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フィジー政府観光局、ナンディで観光商談会「Fijian Tourism Expo 2019」開幕。ブラスピリットあふれるブースとバイヤーが集まる
2019年5月24日 17:44
- 2019年5月22日~5月24日(現地時間)
フィジー政府観光局は、フィジーのデナラウ「シェラトン フィジー リゾート」内「デナラウ ・アイランド・コンベンション・センター」にて「Fijian Tourism Expo 2019(FTE 2019)」を5月22日から24日(現地時間)にわたり開催。22日にオフィシャルオープニングセレモニーを行なった。「Fijian Tourism Expo 2019」は、フィジーの観光業界と世界中のバイヤーらが一堂に会する商談会で、5回目の開催となる。
セレモニーでは、ダンサーらが伝統的な衣装をまとい、ウェルカムソングを熱唱。会場が盛り上がったところでフィジー・エアウェイズ CEO 兼マネージング・ディレクターのアンドレ・ヴィルジョエン氏や観光大臣のPremila Kumar氏があいさつ。ともにアジア各国からの直行便に関して、特に成田国際空港から2018年に約9年ぶりに復活した直行便を強調するなど期待値が高いことを示した。
フィジー政府観光局は、フィジーでよく耳にし、口にする定番のあいさつ「Bula!(ブラ!)」がつなぐフィジーの人々の温かさと親しみやすさを表現した最新動画を紹介。「Bula!」を受け取った瞬間から、フィジーに根付くブラスピリットを感じる滞在ができることを示した。
また、フィジーでよく耳にする音楽や歌についても説明。フィジーの観光はまさに歌であるという言葉に続き、突如客席から歌声が響き出し、ハーモニーが広がるサプライズ演出も。会場の外では来場者へ歌とダンスで大歓迎。ホテルのロビーがライブ会場かと思うほどの盛り上がりを見せ、歌うことがフィジーに根付いていることを証明していた。
なお、オープニングセレモニー当日の昼にイベントも実施。フィジー産のカカオを使用したチョコレート「Vanua Chocolate」の紹介や、お祝いの席などで振る舞われる伝統的な飲み物「カヴァ」の体験を実施。タパをアレンジしたシャツや花飾り、リサイクルウッドやマテリアルを利用したアクセサリーの販売などが行なわれた。オーガニックのアイスポップなども味わえ、フィジーの伝統と今を感じることができた。
こちらでも歌とダンスをこよなく愛すフィジーらしい演出で会場を沸かせた。ダンサーらが会場中央にてフィジーでナンバー1ソング「Kabo Kei Koroba」で歓迎の意を表わしたあとは、「Welcome Dance」「Fijian Man Warrior Dance」「Lady Dance(Story or Romance)」を立て続けに披露。ダイナミックな振りと見事なハーモニーで来場者をとりこにしていた。
約101のプロバイダがフィジーと世界をつなぐ
5月23日より本格的に商談などがスタートした「Fijian TOURISM EXPO 2019」。会場には100以上のブースが立ち並び、リゾートホテルにクルーズ、アクティビティプロバイダやエアラインなどが揃い、世界中から集まったバイヤーたちが商談を行なっていた。
会場のエントランスには、フォトスポットも登場。日本の鳥居をモチーフとしたデコレーションなどで、来場者が撮影を楽しむ姿も見られた。クラフトを販売するマーケットなども併設されていた。
メディアプログラムでは、観光客からMICEマーケット向けの情報を幅広く紹介。「South Sea Cruise」では、MICE向けのクルーズに関するプレゼンテーション、「FUN HUB」は伝統的なフィジアンダンスを踏襲しながら現代的な要素を取り入れたボーダンスを披露。新たにオープンしたラグジュアリーホテル「Pulluman Nadi Bay Resort and Spa, Fiji」は、客室からレストランなどをはじめ基本的な要素を網羅。「Spa Industry&Wellness」では、フィジーにおけるスパツーリズムの重要性に関してプレゼン。タイやバリなどと比較しながら、スパトレーニングの可能なスクールについても言及した。
プログラム後半では、観光大臣のPremila Kumar氏やフィジー政府観光局 CEO マシュー・ストーケル氏が登場し質疑応答も。今後日本向けに新たなプロモーションを展開予定とのことだ。
また、フィジー・エアウェイズ CCO マーク・キャバリエ氏もプレゼン。エアバス A350 XWBの導入に関して改めて告知。プレゼン後に直行便(成田~ナンディ線)の運航開始した同社の日本市場に対しての期待値を聞いたところ「とても長い時間をかけて日本との信頼関係を築いてきました。日本市場はフィジー・エアウェイズにとってとても重要なため、今後も伸びが期待できると運航を開始しました。個人的にもフィジーと日本はとても自然にフィットすると考えており、人の温かさや安全面など通じる部分が多くあるのです。
1年中ベストシーズンであるフィジーではビーチ、ダイビング、文化とさまざまな楽しみがあり、日本からのデスティネーションとしてフィジーはとても大きな可能性を秘めています。今後も便数を増やすことができるよう努力をしていきたいです」と答えてくれた。
メイン会場である「デナラウ・アイランド・コンベンション・センター」では、商談が初日から本格化しており、どのブースもバイヤーであふれている状態。
日本人向けの観光ツアーやアクティビティを手掛ける「Rosie Holidays」の担当者に話を聞いたところ、直行便の運航再開により日本からの渡航者の増加を肌で感じているとのこと。ビジター向けにはジップラインやスカイダイブなど新たなアクティビティが人気。基本的に英語ベースながら日帰りクルーズならばスタッフがゆっくりと話してくれるなど初心者に優しいと教えてくれた。
オプショナルツアー、フィジー観光を手掛ける「Tour Managers」の担当者は「何よりもナチュラルでフレンドリーなフィジーの人々の笑顔とやさしさに触れてほしい」とのこと。観光部分では、フィジーはビーチリゾートの印象が強いが実は豊かな自然も自慢、ぜひ手つかずの自然にも注目してほしいという。同社では移動用のバスやラグジュアリー専用車なども用意し、各エリアへも手軽に行けるそう。なおファミリーや熟年層だけでなく学生旅行先としてもフィジー旅が増え始めていると話してくれた。
フィジーならではのナチュラルコスメが人気の「Pure Fiji」では、ココナッツオイルと花々から抽出したエキスをブレンドし、肌や髪に潤いやハリを与えるコスメを紹介。フィジー・エアウェイズでもラバトリーに設置されるなど、まさにフィジーを代表するブランドだ。お勧めは、「DILO OIL」。ナッツオイルをメインにしているため香りはまさにナッツ。これは香料が入っていない証拠だとスタッフが話してくれた。また全身に使える手作りの石鹸などもお勧めとのこと。お土産用にミニサイズもあるためフィジー土産としてもベストだとか。
「Fiji Culture Village」も出展。約3時間かけてフィジーの文化、生活体験、から伝統食べ物までしっかり知ることのできるビジターならば必ず訪れるべき場所だ。商談やインタビューは「カヴァ」を味わってからスタート。ウォーリアーのエンタテイメントに、タパクロスなど、ボイボイやパンダナスなどからどう作り上げているかなども教えてくれると話してくれた。
さらにヘリコプターで訪れるラグジュアリーホテル「Kokomo Private Island Fiji」、最高のホスピタリティを提供すると話題の「Nukubati Private Island」。ブース内に施術台が設置された「Senikai Spas」に、2020年オープンでミュージアムや伝統的なダンスが楽しめるカルチャー施設「MEKE VAKA-VITI」、サトウキビで作られたラム酒が評判の「RUM CO. of FIJI」なども。「NAUTILUS ADVENTURE TOURS」では、海ではなく自然あふれる山岳地帯でのサンセットやバードウォッチング、そして山間部にあるコミュニティへの訪問などが楽しめる。壮大な自然に囲まれ、地元の人々の交流のなかで心に気付きがあるはずとスタッフが教えてくれた。
上記で紹介したブースとともに、ウェディング専門やツアープロバイダに隠れ家的なホテルも多数出展しており、フィジー滞在の選択肢の幅が多いことを会場から実感。2日間で100の以上のブースが出展し、約170以上のバイヤーらが商談に訪れるなどフィジーの未来が見えるイベントであった。