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キティちゃんやマイメロたちが描かれた「サンリオピューロランド号」が羽田空港~南大沢駅を12月10日運行開始

京王バス×サンリオピューロランドがコラボ、運行開始記念式典開催

2016年12月10日 運行開始

 京王電鉄バスグループの京王バス南は、サンリオエンターテイメントの協力のもと12月10日から、多摩地区と羽田空港を結ぶ空港連絡バスにサンリオのキャラクターがラッピングされた「サンリオピューロランド号」を運行する。

 運行開始を前に、12月7日には羽田空港 国際線旅客ターミナルにて記者発表と記念セレモニーを行なった。記者発表とセレモニーは 一般エリア4階にある「江戸舞台」のステージ。江戸舞台にサンリオの人気キャラクター、ハローキティとマイメロディがステージが登場すると、一般利用者からも歓声とカメラのシャッター音が鳴り響いたことからもキャラクターの人気のほどがうかがえる。

サンリオの人気キャラクター、ハローキティ(右)とマイメロディ(左)が登場
マイネロディに見守られながら挨拶する京王電鉄バス株式会社 常務取締役運輸営業部長の立石 努氏

 最初に挨拶したのは京王電鉄バス 常務取締役運輸営業部長の立石努氏。「京王グループでは沿線価値向上を目指して、沿線の自治体や企業との連携強化に積極的に取り組み、京王相模原線の京王多摩センター駅改善プロジェクトが成功したことを契機として、サンリオエンターテイメイトとのコラボレーションにより、サンリオピューロランド号を12月10日から運行する」と発表。「サンリオピューロランド号は日帰り、ご宿泊のお客さまにも利用しやすいダイヤに設定しているので、たくさんのご利用をお待ちしています」とアピールした。

 立石氏はバスの概要を説明、「サンリオピューロランド号はみんなを笑顔にして夢を乗せて走るバス。バスの外観はサンリオピューロランドにいるキャラクター達が、お客さまをお出迎え、そしてお見送りすることによって羽田空港までの移動時間を夢のような時間に変えたいと願いを込めてデザインした」「内装は、訪日外国人に対してもサンリオらしい大人かわいい世界観を実感できるようにし、羽田に着いてからサンリオピューロランドまで行く時間にワクワク感を演出したい」とコンセプトを語った。

 特別な装備の例としては「ハローキティやマイメロディがデザインされたシート、床面、それから車内の照明設備ほか、ハローキティの声による案内放送を流すなど細部までこだわった作りにしている」と説明した。さらに立石氏は「サンリオピューロランド号は長旅の疲れを癒やし、見ているだけで笑顔になれる、みんなから愛される街のアイコンとなるバスを目指している」とまとめた。

続いて、株式会社サンリオエンターテイメント 取締役 サンリオピューロランド館長の小巻亜矢氏が登壇

 続いて、サンリオエンターテイメント 取締役 サンリオピューロランド館長の小巻亜矢氏は「羽田空港はとても利便のよい場所にあり、国際線、国内線の発着も大変充実して、非常に多くのお客さまが利用している。そのような場所からサンリオピューロランドがある多摩センターまで高速バスが運行し、それがピューロランド号として運行することは私どもの長年の熱望でもあり、ずっと模索し続けていたこと」と語り、「とても大きな励みになり、多くのお客さまに来ていただく大変貴重な契機になる」とバスへの期待の大きさを語った。

 また、小巻氏は、海外からの来場者が増え、特にアジア諸国、台湾、中国、韓国、シンガポール、タイ、マレーシアなどは前年比増の人数になっていることを明らかにし、その理由として「キティちゃん、マイメロディをはじめとした日本のかわいい文化が世界中に拡がっていることも大きな要因のひとつと思っている」と話した。

 一方、ピューロランドの特徴もアピール。寒さと暑さがあるなかで長時間遊べる屋内型テーマパークであることや、「キティ、マイメロディをはじめ約80のライブキャラクターがお迎えして、キャラクターと触れ合い、サンリオグループの理念であります“なかよく”をストーリーに盛り込んだショーやパレードを展開」と話し、「サンリオピューロランド号を運行していただくことで、さらに温かいサービスや充実したコンテンツでお迎えしたい」と希望を述べた。

代表者による挨拶が終わると、ハローキティとマイメロディから立石常務へサンリオピューロランド号の記念パネルが渡された
ファンに向けての記念撮影時間が取られた

サンリオピューロランド号を公開

 バスの公開は国際線ターミナルの屋外駐車場で行なわれた。サンリオピューロランド号の前には衣装を着替えたキティ、マイメロディのほか、江戸舞台にいなかったシナモロール、ポムポムプリン、バッドばつ丸も待機し、ラッピングしたバスの公開を盛り上げた。

 京王バスのスタッフによれば、サンリオピューロランド号は2012年式、三菱ふそうのエアロエースがベースで、所属は南大沢営業所。車体のデザインは塗装ではなくフルラッピングで対応していて、製作したのは1台のみとのこと。

バスの左右には異なるキャラクターが描かれる右側面にはキティはいない
ハローキティが車体右面に直筆サインを入れるパフォーマンスを披露

 運行開始は12月10日で、通常の南大沢駅~羽田空港を結ぶ路線のうち、南大沢駅発が9時40分と17時40分、羽田空港国際線ターミナル発が14時25分と20時55分の2往復をサンリオピューロランド号の車両に置き換えて運行する。運行経路は南大沢駅を出発し、京王多摩センター駅、聖蹟桜ヶ丘駅を経由し、羽田空港は国内線の2つのターミナルを経由して国際線ターミナルまで運行する。運賃は南大沢駅~羽田空港で1650円。

 羽田空港へ向かう便は電話やインターネット高速バス予約サイト「ハイウェイバスドットコム」にて予約が可能。空席があれば乗車することはできるが、人気になることも予想されるので予約がお勧め。反対の羽田空港発の便は先着順により座席定員まで乗車できる。

 なお、京王バスでは高速バスのドライバーは各営業所から選抜された言わば精鋭ドライバーが乗車するとのこと。京王バスではドライバーごとに乗車するバスを特定しない方針で、サンリオピューロランド号も南大沢営業所に所属する選抜ドライバーが交代で乗車することになる。

行き先表示はハローキティの顔が描かれた特別な仕様となる
ナンバーの横にあるのが車間センサー。カメラは白線を認識してふらつきを防止用
料金機もラッピングが施される
サンリオピューロランド号の内装。シートは生地も張り替えてあり、ヘッドレストカバーもキティちゃんをはじめ各キャラクターが描かれた特製のものが装備される
カーテンも特製のものを採用
バスの降車ボタンは押すとハローキティのリボンマークが現れる。案内放送はハローキティの声で行なわれる
フロアカーペットもサンリオ仕様と凝っている
トイレのトビラも専用のラッピングが施される
サンリオピューロランド号を運行する京王バスのスタッフが入っての記念撮影