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ミャンマー入国時の観光ビザ免除スタート。ANA直行便の到着客を盛大に歓迎

2018年10月1日 開始

ミャンマー入国時の観光ビザ免除プログラムがスタート。ミャンマー連邦共和国 ホテル・観光大臣 オウン・マウン氏(中央)、駐ミャンマー日本国特命全権大使 丸山市郎氏(左)ら関係者が、ヤンゴン国際空港で到着客を出迎えた

 ミャンマー連邦共和国は10月1日、日本旅券を所有者の入国時の観光ビザ免除制度をスタートした。このビザ免除施行初日、ヤンゴン国際空港では日本~ミャンマー間唯一の直行便となるNH813便の到着客を、ミャンマー ホテル・観光大臣のオウン・マウン氏や、駐ミャンマー日本大使の丸山市郎氏らが歓迎した。

 ミャンマーの観光ビザ免除については、ツーリズムEXPOジャパン2018の記者会見で、同国 ホテル・観光大臣 オウン・マウン(Ohn Maung)氏からもアピールがあったとおりだ(関連記事「【ツーリズムEXPO 2018】10月1日から観光ビザ免除のミャンマー。『入国カードの記入、復路の航空券や所持金の提示はすべて不要』」)。日本のパスポートで入国する人に対し、これまで50ドル(約5750円、1ドル=約115円換算)を支払って取得する必要があった観光ビザを免除。事前の手続きも不要。パスポートさえあればOKで、30日間までの滞在が可能となる。

 今回の観光ビザ免除プログラムは、1年間の試行期間という位置付け。プログラム発表当初は、その適用のために1000ドル以上の所持金が必要と発表があったが、先述のツーリズムEXPOジャパン2018時の会見でオウン・マウン大臣が述べたとおり、所持金を提示する必要はない。

 また、これまで記入して入国審査場で提出する必要があった入国カードも必要なくなり(税関申告書は従来どおり全員提出が必要)、非常に手軽に訪れることができるようになった。

 このミャンマーへ、日本から唯一の直行便を飛ばしているのがANA(全日本空輸)で、現在は成田~ヤンゴン間をデイリーで運航。機材はボーイング 767-300ER型機を使用している。

ANAの成田~ヤンゴン線(~2018年10月27日)

NH813便:成田(11時25分)発~ヤンゴン(16時05分)着
NH814便:ヤンゴン(21時45分)発~成田(翌06時50分)着

ANAの成田~ヤンゴン線(2018年10月28日~)

NH813便:成田(11時00分)発~ヤンゴン(16時30分)着
NH814便:ヤンゴン(22時10分)発~成田(翌06時45分)着

ヤンゴン国際空港に到着した10月1日のNH813便。使用機材はボーイング 767-300ER型機

 10月1日のNH813便では、ヤンゴン到着時の機内で、ビザ免除プログラムが始まったことや到着口で記念品を配布することなどをアナウンス。入国審査場に向かう通路で、ミャンマー連邦共和国 ホテル・観光大臣 オウン・マウン氏や駐ミャンマー日本国特命全権大使 丸山市郎氏が出迎え、記念品をプレゼントした。

 ちなみにプレゼントの中身は「ビルマの竪琴」。戦後のビルマ(ミャンマー)を舞台した、映画としても有名な物語で、日本とミャンマーの長年の友好を表わすものとして選ばれたという。

 また、税関を抜けて到着ロビーに出たところでも、ミャンマー観光連盟やCB銀行の女性スタッフが両国の旗を持って出迎え、観光情報冊子やネックピローをプレゼント。

 さらに、到着ロビーから屋外へ出たところでは、獅子舞のような象が舞う伝統芸能のパフォーマンス。ビザフリー化による今後の訪問客増への期待が伝わってくるような盛大な出迎えで日本人の訪問を歓迎した。

 なお、この日のANA便到着後、ヤンゴン国際空港で両国の関係者による記念式典、ヤンゴン市内でレセプションパーティなどが行なわれた。これらの内容は別記事でお伝えする。

入国審査場に向かう途中で記念品の配布。地元のマスコミも多数集まった
記念品を配布するミャンマーのオウン・マウン ホテル・観光大臣と、丸山市郎 駐ミャンマー日本大使
ミャンマー連邦共和国 ホテル・観光大臣 オウン・マウン氏
駐ミャンマー日本国特命全権大使 丸山市郎氏
記念品は「ビルマの竪琴」
到着口でもミャンマー観光連盟やCB銀行によるお出迎え
CB銀行のネックピローや観光情報の冊子
外でも歓迎の舞