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京都鉄道博物館、「ハローキティ新幹線 展」スタート。STU48瀧野由美子さんとハローキティが初日の式典に登場

2020年2月22日~5月24日 開催

「ハローキティ新幹線 展」開催の合図をするSTU48瀧野由美子さんとハローキティ

 京都鉄道博物館は2月22日から5月24日まで「ハローキティ新幹線 展」を開催している。本館1階に展示中の500系新幹線にハローキティ新幹線ラッピングを施し、2階の企画展示室ではハローキティ新幹線の外装・内装のデザインや地域 ハローキティの紹介、フォトスポットなどを設置した。

 開催初日の2月22日には、スペシャルゲストとしてSTU48の瀧野由美子さんとハローキティが出席、オープニングセレモニーを実施した。

 ハローキティ新幹線は、JR西日本(西日本旅客鉄道)とサンリオがコラボレーションし、西日本の地域活性化を目指して運行しているもの。内外装はハローキティのリボンをモチーフとし、車内チャイムもオリジナルメロディに変更している。500系新幹線1編成をこの仕様に改装しており、山陽新幹線(新大阪駅~博多駅)でほぼ毎日運行(1日1往復)している。

「ハローキティ新幹線 展」が2月22日スタートした
「ハローキティ新幹線 展」概要

会期: 2020年2月22日~5月24日
会場: 京都鉄道博物館 本館2階 企画展示室
Webサイト: ハローキティ新幹線 展(PDF)

1階の500系新幹線が「ハローキティ新幹線」仕様にラッピング

 京都鉄道博物館1階で常設展示している500系新幹線(521形1号車)には、運行中のハローキティ新幹線と同様のラッピングを施した。「ハローキティ新幹線 展」の開催期間中はさまざまな角度から記念撮影を楽しめる。

1階に展示している500系新幹線。「ハローキティ新幹線 展」開催中はこの仕様で展示
車両のすぐそばまで寄ってさまざまな角度から見学や撮影が楽しめる
ハローキティ新幹線仕様のラッピングは休館日も利用して3日かけて実施したそう
2階からも見学できる。運行中の車両ではなかなか見られない角度だ
車体のラインにハローキティのリボンが違和感なく描かれているのが分かる
ここでは運行中の車両と違い、安全にじっくり見学ができる
側面に描かれたハローキティとリボンも大迫力。連結部付近は標準塗装のままなので、色の違いも見てみよう
オープニングセレモニーの後、一般開放されたときの様子

2階は「ハローキティ新幹線 展」

 2階の企画展示室では、ハローキティ新幹線のかわいさや楽しさなどを紹介する企画展を開催している。展示は、「イントロダクション」「ハローキティ新幹線の内外装デザイン」「地域 ハローキティ」「ハローキティ はるか」などに分かれており、さまざまなアングルの写真や映像による走行シーンの紹介、フォトスポットなどでその魅力を紹介している。

本館2階企画展示室で開催中の「ハローキティ新幹線 展」
入口を入ったところは「イントロダクション」。ハローキティ新幹線が誕生したコンセプトストーリーを紹介する
内装デザインの展示
1号車の展示スペース、2号車のフォトスポットなどを紹介
ハローキティ新幹線の乗務員の制服(エプロン)
外装デザインの展示
外装デザインには、山陽新幹線沿線の「地域 ハローキティ」が取り入れられている
「地域 ハローキティ」の詳細もパネルにまとめられている
制服を着たハローキティと写真が撮れるフォトスポット
会場中央には、缶バッジでできた大きなパネルもある
「ハローキティ新幹線」のプラレール。タカラトミーから発売中だ
タカラトミーから発売予定の「新幹線変形ロボ シンカリオン DXS シンカリオン ハローキティ新幹線」も先行展示。プラレールからロボット(シンカリオン)に変形できる
関空特急として運行中の「ハローキティ はるか」に3月14日より加わる4種類目のラッピングデザインも展示
本企画展に合わせ、レストランではオリジナルメニューを、ミュージアムショップではオリジナルグッズを販売している
「ハローキティ新幹線 展」開催中の展示室
オープン前にはSTU48の瀧野由美子さんも内覧した

STU48瀧野由美子さんとハローキティが参加したオープニングセレモニー

「ハローキティ新幹線 展」開催初日の2月22日、1階の500系新幹線前でオープニングセレモニーが開催された。セレモニーには、取材者を代表して、サンリオ 取締役企画営業本部副本部長の谷村和明氏、JR西日本 営業本部担当部長の財剛啓氏、京都鉄道博物館 館長の三浦英之氏と京都鉄道博物館公式キャラクター「ウメテツ」が参列、またスペシャルゲストとして、STU48の瀧野由美子さんとハローキティが登場した。

左から、ウメテツ、京都鉄道博物館の三浦英之氏、JR西日本の財剛啓氏、サンリオの谷村和明氏、STU48の瀧野由美子さん、ハローキティとさよお姉さん
STU48瀧野由美子さんとハローキティが登場
司会者から瀧野由美子さんが紹介された
続いてハローキティとさよお姉さんの紹介があった

 主催者を代表して、京都鉄道博物館 館長の三浦英之氏があいさつした。三浦氏はまず今回の企画展開催にあたり準備を進めてきた関係者らに謝意を表わすとともに、京都鉄道博物館の現状を話した。京都鉄道博物館は2016年4月にグランドオープンしたが、2019年3月に梅小路京都西駅が開業したことなどから、2019年度の来場者数は1月末時点で前年度を上回っているという。

「ハローキティ新幹線 展」について三浦氏は、オープニングに大勢の人が集まり、あらためてハローキティやSTU48瀧野さんの人気の高さを認識したと感想を述べるとともに、「ハローキティ新幹線の世界観や魅力を、2階にあります企画展示室での展示や、500系新幹線のラッピングなどによりまして、たっぷりと皆さんにお伝えしたいと思います。(中略)地域をつないで結ぶハローキティ新幹線を十分にお楽しみいただきたいと思います」とあいさつした。

あいさつする京都鉄道博物館館長 三浦英之氏

 続いて、STU48の瀧野由美子さんへ司会者がインタビュー。STU48は瀬戸内を拠点とするアイドルグループで、瀧野さんはセンターを務めるほか、AKB48の選抜メンバーとしても活躍中だ。父親の影響もあって大の鉄道好きで、“推しは500系新幹線”だという。

 鉄道が好きになったきっかけは、「物心をついたときから好きだったので、あまりよく覚えていないのですが、小さなころから鉄道のお祭りなどには家族で必ず行っていましたし、近所に新幹線を見に行っていました」と瀧野さん。

 子供のころから、鉄道が身近に存在していたようだ。鉄道や新幹線は、見た目のカッコよさに加え、ワクワクするときに乗ることが多いため、夢と希望を運ぶ乗り物だと感じているそう。

“推し”の500系新幹線については、「500系はホントにフォルムがめちゃくちゃ格好いいですし、なんといっても私、500系と同い年なんですよ。それにすごく運命を感じていますし、世代を問わず愛されているところがすごく好きです」とのこと。また、2019年にここ京都鉄道博物館がリフォームされた際には、500系新幹線にハグをしたというエピソードも語った。

 また、500系新幹線がハローキティ仕様になる際には、「キティちゃんはかわいいイメージで、500系はカッコいいという印象があるんですけど、このかわいいとカッコいいが組み合わさったらどうなるんだろうと最初は思っていたんですけど、500系のカッコよさは残しつつ、キティちゃんのカワイさは残されつつっていう絶妙な組み合わせでドキドキワクワクしました」と感じたそうだ。

 実家の山口県に帰るときなどに、ハローキティ新幹線にも乗車した経験があるそうで、「(車内の)いろんなところにキティちゃんが散りばめられていて、それを探すのも楽しいです」と話した。

瀧野さんは500系新幹線推し!
ハローキティ新幹線は、カッコよくてかわいいという
インタビューでは500系新幹線への愛を語った

 続いて、「ハローキティ新幹線 展」の3つの見どころを、キティちゃんとさよお姉さんが紹介した。

 最初に挙げたのは、ハローキティ新幹線の外装と内装のデザイン。「ピンク色でとってもかわいいんです。外装のデザインは、地域の皆さんをつないで結ぶという想いが詰まったリボンでラッピングされているんですね。そして内装デザインは、これまたかわいいがいっぱい詰まっています」。特別展示スペースがある1号車、フォトスポットがある2号車は、公式サイトで紹介されていないアングルも紹介しているそう。

 2つ目は「地域 ハローキティ」。「山陽新幹線の沿線地域の魅力を、制服を着たキティちゃんが紹介しているんですよ。(京都鉄道博物館本館内の)1階と2階の各所に、全部で9種類の制服を着た地域 キティちゃんがいろんなところにいます。ぜひこちらもチェックしてみてください」。

 そして3つ目は「ハローキティ はるか」。「3種類のデザインの『ハローキティ はるか』が走っているんですが、何と今回4種類目の新しいデザインの『ハローキティ はるか』が初お披露目されているんですよ」。ハローキティとさよお姉さんは最後に、ここにある500系新幹線がハローキティ新幹線仕様になっているので、いろんなアングルで写真を撮って楽しんでほしいと話をしめくくった。

ハローキティとさよお姉さんが、ハローキティ新幹線展の見どころを紹介

 ここで再び、先ほど「ハローキティ新幹線 展」を内覧したという瀧野由美子さんにインタビュー。おすすめのコーナーを聞かれた瀧野さんは、キティちゃんがたくさんあってすごくかわいかったが、なかでもハローキティと写真が撮れる撮影スポットと、出身地の山口県をはじめとする地域ハローキティが楽しかったと答えた。

 STU48の今後の予定については「私たちSTU48は、1月に4枚目のシングル『無謀な夢は覚めることがない』をリリースさせていただきました。応援してくださる皆さんのおかげで、オリコンウィークリーランキング1位をいただきました」と瀧野さん。

 自身の“無謀な夢”については、「今キティちゃんとSTU48はコラボさせていただいているんですけど、ぜひ今度はキティちゃんと500系とSTU48がコラボできたらいいなと思います。次は『STUキティちゃん新幹線』というのが、いつかできたらいいなというのが無謀な私の夢です」と話した。

 最後に、「ハローキティ新幹線 展」の開催を告げる合図として、STU48瀧野由美子さんとハローキティが手上げポーズ。500系新幹線が汽笛を吹鳴し、オープニングセレモニーは終了した。

STU48×ハローキティ×500系新幹線とのコラボが夢だそう
瀧野さんとハローキティが手上げポーズ。汽笛が鳴り渡り、オープニングは終了した

STU48瀧野さん「ハローキティと一緒にゆったりした時間を」

 オープニングセレモニー後に、あらためて瀧野由美子さんへインタビューが行なわれた。

 ハローキティのラッピングがされた500系を見た感想を聞かれた瀧野さん。ラッピングしていない状態もカッコいいけど、こうして限定のキティちゃんのラッピングを近くで見られて、期間中に何回も来たくなったそう。自分を鉄道に例えるとすればどんな車両かという質問には、「そうですね……、0系かなって思います。よく丸いと言われるので(笑)」。STU48の最初のセンターを務めた自身と、初代の新幹線として活躍した0系とは、どこか似たようなことがあるのかもしれないと思ったそうだ。

 京都鉄道博物館の推しポイントは、「こんなにSLが揃っている姿を見ることがなかなかないので、それが大きな魅力」だという。また、最新のハローキティ仕様の500系ラッピング車両から、もう走っていない車両まで、鉄道の深い歴史を見られるのが京都鉄道博物館の魅力だと感じるそう。「写真とかもそうなんですけど、(車両の)実物がたくさん置いてあるのが、私としてはすごくうれしいし、そこも推しポイントです」。

 これからハローキティ新幹線に乗る人へメッセージをと請われると、いろんなところにキティちゃんが隠れているので、それを全部見つけてほしいという。また、「各駅に停車するので、ゆっくり旅が楽しめると思うので、キティちゃんと一緒にゆったりした時間を楽しんでもらえたらうれしいです」と話した。

報道陣の取材に応える瀧野さん
瀧野さんと京都鉄道博物館の0系新幹線。愛嬌ある表情は似ている?

271系「ハローキティ はるか」も先行展示

 同日、関空特急「はるか」の新型車両271系のうち、新ラッピングが施された「ハローキティ はるか」も初お披露目した(公開はすでに終了)。

2月22日~23日のみの公開だった271系「ハローキティ はるか」

 関空特急「はるか」は現在、281系電車6両編成と9両編成が存在しており、混雑する時間帯などに9両編成を運行してきた。しかし増加する訪日外国人に対応するため、6両編成の列車にも3両を増結し、3月14日からは全編成が9両編成となる。その増結用として製造されたのがこの271系で、3両編成6本の計18両が投入される。

 271系は従来の281系と外観・内装ともに多少の変化はあるが、「関空特急 はるか」ブランドとしての統一感を出すためにカラーリングやシート色などは統一しており、乗客は一目で「はるか」だと認識できる。また、従来の281系「ハローキティ はるか」のラッピングは、これまでに細部が異なる3種類が登場しており現在運行中だが、今回登場する271系は新しいデザインとなり、「ハローキティ はるか」のラッピングは計4種類となる。

従来のコンセプトを継ぐ新デザイン。車両カラーとのマッチングも秀逸