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パナソニックやKDDIなど、京急 羽田空港国際線ターミナル駅で5G活用の応用実証試験に国内初成功

2019年1月10日 発表

ATR、KDDI、パナソニック、早稲田大学、京急電鉄が、羽田空港国際線ターミナル駅の地下ホームで5Gを活用した応用実証試験に成功

 ATR(国際電気通信基礎技術研究所)、KDDI、パナソニック、早稲田大学、京急電鉄(京浜急行電鉄)は1月10日、国際空港の駅コンコースにおける次世代移動通信システム「5G」を活用した応用実証試験に国内で初成功したことを発表した。

 この実証試験は、増加するインバウンドの利便性や、さらなる安全・安心向上を目指し、2018年11月21日~12月21日に京急電鉄 羽田空港国際線ターミナル駅で実施。総務省が周波数ひっ迫対策のために行なっている技術試験事務の「5G」総合実証試験として実施している。

 実証試験では、上り地下ホームに28GHz帯の実験エリアを構築。駅ホームに設置した固定カメラや駅ホームを見回りするロボットに搭載した4Kカメラの映像を5Gを通じてモニターやVRゴーグルで送信したほか、5Gで送信した4K映像をサーバーで収集・分析して刃物を検知したり、不審者に対して見回りロボットが駆けつけたりする試験を実施した。また、5Gタブレットを用いた同時翻訳や、4K画質による観光案内映像の配信も行なった。ATR調べでは、5Gを活かして駅の地下駅構内において5Gタブレットから4Kコンテンツを送信するのは国内初の成功事例としている。

 既存のモバイル通信では実現困難な大容量データの伝送が可能になる5Gの活用により、4Kの高精細映像をリアルタイムに伝送、収集、分析しての早期危険検知や、高精細映像による観光客への情報提供などへの応用が期待されている。

実証試験を実施した5社/機関