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国交省、高速道路での正面衝突事故防止のため暫定2車線区間へワイヤーロープ本格設置へ
2018年6月19日 20:11
- 2018年6月15日 発表
国土交通省は6月15日、高速道路の暫定2車線区間の中央線部分に、ワイヤーロープの本格設置を進める方針としたことを発表した。
国交省では2016年12月に行なわれた「高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会」での選定に基づき、2017年度から従来のラバーポールに代えてワイヤーロープ式防護柵を設置しての安全対策の検証を行なってきた。その検証状況を踏まえて、ワイヤーロープを本格設置を進めることとした。ワイヤーロープの張力で車両を受け止め、反対車線への車両の飛び出しを防ぐ効果が認められた格好となる。
今後、暫定2車線で新設される高速道路には標準設置とするほか、供用済み区間においても4車線化や付加車線設置事業が行なわれている区間を除いては、5年程度を目処に設置を目指す。また、NEXCO各社ら高速道路会社管理区間についてはおおむね3年での設置を目指すとしている。
現在、全国の高速道路(高規格幹線道路)の供用延長は1万1604kmで、うち暫定2車線区間は約4370km、そのうち対面通行区間となっているのは約2930kmとなっている。今後、路線ごとに具体的な設置内容の関係者機関協議を経て、設置を進めていく。