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春節に合わせてハローキティがおもてなし。JR西日本が関西空港駅で「ハローキティはるか」ウェルカムイベント開催
2019年2月7日 00:00
- 2019年2月5日 実施
JR西日本(西日本旅客鉄道)は2月5日、関西空港駅でウェルカムイベントを開催した。中国などからの旅行者が例年ピークとなる春節に合わせ、旅行者をおもてなししようというもの。「ハローキティ」が関空特急「ハローキティはるか」をホームで見送ったり、駅コンコースで旅行客らとともに記念撮影を行なったりしたほか、改札には華道「未生流笹岡」家元の笹岡隆甫氏による生け花を展示した。また京都市やJR西日本のスタッフらが観光案内とノベルティグッズの配布を行ない、京都の魅力をPRした。
ウェルカムイベントは関西空港駅を13時14分に発車する「はるか26号」に合わせてスタートした。この列車は1月29日から運行を開始した「ハローキティはるか」。13時05分に4番線に入線し、それと前後して鮮やかな桃色の和装に身を包んだハローキティがホームに登場した。車両のそばにハローキティと関西空港駅長 立野照司氏や関西空港駅係員が並んで立ち、「ハローキティはるか」の発車を手を振って見送った。
その後ハローキティは関西空港駅の改札前に移動、30分ずつ、2回にわたって駅利用者らをもてなした。世界的に人気のキャラクターだけあって、日本人はもちろん、外国人も大人も子供も次々とハローキティとの撮影などを楽しんだ。
改札内にいけばなを展示
この日、関西空港駅JR改札の内側では、華道「未生流笹岡」家元 笹岡隆甫氏の手によるいけばなを展示した。笹岡氏は「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の旅の起点である「瑞風ラウンジ京都」で、京都の文化に関する高話を行なっている13名の文化人の一人。その縁あって、今回は関西空港駅から大阪・京都へ向かう乗客を出迎え、見送る「いけばな」を手掛けることになった。
花材には、松、レンギョウ、桜、ユリ、バラ、サマースイートピー、かすみ草が使われている。笹岡氏は本作品について、「鴨川沿いに桜やレンギョウが咲き乱れる春が、まもなくやってきます。一足早い京都の春の息吹をテーマにした『いけばな』で、皆さまをお迎えします」とコメントを寄せた。
京都市によるおもてなし
関西空港駅の改札付近では、京都市の関係者とJR西日本 京都駅の社員がグッズ配布を行なった。グッズには現在開催中の「京都デスティネーションキャンペーン『京都冬の旅』」や、旬の観光情報が書かれたパンフレットなども入っている。
春節に合わせたおもてなしということで、中国語または英語(一部韓国語も併記)で書かれた日本での旅のマナーや旅館での過ごし方、外国人向けの「JR-WEST RAIL PASS」の案内など、旅に役立ち、お得に楽しめる案内がまとめられている。
2月5日より、関西空港駅のきっぷ券売機(英語、中国語/簡体・繁體、韓国語に対応)はハローキティの装飾を施している。また、特急券券売機付近の「関空特急はるか」の看板も「ハローキティはるか」仕様に変更されている。終了期間は未定とのことだが、関西空港を利用する際にはぜひ見ていただきたい。
関西空港駅の現状や今回のウェルカムイベントについて、JR西日本 関西空港駅長 立野照司氏にインタビューした。立野氏によると「ハローキティはるか」の到着時には発車直前まで乗客が記念写真を撮るなど、好意的に迎えられているとのこと。2018年の台風によって関西空港駅利用者は変化したかとの問いかけに対しては「台風直後は減少しましたが、空港の復旧とともに回復し、現在では対前年度比でプラスとなっています」と述べた。
またウェルカムイベントについては、「春節に合わせて来られるお客さまに、元気な関西、元気な日本を見ていただきたいと思い実施しました。券売機などもハローキティ仕様になっていますし、多くの方に驚きとおもてなしを感じていただき、観光客もどんどん増えることを願っています」とコメントした。
14時30分ごろから再びハローキティが改札前に登場。さっそく人だかりができていた。ハローキティは約30分間にわたって駅利用者らとの交流を楽しんだ。