオイル、ピンクのオイルの2種類から選べる。

リラクゼーションサロン「スパソラニ」。アロマオイルを使ったマッサージが受けられる
1人用の施術室
2人用の施術室。女性同士はもちろん、男女カップルでの施術もオススメとのこと

 朝食会場は2階にあり、7時~10時に利用可(ゴールデンウィーク、7・8月、年末年始は6時30分オープン)。朝食のコンセプトは「わくわくリゾートキッチン」。通常のバイキングとは少し違い、組み合わせやトッピングを自由に楽しめる「体験型朝食」が特徴。

 手作りのスフレにハンバーグやタマゴを挟んだり、ご飯にとろろやマグロをトッピングしてネギトロ丼にしたり、おかゆにキムチや肉まんをトッピングしたりといった楽しみ方ができる。沖縄料理も、沖縄そばをはじめアグー豚のローストポークや島にんじんを使った「にんじんシリシリー」、さっぱりした味付けのゴーヤーチャンプルーなどを用意。スイーツはマンゴープリンやケーキ、地元のフルーツなどをそろえている。宿泊客の料金は大人2000円、6~12歳1000円。外来での利用も可能で、大人2500円、6~12歳1200円。

ビュッフェ全景
沖縄料理コーナーには、料理の説明パネルを設置
トッピングが充実
ネギトロ丼にしてみたり、盛り付けをするのも楽しい

 料理長の小笠原氏は、「お子さんからご年配まで楽しんでもらえる、体験型の朝食。沖縄産の食材もふんだんに使っている。器も沖縄のやちむん(焼き物、陶器)を使っているので、合わせて楽しんでもらいたい」とメニュー紹介した。

小笠原料理長が朝食のコンセプトを紹介

 ベッセルホテル開発 代表取締役社長の瀬尾吉郎氏は、「当社の経営ビジョンは『あなたと家族と町を愛する』であり、それを貫いてきた結果、今回も地元オーナーさんからお声をかけていただけた。レクーは立ち上がったばかりのホテルブランドで知名度がない。1人でも多くの方に知っていただき、意見を寄せていただいて育てていきたい」と思いを述べた。

株式会社ベッセルホテル開発 代表取締役社長 瀬尾吉郎氏

 また、若手のチャレンジを大事にすることも経営理念の一つとしている同社は、総支配人に入社4年目の阪本孝俊氏を起用した。阪本氏は、「まだ入社4年目だが、自ら手を上げて社長よりOKをいただき就任した。私が北谷に来た4年前から町も変わってきて、ホテルが町とどう共存していくかを学んできた。日々疲れて沖縄にやってきたお客さま、リフレッシュしてまた来たいと思ってもらえるよう、そしてこの町を楽しんでもらえるよう務めていく」と意欲を語った。

レクー沖縄北谷スパ&リゾート 総支配人 阪本孝俊氏

 レクー沖縄北谷が立地するデポアイランド通り会の奥原氏からは、「デポアイランドは78店舗でスタートした。曲がりくねった道並みや海沿いの遊歩道、電線の地下化など、自分たちで町づくりをしてきた。店舗誘致もまずは地元優先でローカル感を味わってもらうようにしている。

 2012年にベッセルホテルカンパーナができ、別館、そして今回のレクーとグレードアップしてきてうれしいかぎり。エンタテイメント性もあるホテルで、1日を長く楽しんでもらえるのでは。特に8階のラウンジは最高です」と祝いの言葉を述べた。

デポアイランド通り会 奥原氏

 レクー沖縄北谷ではディナータイムは設けていない。瀬尾社長は、「夜はどんどん町に出ていただきたいのでディナーはやっていない。このエリアにはいいお店がたくさんある。当館のカードキーを見せると料金サービスしてもらえるお店もある。地元のみなさんと共存し、地元に少しでも還元できれば」と、意図を語った。

 宿泊料金はスタンダードツインが2名利用で1万3000円から、スーペリアルームは2名1万6000から、4名利用だと2万2000円からと、1名あたりの料金がかなりリーズナブル。ジュニアスイートは2名利用で2万7000円から(すべて素泊まりの通常料金)。18歳以下の添い寝は無料。60歳以上は10%オフなどの特典がある。なお、ハイグレードの別館「レクー沖縄北谷スパ&リゾート プレミア」も本館の隣に建設中で、6月のオープンを予定している。