ニュース
京急、大師電気鉄道の創業から120年。記念式典では設立者・立川勇次郎氏のひ孫や養老鉄道社長も祝福
「京急と養老をつなぐキャンペーン」もスタート
2019年1月21日 22:49
- 2019年1月21日 開催
京急(京浜急行電鉄)は1月21日、京急川崎駅において同社の開業120周年を祝う記念式典を開催した。
式典には設立者である立川勇次郎氏のひ孫である立川元彦氏、立川勇次郎氏が設立した養老線を運営する養老鉄道の社長である原恭氏らも駆けつけ、120周年を祝った。
京急は1898年(明治31年)2月25日に大師電気鉄道として立川勇次郎氏によって設立された。その翌年である1899年1月21日に六郷橋駅~大師駅までの路線が開通し、現在に至る。
記念式典では京急 代表取締役社長の原田一之氏がマイクを持ち「本日は開業120年を迎えます。昔と同じく本日も初大師で川崎大師が賑わっていますが、参詣客の足としてわずか2kmの距離を開業しました。その後は、品川、横浜、羽田、三浦半島まで路線を延ばしまして、現在は約87kmの路線になっております。
本日を機に、もう一度原点に戻り、創業の路線である大師線の出発点である川崎駅に記念モニュメント『0kmポスト』を設置いたします。ご利用いただいている沿線のご支援のおかげで当社の現在があることを振り返る歩みの象徴として、また今後の120年に向けての新たなる出発点にしたいと考えております」とあいさつした。
続いて、養老鉄道 代表取締役社長の原恭氏が登場。「本日はお招きいただき、ありがとうございます。私ども養老鉄道も106年前、立川勇次郎氏によって養老から大垣を経て池野までの路線を開通いたしました。そして100年前の1919年4月27日に桑名から揖斐までの全線の開業を迎えました。現在は8月に立川勇次郎氏の功績をたたえる式典も開催しており、こちらにいらっしゃる立川元彦氏にも参列していただいております。
そして昨年は創立120年を迎えられた京浜急行の原田社長にもご出席いただきました。そのような縁もあり、本日から京急と養老をつなぐキャンペーンも始めさせていただきます。このキャンペーンを通じまして、立川勇次郎氏の功績や両鉄道会社の沿線の魅力を知っていただければと思います。本日はまことにおめでとうございます」と祝辞を述べた。
最後に立川勇次郎氏のひ孫である立川元彦氏が、「京浜急行電鉄、養老鉄道ともに100年を超える企業として現在も成長を続けております。私は4代目ですが、祖父や曾祖父の顔は知りません。しかし、その時代から曾祖父以外にもたくさんの方たちのご努力があり今日に至っていると思います。
立川勇次郎は大垣で生まれ、東京で仕事をしました。そして最後にまた大垣に戻って養老鉄道を作りました。いわば、京急が長男で、養老が次男で、2人の息子が100年振りにこのように再会したことを空の向こうでとても喜んでいると思います。私自身も非常に感慨深いものがあります。これからも両社は発展していくはずですが、関係者の方々のますますのご精進とご発展、健康を心からお祈りいたします」と、両社へお祝いの言葉を述べた。
記念モニュメントの0kmポストの除幕式は、京急の全駅長が参加して行なわれた。同社は72の駅を持つが、駅長が在籍するのは、品川駅、平和島駅、京急蒲田駅、羽田空港国内線ターミナル駅、京急川崎駅、川崎大師駅、京急鶴見駅、神奈川新町駅、横浜駅、日ノ出町駅、上大岡駅、金沢文庫駅、追浜駅、横須賀中央駅、京急久里浜駅、三浦海岸駅となっている。また、お披露目された0kmポストは川崎保線区と金沢文庫保線区の保線区長により大師線ホームの線路脇に設置された。
京浜急行電鉄120周年と養老鉄道100周年を記念した「京急と養老をつなぐキャンペーン」は1月21日から8月16日まで行なわれている。キャンペーンでは2つイベントが用意され、1つは1月21日から5月19日までのスタンプラリー。もう1つは1月21日から8月16日までの期間、記念ヘッドマークの掲出が行なわれる。
「京急と養老をつなぐキャンペーン」スタンプラリー
開催期間:2019年1月21日~5月19日
スタンプ設置駅:京浜急行電鉄 川崎大師駅、日ノ出町駅、新逗子駅(南口)、養老鉄道 大垣駅、養老駅、多度駅
※スタンプ台帳は京急各駅と養老鉄道有人駅(揖斐駅、大垣駅、西大垣駅、養老駅、駒野駅、多度駅、下深谷駅、桑名駅)で配布