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ハローキティ新幹線、新大阪駅で出発式。キティがJR西日本・JR東海の駅長と一緒にお見送り
2018年7月1日 12:12
- 2018年6月30日 運行開始
JR西日本(西日本旅客鉄道)は6月30日、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」とコラボレーションした「ハローキティ新幹線」の運行を開始した。
ハローキティ新幹線は、西日本の地域活性化を目指して運行するもので、列車は500系新幹線(8両編成・V2編成)。新大阪駅~博多駅間を1日1往復、ほぼ毎日営業運転を行なうほか、博多駅には「HELLO KITTY SHINKANSEN CAFE」「HELLO KITTY SHINKANSEN MARCHE」もオープンする。また、新大阪駅新幹線ホームのキヨスクでもハローキティコラボグッズを取り扱う。
JR西日本「ハローキティ新幹線」の概要
運行開始日:2018年6月30日
運行ダイヤ:
こだま730号 博多駅(06時40分)発~新大阪駅(11時13分)着
こだま741号 新大阪駅(11時29分)発~博多駅(15時38分)着
編成:8両(1号車「HELLO!PLAZA」、2号車「KAWAII!ROOM」、4~6号車「指定席」、3/7~8号車「自由席」)
Webサイト:ハローキティ新幹線特設サイト
6時40分に博多駅を出発したこだま730号の様子は既報のとおりだが(関連記事「ハローキティも祝福! JR西日本、ピンク色の500系新幹線『ハローキティ新幹線』運行開始」)、こだま730号の新大阪駅への到着と、その折り返しとなるこだま741号としての出発セレモニーをレポートする。
セレモニーは新大阪駅の22番ホームで11時10分からスタート。司会者から、山陰DC(デスティネーションキャンペーン)アンバサダー2名、JR西日本フードサービスネット・コンシェルジュ1名、JR東海(東海旅客鉄道)とJR西日本の新大阪駅長が紹介された。
山陰DCは7月1日から9月30日までの3カ月間、全国のJRグループ6社と鳥取県、島根県が共同で実施する大型観光キャンペーンのことで、ハローキティ新幹線も当キャンペーンの一翼を担う。
続けてハローキティ新幹線の概要についての説明があった。内外装のデザインはハローキティのリボンをモチーフといており、車内チャイムもハローキティ新幹線限定のオリジナルメロディに変更されているという。
1号車は「HELLO! PLAZA」と名付けられ、西日本各地の特産品などが買えるショップや、西日本地域を紹介する映像コーナーなどを設置。また2号車「KAWAII! ROOM」では、JR西日本の新幹線では初めてとなるハローキティ仕様の部屋を再現。ハローキティと記念撮影ができるフォトスポットなど、ハローキティと一緒に旅をしているような気分を味わえるという。3号車、7号車、8号車は自由席、4~6号車は指定席となっている。
7月1日から9月30日までの山陰DCの期間中、1号車では二十世紀梨を持った「鳥取ハローキティ」、2号車ではしじみを背負った「島根ハローキティ」のオリジナルペイントも見られる。また、スマートフォンを使ってハローキティ新幹線の車内、鳥取県内、島根県内のチェックポイントをクリアすればオリジナルグッズがもらえるスタンプラリーも開催する。
説明が終わったところで、こだま730号として運行してきたハローキティ新幹線が定刻の11時13分に新大阪駅22番線に到着。特別ゲストのハローキティが登場して「みんなピース!」の歌に合わせたダンスを披露し、ハローキティ新幹線出発へメッセージを寄せた。
「皆さんこんにちは! ハローキティです。さて皆さん、いよいよハローキティ新幹線が走り出します! このピンクの新幹線は、キティのリボンみたいに、みんなが地域をつないで、素敵な結びをたっくさん作っていけますようにって、そんな思いで生まれた特別な新幹線なんです!
みんなを乗せていろんなところに行けるだけじゃなくて、地域の魅力と触れ合える特別なお部屋があったり、乗っているだけでウキウキしちゃうような、おしゃれな飾り付けがしてあったり。どんな体験が待っているかは、乗ってからのお楽しみ! これからも、キティは旅の案内人として、新幹線の中はもちろん、いろんな地域のお手伝いをしていきます。旅をするあなたも、地域の皆さんも、たくさん笑顔になれますように。さあ、みんなも、ハローキティと一緒に旅しよう!」
続いてセレモニー出席者からのあいさつ。JR西日本フードサービスネット・コンシェルジュの田中祐衣氏は、ハローキティ新幹線の車内の雰囲気や、車内限定ハローキティグッズを紹介し、「たくさんの皆さんにご乗車いただけることを楽しみにしています」とコメント。山陰DCアンバサダー鳥取県代表の田中加奈氏は、「山陰には懐かしい日本の原風景や、日本のルーツともいえる文化が色濃く残っていることから、“ノスタルジック山陰”をキャッチフレーズに皆さまをお出迎えいたします」と、同島根県代表の木村美咲氏は、2018年は鳥取県で大山開山1300年祭、島根県で不昧公200年祭(江戸時代を代表する茶人、松江藩松平家7代藩主松平治郷公の没後200年)が開催されるなど見どころが多いことを紹介し、「ハローキティ新幹線と、山陰の新たな観光列車『あめつち』とも合わせて、山陰にぜひお越し下さい」と結んだ。
11時29分、こだま741号・ハローキティ新幹線は、JR東海新大阪駅長の千葉利久氏、JR西日本新大阪駅長の小栗茂雄氏、ハローキティによる出発の合図のもと、新大阪駅を出発して博多へ旅立った。
ハローキティ新幹線が出発した22番線ホームと、線路を挟んだ向かいの21番線ホームには、ハローキティ新幹線をいち早く見ようと約500名(主催者発表)が集まり、記念写真を撮るなどしていた。また、当日のこだま741号も指定席は満席。自由席も混雑しており、1号車「HELLO! PLAZA」、2号車「KAWAII! ROOM」は終日グッズを求めたり写真に収めたりする親子連れなどでにぎわったとのこと。