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NEXCO西日本、宝塚渋滞を解消する新名神 川西IC~神戸JCT開通セレモニー。宝塚トンネル回避で最大50分の短縮に
高槻JCT・IC~神戸JCTが全通
2018年3月18日 14:09
- 2018年3月18日 開通
NEXCO西日本(西日本高速道路)は3月18日15時、新名神高速道路(E1A)川西IC(インターチェンジ)~神戸JCT(ジャンクション)間を開通する。これに先立ち、宝塚北SA(サービスエリア)にて開通式典が行なわれた。
開通区間の延長は約16.9km。2017年12月10日に開通済みの高槻JCT・IC~川西ICと合わせて、高槻JCT・IC~神戸JCT間、約40.6kmがすべて開通することになる。なお、2023年度には八幡京田辺JCT~高槻JCT間の約10.7kmと、大津JCT~城陽JCT間の約25.1kmも開通し、大津JCT~神戸JCT間の延長約79.8kmが開通する予定だ。
式典ではNEXCO西日本 代表取締役社長の石塚由成氏をはじめ、臨席した国土交通大臣 石井啓一氏、衆議院議員 伊吹文明氏ら国会議員による祝辞が伝えられ、この開通で宝塚TN(トンネル)周辺の慢性的な渋滞が解消に向かうことへの期待、名神(名神高速道路)と中国道(中国自動車道)とのダブルネットワーク化による経路選択肢の増加、災害時の冗長化などさまざまな効果があることが話された。また、休日朝夕時間帯では、名神・中国道利用時よりも最大50分短縮できると説明があった。
式典には60人近い関係者が登壇しており、それぞれあいさつを行なったが、新名神建設促進議員連盟の会長でもある伊吹文明氏は、「せっかく渋滞を解消してくれる道路ができたのだから、皆さんの話で渋滞してはいけない」と、あとの登壇者に手短かに話すよう促し、場内の笑いを誘った。
続いてSAのバス駐車場付近に場所を移し、テープカットとくす玉開披が行なわれ、さらに本線上では開通パレードが実施された。
テープカット後に囲み取材に応じた石井大臣は、
「本日の川西IC~神戸JCTの開通で、供用中の名神・中国道とダブルネットワークが形成されます。宝塚TN周辺の慢性的な渋滞解消が期待されるほか、定時性が向上することで、人と物の流れが一層効率化することにより、地域産業や観光の発展にも好影響をもたらすものと思います。本日の式典で地元の皆さんの期待が大きいことを実感しました」と述べた。また、宝塚北SAを見た印象を問われて、「建物が宝塚の大歌劇場を模したのでしょうか、南欧風の素敵な建物ですし、SAも非常に敷地が広くて使い勝手がよさそうですね」と感想を語った。