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ANA・JALのロゴが入った「東京2020オリンピック聖火特別輸送機“TOKYO 2020号”」発表。アテネで活躍した野村忠宏さん・吉田沙保里さんが搭乗して聖火を運ぶ

ゆきぴゅー

2019年10月26日 13:09

2019年10月25日発表

「TOKYO 2020号」の「号」は「Go！」と同じ発音なので「TOKYO 2020 GO！」という2つの意味も持つ

　東京2020組織委員会（東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会）は10月25日、都内で記者発表会を開き、2020年3月に行なわれる聖火リレー聖火到着式の概要と式典内容を発表。併せて「TOKYO 2020号」と名付けられた聖火特別輸送機のデザインを発表し、その模型を披露した。

　聖火リレー聖火到着式の進行を務めたのは、東京2020聖火リレー公式アンバサダーでもある、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の2人。ときおり笑いを誘いながらの和やかな発表会となった。

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長森喜朗氏。主催者代表であいさつし、「聖火到着式は大切な聖火が日本に到着して最初のセレモニー」と述べた

　聖火は2020年の3月12日、ギリシャの古代オリンピア市で採火され、ギリシャ国内でのリレーののち、アテネから宮城県の航空自衛隊松島基地に3月20日に到着する予定だ。到着式では宮城県石巻市、東松島市、女川町の小学生約200名によって歓迎セレモニーが行なわれる。

　聖火が到着すると、子供たちがタラップ下からステージまで花道を作って出迎える。その後ステージでは聖火をランタンからトーチへ、トーチから聖火皿へと点火し、オリンピック聖火が日本に灯されることになる。なお到着式は場所が自衛隊基地ということもあって招待客のみの式典となる予定だという。

「聖火が最初に日本に到着する場所が、出身地である宮城県だというのが“ハチャメチャ”うれしい」と語る「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん（左）と富澤たけしさん（右）

　続いて、東京2020オリンピック聖火リレーサポーティングパートナーであるANA（全日本空輸）代表取締役社長の平子裕志氏と、JAL（日本航空）代表取締役社長の赤坂祐二氏が登壇し、白い布がかかった聖火特別輸送機の模型前へ。ギリシャで採火された聖火はANAとJALの共同輸送によって日本に運ばれることが説明されると、いよいよ除幕。会場からは大きな拍手と歓声があがった。

ネクタイの色も注目ポイント

お披露目の瞬間

会場からは大きな拍手が

　ボーイング 787-8型機を使用する東京2020オリンピック聖火特別輸送機のデザインは、東京2020オリンピック聖火リレーコンセプトである「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」を反映したもの。機体全体で聖火リレーによる1本の希望の道を表現しているという。

　目の前でお披露目された模型を見たサンドウィッチマンの富澤さんは、「素晴らしいですね。でもANAさん的にはもう少し青を入れたかったのかも」と会場の笑いを誘い、すかさず「でも空は青いですからね！」とフォローする場面も。

「とても神聖な感じがするデザイン。早く飛ばしてみたい」と語る日本航空株式会社代表取締役社長赤坂祐二氏

全日本空輸株式会社代表取締役社長平子裕志氏は「東京2020オリンピックの聖火を運ぶのにふさわしい素晴らしいデザイン。大切な聖火を安全確実に運びたい」と述べた

ANA、JALそれぞれの代表とサンドウィッチマンの貴重な4ショット

　ここで、ギリシャから日本へ聖火を運んでくる役割を担うことになったゲスト2名が発表され登場。東京2020聖火リレー公式アンバサダーの野村忠宏さんと吉田沙保里さんだ。両者は2004年のアテネ大会において、男子柔道と女子レスリングそれぞれの金メダリストということで、ギリシャに縁のあるオリンピアン。

　2020年3月19日にギリシャアテネのスタジアムで行なわれる引継式のあと、東京2020組織委員会の代表とともに「TOKYO 2020号」に搭乗し、翌日3月20日に航空自衛隊松島基地に降り立つことになる。

東京2020聖火リレー公式アンバサダーの野村忠宏さん（左）と吉田沙保里さん（右）が登場し、大役を務めることになった感想などを述べた。アテネ大会で活躍した2人が大切な聖火を日本へ運ぶことになる

質疑応答に応じる公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長の布村幸彦氏。「TOKYO 2020号」の機内では聖火を灯したランタンを座席に固定して運搬することなどを説明した