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日本エアコミューター、国内初となるATR 72-600型機が鹿児島空港に到着。12月1日より路線投入
ボンバルディア Q400型機の後継
2018年11月8日 14:12
- 2018年11月7日 到着
- 2018年12月1日 路線投入
JAC(日本エアコミューター)は、2017年よりATRのターボプロップ機を導入し、継続して機材更新を進めている。11月7日、これまでのATR 42-600型機よりも座席数などの多いATR 72-600型機を、本拠地である鹿児島空港に迎え入れた。日本国内のエアラインとしても初導入となる。
JACの格納庫前には、ATR 72-600型機を出迎える多くの社員が到着を待っていた。直前に立ち寄り箇所となっていた台湾・高雄国際空港を12時54分(現地時刻11時54分)に飛び立ち、16時06分に鹿児島空港に着陸した。
JACの整備場前にある18番駐機場にスポットインしてきたATR 72-600型機には、登録記号「JA06JC」と記されており、すでに導入している5機のATR 42-600型機に次いで6機目となることが分かる。
まず、検疫を受けるため検査官が機内へ入り、JAC 代表取締役社長 加藤洋樹氏はじめJACスタッフが、フェリーフライトを担当したATRのパイロットやJACの整備士が降りてくるのを待つ。検疫検査官が降機し、続いてパイロットが姿を見せた。加藤氏がねぎらいの言葉をかけて、JACのCA(客室乗務員)から花束が手渡された。
記念撮影の後、加藤氏より「このATR72型機は、我々が運航しておりますボンバルディア Q400型機の後継機種となります。この飛行機を投入することで、我々が飛ばしている地域の利便性がさらに向上すると思います。これまで導入してきたATR42型機と部品の90%が共通ということで整備面のコスト削減、パイロットの資格など共通性が高くありますので、効率性において非常に大きなメリットがあります。この飛行機を導入するにあたり、国や鹿児島県から補助金など多大なご支援をいただきましたので、地域のためにしっかり活用していきたいと思います」と、離島の多いエリアにおける住民の日常の足としての役割を、より高めてく考えを強調した。
ATR 72-600型機を写真で紹介
今回は到着したばかりで、機内検疫や機内整備がこれから行なわれるとのことで、外観のみの撮影が可能だった。全長・全幅は27.2×27.1mと、ATR 42-600型機よりも4.5m長く、2.5m幅広いという一回り大きい印象。
エンジンはATR 42-600型機と同じプラット・アンド・ホイットニー製「PW127M」を搭載しており、巡航速度は510km/h。肝心の座席数は70席とATR 42-600型機の48席からプラス22席となっている。
導入したATR機の6機目ということで、登録記号が「JA06MC」となった本機だが、12月1日より就航予定となっている。鹿児島~沖永良部線、鹿児島~与論線、鹿児島~屋久島線の3路線に投入される。これまで搭乗人数規模が同じボンバルディア Q400型機で運航されてきた路線が対象となる。