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JAL、エアバス A350を羽田~那覇に就航。首里城応援メッセージとともに沖縄の空へ舞い上がる

2020年2月1日 実施

JALがエアバス A350-900型機を羽田~那覇線に投入した

 JAL(日本航空)は2月1日、2019年9月から国内線に投入・運航しているエアバス A350-900型機を羽田~那覇便に就航した。那覇発のJL902便(10時10分発)の出発に際しては、那覇空港の搭乗ゲートで記念セレモニーも行なった。

 羽田発のJL901便はほぼ定刻どおり9時10分ごろに那覇空港に着陸。改めてその大きさに圧倒される。使用機材(登録記号:JA05XJ)には、10月に火災被害にあった首里城の再建を願うメッセージが描かれている。また駐機場では、先日お披露目した首里城のデザインが施されたランプバスやトーイングトラクターも出迎えに加わった。

搭乗ゲートにはA350の特別幕が掲げられ、セレモニーを実施した
那覇空港に着陸する羽田発のA350機(JA05XJ)
那覇空港22番スポットに到着
機体後方に「JALグループは、首里城再建を応援してまいります。」のメッセージが描かれている
ランプバスやトーイングトレーラーもお出迎え
グランドハンドリングスタッフも横断幕で歓迎した

 出発ロビーではJL902便に搭乗する多くの乗客がA350の特別幕の前で記念撮影中で、機長が降り立つとさらに記念撮影を求める人だかりが広がった。

 式典が始まると、同機の機長を務める杉本恒氏がA350型機の特徴を説明した。「このA350は、当社で5番目に導入した機体。今回、よみがえれ首里城をテーマとした。東京、福岡、札幌、沖縄をはじめ、全国各地に首里城再建の応援メッセージを届けていく。1人でも多くのお客さまに搭乗いただいて、沖縄の心温かな人や風土に触れ、いちゃりばちょーでー(一期一会)の出会いに感動を覚えていただきたい。沖縄の経済発展と文化交流に寄与できるよう、新しい空の旅を皆さまにご提供していく」と、沖縄の言葉も交えながら語った。

機長を写真に収めようと多くの搭乗客がスマホを向ける。映画スターのようだ
A350機長の杉本恒氏

 JAL 沖縄空港支店長の岡栄作氏は、「沖縄では昨年首里城焼失という非常に悲しい出来事があった。JALグループでは、県民の皆さまの心に寄り添いながら少しでもお手伝いができるよう、再建に向けた応援メッセージを機体に描いた。地上の作業車にも希望という文字をあしらい、首里城再建への願いを託している。搭乗の際にはぜひ目線をおろして地上の作業車にも目を向けていただければ」と述べた。

日本航空株式会社 沖縄航空支店長 岡栄作氏

 杉本機長、岡支社長、CA(客室乗務員)、そしてJTA(日本トランスオーシャン航空)社長執行役員の青木紀将氏が加わり記念撮影。メディア関係者のみならず、多くの搭乗客もカメラやスマホを向けていた。

A350の特別幕の前で記念撮影。中央に日本トランスオーシャン航空株式会社 社長執行役員の青木紀将氏も加わった

 駐機場ではJALグループスタッフらが横断幕を掲げて見送りの準備を進めており、到着時と同じようにランプバスやトーイングカーも並ぶ。

 目の前で離陸する瞬間も捉えることができた。この大きさながらエンジン音が静かで、とても優雅に沖縄の空へ舞い上がった。

真っ白の機体が沖縄の青空に映える
スポットを離れるA350型機。向こうではJALグループ関係者が横断幕を掲げている
スタッフ一同に見送られながら動き出すA350型機
応援メッセージと見送りのスタッフ
首里城デザインの地上車両も整列して見送り
JL902便の搭乗客に配られた記念品
沖縄の空へ飛び立ったA350型機。奥には3月供用開始の第2滑走路の管制塔が見える