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森トラスト、沖縄・瀬底島のヒルトン新リゾート開業に向けた地鎮祭
ホテルを2020年、長期滞在型施設を2021年開業
2018年7月5日 13:27
- 2018年6月26日 開催
森トラスト、ヒルトン・グランド・バケーションズ、ヒルトン、大成建設は、沖縄本島の北部、沖縄美ら海水族館がある本部半島から瀬底大橋でつながる瀬底島(せそこじま)に、2020年にホテル、2021年に長期滞在型のタイムシェア・リゾートをオープンすることを目指し、6月26日に現地で地鎮祭を行なった。
開発を森トラスト、運営は132室のタイムシェア・リゾートをヒルトン・グランド・バケーションズが、約300室の客室を備えるホテル「ヒルトン沖縄瀬底リゾート(仮称)」をヒルトンが担当。タイムシェア・リゾートを提供するヒルトン・グランド・バケーションズは、日本国内で初めて取り組むプロジェクトとなる。施工は大成建設が担当する。
森トラスト、ヒルトン・グランド・バケーションズ、ヒルトンによる沖縄・瀬底島プロジェクトの概要
所在地:沖縄県国頭郡本部町字瀬底下地原5750番他(地番)
リゾート全体面積:33万5131m2
敷地面積:13万3791m2
タイムシェア・リゾート
運営:ヒルトン・グランド・バケーションズ
延床面積:約1万5000m2
建物:地上10階
客室数:132室
付帯施設:ラウンジ、屋外プールなど
着工:2018年予定
開業:2021年予定
ホテル「ヒルトン沖縄瀬底リゾート(仮称)」
運営:ヒルトン
延床面積:約2万1000m2
建物:地上9階
客室数:約300室
付帯施設:レストラン、フィットネスジム、スパ、屋内プール、屋外プール、チャペルなど
着工:2018年予定
開業:2020年予定
瀬底島には10年ほど前にリゾート開発の計画があり、大型ホテル建設が進んでいた。しかしリーマンショックの影響で計画がとん挫。建設途中の構造物が放置された状態にあった。本プロジェクトでは、新施設2棟の建設を進めながらこの構造物を取り壊し、整備していく計画だ。
地鎮祭の前には、関係者と地元代表者が4カ所の拝所を巡り、工事の無事と事業の成功、地区の繁栄を祈願。地鎮祭には約70名が参列。厳粛な雰囲気のなか、安全祈願が執り行なわれた。
地鎮祭の閉会後は、直会(なおらい)が開催された。森トラスト 代表取締役社長の伊達美和子氏は、「2015年、ここ沖縄にご縁を得ることができました。これだけ美しい海があるのであれば、沖縄はアジアナンバーワンのリゾート地域になるのではないかと思いました。琉球文化は世界的にも独自の世界観があり、旅の目的であるデスティネーションというキーワードにマッチするのではないかと考え、沖縄という場所に対する期待を大きく持ちました。
この場所に初めて訪れたときは、ワクワクするような気分で橋を渡り、800mにおよぶ白浜が広がる海を見て感動しました。しかし、非常に大きな構築物があることを懸念したのも事実です。ただ、私どもはデベロッパーであり、デベロッパーというのは本来、地面があり、自然や環境というものがあるなかで、そこにどのようなものを作りどのように人の流れが変わりどのようにライフスタイルがよい方向に変わっていくかを提案していくことが役割であり、負のものを見るのではなく土地本来のポテンシャルを考えながら、ゼロリセットでものごとを考えるようにしました。その結果、違う場所に新しい2棟を立てるという計画に至りました。
そんななか、長くよいお付き合いをさせていただいているヒルトンさまと、私どもより早い段階からこの土地に思いを寄せていらっしゃったヒルトン・グランド・バケーションズさまより、ぜひここで一緒に事業をしたいと声をかけてくださり、約300室の宿泊施設と、アジアで初めてとなるタイムシェア型ヒルトンバケーションクラブの誘致にいたったわけです。
この場所に世界中からたくさんの方が来ていただけるような、そして地域の方にとって親しみと誇りを持てるようなリゾート地にしていきたいと思っております」とあいさつした。
続いて来賓を代表し、本部町長の高良文雄氏が登壇。「私は、今日の日を一日千秋の思いで待っておりました。瀬底プロジェクト事業を立ち上げ、力強くスタートさてていただきました森トラストの伊達社長には、町を代表して心から感謝と御礼を申し上げます。
工事の設計施工を担当します大成建設の村田社長をはじめとする関係者の皆さまには、当プロジェクトの推進に多大な努力と協力を賜りましたことに深く敬意と感謝を申し上げます。町としましても、当プロジェクト事業に対し、引き続き最大限の協力をさせていただくことをお約束いたします。
ここ瀬底島は日本一のリゾート地になれる可能性を秘めた地域だと確信しています。当プロジェクト事業が着実に計画通り進展しますとともに、森トラストさまをはじめ大成建設さまほか関係者の皆さまの、ますますのご健勝を祈ります」とあいさつした。
続く乾杯の音頭は、大成建設代表取締役社長の村田誉之氏が執った。「大変名誉あるお仕事を任せていただいたことに厚く御礼申し上げます。また、私どもにとりまして大変思い入れの深いコンセプトをなせることができることに感謝いたします。
昨日沖縄に来まして、飛行機にこんなにもお客さまがいることに大変驚き、今日瀬底大橋を渡り、パラダイスのようなこの場所で仕事ができる喜びを実感しました。沖縄の海と森を活かしながら、そして沖縄の伝統的な民家の建築デザインを取り入れました。安全第一、品質第一、そして地元の皆さまの生活を守りながら、皆さまから愛される現場にしていきます」とあいさつした。