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京急、都営浅草線との相互直通50周年式典を品川駅で開催。「品川を東京で一番魅力のある街にする」と原田社長

50年前の花電車を再現。当時のきっぷなどを展示

2018年6月21日 開催

京急は品川駅3番線ホームにおいて、京急と東京都交通局・都営浅草線との「相互直通50周年記念式典」を開いた。左から京浜急行電鉄株式会社 取締役社長 原田一之氏、東京都交通局 局長 山手斉(ひとし)氏、京急 品川駅長 入江哲哉氏、東京都交通局 大門駅務管区長 安達武司氏

 創立120周年の京急(京浜急行電鉄)は6月21日、品川駅3番線ホームにおいて、京急と東京都交通局・都営浅草線との「相互直通50周年記念式典」を開いた。

 式典には京急から取締役社長の原田一之氏、品川駅長の入江哲哉氏、マスコットキャラクターの「けいきゅん」が、東京都交通局から局長の山手斉(ひとし)氏、接続する泉岳寺駅を管轄する大門駅務管区長の安達武司氏、マスコットキャラクターの「とあらん」が出席し、50周年を祝った。

50年前の記念式典で披露した花電車のデザインを再現

1968年の品川駅~泉岳寺駅開通式(画像提供:京浜急行電鉄)

 京急電鉄は、前身の「大師電気鉄道」が1899年(明治32年)に六郷橋駅~大師駅で営業運行を開始してまもなく、「京浜電気鉄道」へ社名変更し、東京と横浜の都市間輸送を実現するために、路線の延長を繰り返してきた。そして1905年(明治38年)に品川駅~神奈川駅が開通し、京浜間輸送を担う路線が実現した。

 そして品川から先の都心乗り入れを目指したものの、日中戦争・第二次世界大戦などがあり頓挫。その後、戦後の復興とともに「1号線」、現在の都営浅草線の整備計画が立ち上がり、1956年(昭和31年)に押上駅~品川駅に1号線が建設される方針がまとまる。

 東京都交通局が押上駅~泉岳寺駅を、京急が品川駅~泉岳寺駅を運行する形で、1963年(昭和38年)に都心乗り入れの本工事が開始。品川駅~泉岳寺駅間の約1.2kmが5年におよぶ難工事を終え、1968年(昭和43年)に完成し、京急創立70周年の節目の年に、都心乗り入れを実現した。

 都営浅草線は1960年(昭和35年)12月4日に押上駅~浅草橋駅が開業し、京成電鉄と相互直通運行を開始。順次部分開業を行ない、1964年(昭和39年)10月1日に大門駅までが開通した。1968年(昭和43年)6月21日に大門駅~泉岳寺駅が開業するとともに、京急と相互直通運行を開始し、相互直通50周年を迎えた。

 式典では、50年前の記念式典で披露した花電車のデザインを再現し、車内の中吊りは京急の歴史を振り返るものを掲示。当時のきっぷや時刻表などを展示して、式典出席者らを楽しませた。

花電車のデザインを再現。50年前の式典と同じ「77H 押上」行きの表示
花電車は品川駅の3番線に停車
車内の中吊りは京急の歴史を振り返るものに
「デハ1000形」や「湘南電気鉄道」など、車内の中吊りは京急の歴史を振り返るものに
車内では当時のきっぷや時刻表などを展示。京浜急行電鉄株式会社 取締役社長の原田一之氏も参加者に交じり展示物を楽しんでいた

京成線、都営浅草線、京急線が相互直通運転の礎を築いた

京浜急行電鉄株式会社 取締役社長の原田一之氏

 記念式典では、京急 取締役社長の原田一之氏が50周年を迎えたことに感謝を述べ、あいさつした。

 1899年の開業当時から、都心への乗り入れは同社の悲願であり、初代品川駅が開業したことに合わせて、都心部に路線を持つ当時の東京電車鉄道との相互乗り入れを交渉。1904年3月には線路の幅を開業当初からの標準軌「1435mm」から「1372mm」へ変更し、都心への乗り入れの準備を進めていたという。しかし乗り入れの交渉が果たせず、結果として現在の品川駅へ接続。そして浦賀方面へ路線を有する湘南電気鉄道との相互乗り入れを実現するために、線路の幅をさらに1372mmから1435mmに変更と、開業してから2回も改軌を行なう大事業を行なった。そして、1933年に品川駅から浦賀駅までの直通運行を開始。「これにより現在の京急路線の基礎が確立した」と歴史を振り返った。

 その後、戦前に地下鉄での都心乗り入れを計画するも実現に至らず、戦後の1957年6月に東京都、京成電鉄との都心乗り入れ三者協議会が結成された。都心乗り入れに対応する車両として、京急の代名詞的な車両、初代デハ1000形を製造するなど準備を進め、品川駅から泉岳寺駅までのたった1.2kmが5年にもおよぶ難工事となったものの、開通に至った。

 この開通により、先に相互直通を開始していた京成線と都営浅草線、そして京急線の三者による相互直通運行が始まった。「まさに三者の直通運転は、現在の首都圏のネットワークのキモである相互直通運転の礎を築いたと言っても過言ではございません」と語る。

デハ1000形を紹介する中吊り

 そして京急は1998年11月に羽田空港駅を開業し、羽田空港と成田空港を鉄道で結ぶ、日本初となる空港間直通運行を開始。羽田空港駅の2017年度の1日平均の乗降者数は、11万6000人を超えているという。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおいてメイン会場となる新国立競技場へのアクセスでも、羽田空港からなら京急と都営線、成田空港からなら京成と都営線と重要なアクセスを担う路線でもあり、「羽田空港の国際化やリニア新幹線を契機に、品川を国内外からもっともアクセスのよい、東京で一番魅力のある街にするために鋭意取り組んでいます」と述べた。

 また、2019年度中の着工を目標に、京急の品川駅を地平化し2面4線にする計画があり、アクセス面のさらなる強化を図っていくとし、「50年という長い年月をともに歩んでまいりました東京都交通局さまにお礼を申し上げます」と話し、あいさつを終えた。

くす玉開披が行なわれた