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フィジー・エアウェイズ、唯一の直行便・成田~ナンディ線を2018年7月就航

週3便、約9時間のフライト。往復5万6200円のセール運賃も検討

2017年12月6日 発表

2018年7月3日 就航

2018年7月に就航する成田~ナンディ線就航について話す、フィジー・エアウェイズ CCO マーク・キャバリエ氏

 フィジーの国営航空会社であるフィジー・エアウェイズは12月6日、都内で会見を開き、成田国際空港~ナンディ国際空港線の直行便を2018年7月3日に就航すると発表した。成田~ナンディ線は火、金、日曜の週3便で運航し、日本とフィジー間を約9時間で結ぶ唯一の直行便となる。機材はエアバス A330-200(ビジネスクラス24席、エコノミークラス249席)もしくは300型機(ビジネスクラス24席、エコノミークラス289席)を使用する。

 成田~ナンディ線のエコノミークラスの往復運賃は、8万3000円前後になる予定としているが、フィジー・エアウェイズでは、就航を記念して往復5万6200円(座席数限定/諸税、燃油サーチャージ込)の特別運賃で航空券を提供する予定があるという。

ビジネスクラスのシート
エコノミークラスのシート
成田~ナンディ線の運航スケジュール

FJ350便:成田(21時25分)発~ナンディ(翌09時05分)着、火・金・日曜運航
FJ351便:ナンディ(13時25分)発~成田(19時30分)着、火・金・日曜運航

 会見では、フィジー・エアウェイズ CCOのマーク・キャバリエ氏が登壇し、7月3日から就航する成田~ナンディ線では年間8万席を提供することを説明。フィジーには手つかずの自然が残された美しい島々が存在するだけでなく、家族のように迎えられる、ほかには類を見ないほどの温かいホスピタリティ精神があることなど挙げ、フィジーが単なるビーチリゾートではないことをアピールした。キャバリエ氏は「フィジーには333の島々があるが、美しさと文化をぜひ感じてもらいたい」と話し、今後は、ハネムーンマーケットやファミリー層、熟年層などをターゲットとしていく考えを示した。

 フィジー・エウェイズは、前身のエア・パシフィック航空時代の1998年10月から日本へ就航していたが、世界的な金融危機の影響を受け旅行者の減少などを理由に2009年3月に撤退。今回、9年4カ月ぶりに日本への再就航を決めた理由には、以前と比べて市場に活気が戻りつつあること、また日本人の海外旅行需要が2017年11月時点で1340万人と高いことを挙げた。

 またキャバリエ氏は今後の増便の可能性について「まずは週3便の運航でどれだけ座席が埋まるのかということを見たうえで、可能性があれば検討したい」とコメントした。

株式会社エア・システム 旅行営業部 係長 日埜貴之氏

 フィジー・エアウェイズの日本地区代理店を務めるエア・システム 旅行営業部 係長の日埜貴之氏は、キャビンクルーに関して「現在は100%フィジークルーで運航しているが、2018年7月の就航に備え、今後は日本人もしくは、日本語が話せる人材の採用を検討していく」との考えを明らかにした。また搭乗数に関しては、「2009年運航時には約2万人の方に利用していただいていたので、まずは同じくらいの数字を目標にしている」と述べた。

 フィジー・エアウェイズは、ナンディ国際空港を拠点にオーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポール、米国などを主な就航地として、南太平洋を中心にコードシェアを含め15カ国69地点、国内線では子会社であるフィジー・リンクが11地点に航している。

 2018年7月3日に就航する直行便は、フィジーに早朝に到着するようスケジュールを組んでおり、到着後も国内線を乗り継ぎサブサブやタベウニといった観光地へ行くこと、また周辺の島々へ船で行くことも可能だ。

 なお、航空券の予約は、同社の販売代理店、旅行代理店、同社が運営するWebサイト、予約センターなどで受け付ける。