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ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸、9月25日~28日開催。一般日の来場者数で「Aichi Sky Expo」記録更新を目指す

2025年3月12日 実施
ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸の概要を説明

 JATA(日本旅行業協会)は3月12日、霞が関の本部で定例会見を開き、「ツーリズムEXPOジャパン2025」について説明した。登壇者はツーリズムEXPOジャパン推進室 室長の早坂学氏と副部長の町田光朗氏。

 ツーリズムEXPOジャパンはJATA、日観振(日本観光振興協会)、JNTO(日本政府観光局)の3団体が共催する世界最大級の旅のイベント。日本各地・世界各国の観光局や旅行会社、航空会社、宿泊施設、関係業者などが集結し、それぞれのブースで最新情報を発信する。

 今年のテーマは「旅は“知”の再発見」。早坂氏は「旅は楽しむもの、知るもの、学ぶものという考えからこのテーマに決定」と説明した。

 会場は「Aichi Sky Expo」(愛知県国際展示場)展示ホールB~Fで、愛知県では初開催となる。会期は9月25日~28日の4日間。前半2日間は業界日で、後半2日間を一般公開する。

 昨年の東京から会場を移す理由については、下記の3点を挙げている。

1: 愛知・中部北陸の新しい観光ルートを開発し、世界に向けてその魅力を発信することで地域に貢献する
2: セントレア(中部国際空港)のさらなる国際化につなげる
3: 北陸地域の復興支援

 来場目標は、業界日が3万4000名、一般日が6万6000名の合計10万名。Aichi Sky Expoで開催されている展示会としては、1日あたりの来場者数が3万名を超えたことはないという。そこで本イベントでは、一般日での記録更新を目指す。

 出展数の目標は1100小間。会場面積が昨年比8割のため、目標数も同じく8割程度としている。現在も応募を受け付けており、海外からの出展は35%程度の見込み。

 展示内容は、地域の特徴を活かした特集エリア、アドベンチャー・アカデミー・スポーツといった特別コーナーのほかに、アニメ・マンガ・映画のロケ地や聖地を巡るコンテンツツーリズム、ワーケーション・ラーケーションコーナーなどを設ける。

 また、中部北陸9県(愛知・三重・岐阜・静岡・長野・滋賀・石川・富山・福井)が初となる共同ブースを出展。北陸物産展も検討中とのこと。各ブースの見どころについては、動画やWebサイトなどで9月ごろに配信する。

 そのほか昨年に引き続き、若年層の業界への関心、海外旅行促進などを目的に、業界日の学生招待や一般日の入場無料化も行なう。

ツーリズムEXPOジャパン推進室 室長 早坂学氏

 会見の後半では、例年EXPO会場内で表彰式を実施している「ジャパン・ツーリズム・アワード」について説明した。

 ツーリズムの発展・拡大に貢献した取り組みを表彰するもので、第9回となる今年度は「国内・訪日」「海外」2つの領域を廃止する。国内・海外で横展開できる取り組みなどにもスポットが当たるよう、より幅広い取り組みの応募を受け付ける。

 また、新たに他薦での応募も可能とする。これまでは学生が応募をためらう、「この取り組みも対象になるか」といった問い合わせがあることから、第三者の視点で優れた取り組みを紹介してほしいとのこと。

 募集期間は5月30日まで。第一次・第二次審査、最終選考を経て、8月下旬に結果発表、9月のEXPOで表彰式を行なう。

 応募対象者は、国、政府、観光局、大使館、自治体、観光協会、DMO、NPO法人、旅行会社、運輸・交通機関、宿泊、流通、食品、ICT、農林水産業・加工業、伝統工芸、みやげ品制作、販売業、TV局、新聞社、出版社、フィルム・コミッション、スポーツ・コミッション、産業観光など。

 募集目標は150件。町田氏は「2023年が140件、2024年が119件だった。コロナ前に戻す意味も含めて、今回は150件を目指す」とアピールした。

ツーリズムEXPOジャパン推進室 副部長 町田光朗氏
ツーリズムEXPOジャパン2024の様子