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NEXCO西日本、中国道 吹田JCT~中国池田ICで終日通行止めを伴うリニューアル工事。クーポン配布など渋滞回避の取り組み発表

6月に終日通行止めによる試行工事を約2週間実施

2020年1月29日 発表

NEXCO西日本は中国道 吹田JCT~中国池田ICで、6月ごろに終日通行止めを伴うリニューアル工事を実施する

 NEXCO西日本(西日本高速道路)は1月29日、2020年度から中国自動車道(E2A)吹田JCT(ジャンクション)~神戸JCT間で大規模なリニューアル工事を予定していること、ならびに吹田JCT~中国池田IC(インターチェンジ)間において6月ごろに約2週間の終日通行止めによる工事を実施する計画であることを発表した。

 6月に工事を行なう吹田JCT~中国池田IC間は1970年の大阪万博開催に合わせて開通して50年が経過。交通量の大幅な増加や車両の大型化などで橋梁などの構造物損傷が進行しているという。そのため、6月ごろに約2週間の通行止めを行ない、橋梁の床版取り替えなどのリニューアル工事を実施する。

 大規模リニューアル工事を予定している吹田JCT~神戸JCT間は、2018年3月の新名神高速道路(E1A)神戸区間開通までは“宝塚渋滞”として知られるほどの渋滞多発区間であり、NEXCO西日本では吹田JCT~中国池田IC間の工事を“試行”と位置付けて、迂回路の案内と影響最小化の取り組みを実施。試行工事による一般道を含めた影響については、有識者が参画する「交通マネジメント検討委員会」などで検証し、リニューアル工事全体の施行や通行規制計画に反映していく方針としている。

 吹田JCT~中国池田IC間の試行工事時は、名神/新名神を主要迂回路、阪神高速 湾岸線や舞鶴若狭自動車道~北陸自動車道のルートなどを広域迂回路として案内。新名神高速へ迂回した場合の料金調整や、休憩施設で利用可能な電子クーポンを専用のスマホアプリで提供するなどの対応を行なう。

 また、終日通行止めによる一括架設工法採用や複数の施行班投入による工事期間短縮などの工事に関する対応、高速道路上へのフルLED化した図形情報板増設などを含む交通情報や渋滞/混雑情報の提供を強化するなど、工事に伴う影響を最小化する取り組みを実施する。

中国道 吹田JCT~中国池田IC間の工事実施時の迂回路
中国道 吹田JCT~中国池田ICの構造物損傷状況
中国道 吹田JCT~中国池田ICのリニューアル工事の内容