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ATR、滑走路800mで離着陸できるSTOL型「ATR 42-600S」を初受注。ローンチカスタマーはエアタヒチ

2019年6月19日(現地時間)発表

ATRがATR 42-600型機のSTOL(短距離離着陸)版「ATR 42-600S」を初受注

 ATRは6月19日(現地時間)、かねてから開発表明をしていた800mの滑走路で離着陸可能なSTOL(Short Take Off and Landing:短距離離着陸)性能を備える「ATR 42-600S」を、エアタヒチ(Air Tahiti)から2機受注したことを発表した。ATRの取締役会を経て、2019年末までに正式にローンチする見込み。

 ATR 42-600S型機は、国内でもJAC(日本エアコミューター)や天草エアラインが導入している乗客40~50名級のターボプロップ機ATR 42-600型機が離着陸に1050mの滑走路が必要であるのに対し、必要滑走路長を800mへと短縮した派生機。

 そのローンチカスタマーとなるエアタヒチは、フランス領ポリネシアの地域航空会社。マルキーズ諸島(Marquesas Islands)間など、小型の航空機でしかアクセスできない空港へ、これまでよりも多くの乗客を1度に輸送できることを導入の理由として挙げている。

2018年11月にATRが実施した記者会見で示されたATR 42-600Sに関するスライド