【イベントレポート】
【ツーリズムEXPO 2017】ビーチリゾートと世界最大の仏教遺跡を擁するミャンマー観光連盟記者会見
2017年10月6日 15:00
- 2017年9月22日 実施
ミャンマー観光連盟(Myanmar Tourism Federation)はツーリズムEXPOジャパン2017会期中の9月22日に記者会見を開き、ホテル・観光大臣のH.E. U Ohn Maung氏、副会長のMaung Maung Swe氏、Myanmar Tourism Marketing 会長のMay Myat Mon Win氏が揃って出席した。
ホテル・観光大臣のH.E. U Ohn Maung氏からは、UNWTO(国連世界観光機関)、PATA(太平洋アジア観光協会)とともに観光水準を上げるべく活動をしていると説明があり、具体的には「民主主義政府が現われてから改革を進めており、レギュレーションの緩和を行なったり、FDI(海外直接投資)を推進できるようにしたり、ビジネスの自由化を進めたりと、政府として努力している」とした。
特に観光に関しては、インフラ開発をPPT(Public Private Partnerships、官民協力事業)で進めており、空港、道路、通信、ホテルなど広範囲に及んでいるという。そしてミャンマーでも広くクレジットカードを使えるようになっており、Visa、Mastercardはもちろん、日本のJCBも使えるところが増えているとのこと。
観光商材では、世界最大の仏教遺跡の1つに挙げられる「バガン遺跡」がユネスコ世界遺産に認定されるよう活動しているほか、カンボジアのアンコールワットと戦略的な提携を進め、2点間を空路で結ぶべく働きかけを進めていると明かした。
そのほか、ミャンマー南部のメルディ諸島は多くの無人島と珊瑚礁に囲まれており、スキューバ、シュノーケリング、ヨットなどが楽しめることもあり、隣国タイからの訪問者を多く取り込んでいると話した。
続いて、Myanmar Tourism Marketing 会長のMay Myat Mon Win氏は「ツーリズムEXPOジャパンへの出展は(JATA旅博時代を含めて)10年目になる」と切り出し、今回は20社のツアーオペレータやホテル関係者を連れてきていると説明。日本はミャンマーにとって非常に重要なマーケットであり、“長い付き合いのある友人”でもあると話した。
2016年の日本からミャンマーへの渡航者は10万人(旅行者以外を含む)で、日本人の年間海外旅行者が1800万人なので、ミャンマーとしてはまだまだ伸びる余地があると考えているとして、ヤンゴン国際空港が年間1500万人のキャパシティを持つことや、世界の25都市から32の航空会社が就航しており、毎週650便を運航していることを説明。
今後は若い世代の旅行者の取り込みを進めるとして、ハイキング、トレッキング、カヌー、珊瑚礁でのダイビングや、女性旅行者にはショッピングや伝統物産などでミャンマーに興味を持ってほしいとアピールした。