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愛犬と機内も一緒。JAL&ジャルパック「ワンワンJETツアー」レポート

浅田真央さんがエアロと一緒にお見送り

2018年3月8日~11日 実施

JALとジャルパックは、「JALチャーター便で行く ワンちゃんとの旅 ワンワンJET沖縄 4日間」を実施。成田空港には浅田真央さんがお見送りに現われた

 JAL(日本航空)には飼い犬などのペットを輸送する手段として、ペットを専用のクレートに入れて、環境に配慮された貨物室に預ける「ペットとお出かけサービス」を用意している。

 しかし「預けるのではなくて、愛犬とは機内で一緒に過ごしたい」という飼い主の思いに応えるため、JALとジャルパックが2017年に実施したのが、定期便ではなくチャーター便を利用した「ワンワンJETツアー」だ(関連記事「愛犬と機内でも一緒! JALが『ワンワンJETツアー』開催」)。

 ペット連れの乗客だけのチャーター便で、愛犬と飼い主が並んでシートに座れる(愛犬は基本的にクレートに入れて同乗)ため常に愛犬の様子を確認でき、愛犬も飼い主がそばにいるためラックスできると、愛犬家にはとてもうれしいものとなっている。

 旅先では犬同伴の旅客に対応した宿に宿泊し、犬連れでも楽しめる観光地や飲食店を紹介するなど、あらゆる面で配慮されたツアーが好評だったことを受けて、2018年も引き続き実施されることになった。

2018年も実施されたJALの「ワンワンJETツアー」。チャーター便は成田空港発

 2018年は名称を「JALチャーター便で行く ワンちゃんとの旅 ワンワンJET沖縄 4日間」として3月8日~11日の4日間実施した。目的地は1年を通じて人気の高い沖縄。しかも沖縄でもとくにキレイな海を見て過ごすことができる「オクマ プライベートビーチ&リゾート」が宿泊地となった。

 オクマ プライベートビーチ&リゾートは沖縄本島の北にある国頭村に位置し、まわりは世界遺産登録を目指す国内最大級の亜熱帯の森と、東シナ海に面した白砂の天然ビーチが広がる絶好のロケーションを持つ、沖縄本島屈指のプライベートリゾート。

 ただ、那覇空港からはクルマで2時間弱という距離であるため、なかなか旅程に組み込まれにくいところでもある。そんな特別な場所でのんびりした旅を満喫できるよう、日程は2017年開催時より1日長く3泊4日に。

 募集人数は施設の都合上70名と35頭に限定したが、申し込みは定員に達した。ただしキャンセルがあったため最終人数は64名、33頭となった。

 なお、愛犬のストレスを抑えて快適に旅ができるよう、イオンペットがツアー内容を監修。イオンペットの獣医師が1名同行し、滞在ホテルでは毎日ホールで待機している。

JALチャーター便で行く ワンちゃんとの旅 ワンワンJET沖縄 4日間

実施期間:2018年3月8日~11日(3泊4日)
運航機材:ボーイング 737-800型機(座席数165席)
運航区間:
往路 成田(09時00分)発~那覇(12時10分)着
復路 那覇(13時30分)発~成田(15時55分)着
宿泊先:オクマ プライベートビーチ&リゾート
料金:1名24万8000円(4名と1匹で1室利用時)など

出発前、浅田真央さんがサプライズで登場!

 出発日の集合場所になったのは成田国際空港第2ターミナル 国内線チェックインカウンター付近。空港近くに前泊している参加者が多かったそうで、朝7時台の受け付け時刻には愛犬を連れた参加者が続々と到着。ロビーに犬の鳴き声が響く、空港としてはちょっと変わった空間になっていた。

成田国際空港の第2ターミナル 国内線チェックインカウンター付近に設けられたツアー用の受け付け。受付開始時刻前から参加者が続々と到着

 受け付けを済ませると次は特設ブースへ。ここまで愛犬を運んできたキャリーから、ツアー専用のクレーとへ移し替える。ブースは2部屋に分けてあり、1組ずつ入場。1部屋目でキャリーから愛犬を出し、2部屋目でツアー特製ボード前での記念撮影を行なう。

 ここでサプライズとして登場したのが、愛犬家としても知られているフィギュアスケートの浅田真央さん。2部屋目に入ると、愛犬のエアロちゃんを抱いた浅田真央さんがいる。事前になにも知らされていない参加者は部屋に入った瞬間「え?」となったあと、歓声を上げるというパターン。そして浅田さんと並んで記念撮影。

受け付けを終えて、キャリーを預け入れるため、ツアー専用のクレート(機内用のキャリーケース)に愛犬を移すためブースへ移動
ブースの1部屋目は水飲みやペットシーツ、機内用のペット用オムツが用意されていた。ここで準備をして、2部屋目の撮影ブースへ入る
入った先ではサプライズとして浅田真央さんが登場。事前に知らされていない参加者は一瞬ビックリしたあと、思わず歓声が上がる。そしてJALのCA(客室乗務員)も入って笑顔で記念撮影
記念撮影を済ませてカウンターで荷物を預ける。通常のペットとの旅では、ここで愛犬としばしのお別れになるが、このツアーではここからも一緒。ツアー専用の保安検査場を一緒に通過する
保安検査が終わるとゲート前へ移動。待合スペースにも記念撮影用のボードが用意されている。このボードはクレートのサイズに合わせた穴が開いていて、合わせるとボードから愛犬が顔をのぞかせる形になる
ツアーに参加する愛犬用の搭乗券。ちゃんと名前が記載される
このツアーではチャーター便を使用。那覇空港到着後は乗客なしで成田へ戻り、機内の清掃を徹底的に行なったあと、通常運航に使用される
便名はJL4911便
搭乗開始まで愛犬はクレート内でひと休み

 参加者全員が出発ゲート前に集まってから出発前のセレモニーが行なわれた。ここで浅田真央さんとエアロちゃんが再登場。マイクの前に立った浅田真央さんは、「今日は皆さん、大切なワンちゃんとともに空の旅を楽しまれるということですが、私のエアロはツアー規定の年齢を超えてしまっているので残念ながら一緒に参加することができませんでした。でも、せめて皆さんのお見送りをしたいと思ってここへ来ました。よい空の旅をお過ごしください。そして沖縄でも愛犬とともに思い出をたくさん作ってきてください」と参加者に語りかけた。

出発前のセレモニーに再び登場した浅田真央さん。搭乗開始時刻にはゲートで参加者をお見送り

犬好きのスタッフが運航するワンワンJET

 セレモニーでは、4月2日からスタートするペット(犬、猫限定)オーナー向けの新サービス「JAL Pet FAMILY」の紹介もあった。ペットと暮らす家族が、ペットとの暮らしや旅行を今以上に楽しんでもらうためのもので、具体的にはペットの顔写真付き会員証の発行、対象ペットに関連するサービスやイオンペットなどの提携先を利用してマイルを貯めると、積算マイルの12(ワンニャン)%をボーナスマイルとしてプレゼント、JALグループ便に搭乗した際にペットを預けるとフライトごとに500マイルをプレゼント、といった内容だ。

 JAL Pet FAMILYはJMB(JALマイレージバンク)会員とそのペット(犬、猫)が対象で、JMB会員も別途入会手続きは必要。入会手数料は100マイルだが、9月30日までは無料キャンペーン中。年会費は無料だ。

4月2日からスタートする新サービスの「JAL Pet FAMILY」の発表もあった

 そしていよいよ搭乗。愛犬のためにリザーブされた窓側の座席には、愛犬の名前が入ったヘッドレストカバーが付けられていて、参加者は皆笑顔になる。そしてクレートをシートベルトで固定。離陸時刻が近付くと、CA(客室乗務員)からあいさつと飛行中の注意点の説明があるが、ここで乗務するCA全員が犬好きであることも説明された。

 副操縦士の服部健吾氏は機内放送で、「現在はビーグル犬を買っています。散歩の途中でコンビニに寄るときは店の外でつないでいますが、それだけでも犬はさみしそうにしています。今回のツアーのように貨物室ではなく客室で一緒にご旅行できるのは家族の方も安心ではないでしょうか。また、沖縄ではたくさんの自由時間があると聞いています。お客さまとワンちゃんにとって今回のご旅行が素晴らしい思い出になりますよう、引き続きスタッフ一同、お手伝いをさせていただきます」とあいさつした。

機長や乗務するスタッフは全員犬好き。こういう部分までこだわったツアーだ
窓側の座席が愛犬用。クレートごとシートベルトで固定する。シートはまるごとビニールで覆われている
愛犬の名前が記載されたヘッドレストカバー。これは記念品として持ち帰ることが可能
落ち着きのあるワンちゃんばかりだったので、機内でほえ続けることはなく、33頭が乗っているとは思えないほど静かだった
離陸後、シートベルトサインが消えると愛犬をクレートから出してもよい時間が設けられた。ワンちゃん用のJALの制服風衣装が配られ、それを着て、同行するプロカメラマンによる記念撮影が行なわれた
ツアーに同行したイオンペット獣医師の松井匠作氏
JALワンワンJETは安定した飛行を続け、無事に那覇空港へ到着。雨の予報もあったが、なんとか曇り空を保っていた
参加者が続々と降りてくる
荷物を受け取ったらまずは外に出て愛犬をクレートから出す。3時間ほどの長旅だったが具合がわるくなる犬は一頭もいなかった
ツアーはレンタカーもセットになっているので、那覇空港からは自走でオクマ プライベートビーチ&リゾートへ向かう

最高の沖縄が満喫できるオクマ プライベートビーチ&リゾート

 宿泊するのは沖縄本島の北に位置するオクマ プライベートビーチ&リゾート。周囲は世界遺産登録を目指す国内最大級の亜熱帯の森があり、東シナ海に面した白砂の天然ビーチ(プライベートビーチ)を持つ、とても人気の高いリゾートホテル。

 愛犬家にとっての注目点は、2009年5月からプライベートガーデンを完備した戸建てタイプのワンちゃんルームを用意しているところ。そして近年、多くの宿泊客からのリクエストに応えてさらにサービスを充実させ、これまで以上に愛犬とともに快適な時間を過ごせる環境を作っていた。

那覇からクルマで2時間弱ほどかかるオクマ プライベートビーチ&リゾート。アメリカ軍専用の地だったが返還され、そこに作られた。敷地はとても広く、目玉は戦後しばらくは米軍が独占していたというほどのキレイな海があるところ

 新たに追加された内容の一部を紹介する。まずは客室内にある愛犬用のアメニティが、玄関用のゲートやクレートなどを含む23種へ増えた。ホテルにはさまざまなレストランがあるが、愛犬と一緒に食事がしたいという要望も多かったので、愛犬同伴可能なレストランを2店舗から3店舗へ増やしている。対象のレストランではワンちゃん向けに調味料を一切使用せず、無添加、無着色にこだわった専用メニューを用意している。

戸建てタイプのワンちゃんルーム。2部屋で1棟になっていた。それぞれに専用庭が付く
2名用の部屋。十分な広さのバスとトイレも付いている
愛犬用のアメニティは23種類。飼い主の外出時やルームサービスなどが来たときに愛犬が飛び出さないよう、玄関ゲートも用意している
敷地内にはドッグランも併設。ヴィラの横には足洗場もある
長期滞在用にランドリーコーナーもある。これは人間用
愛犬と一緒に利用できるレストランは3店。テラス席を利用する
ショップには愛犬用のグッズがある
記念になるものがほしいという要望に応えた「ワンちゃんアクセサリー」
ショップに犬は入れないので通路にリードを掛けるフックを設けている
ウエアなどを扱うショップでは犬用のスカーフやマットなども販売
敷地内やビーチで遊ぶためのオモチャをケースごと貸し出している

 オクマ プライベートビーチ&リゾートは愛犬家のため、宿泊施設以外にもさまざまなサービスを用意している。ホテルのプライベートビーチでは愛犬と一緒にカヌーやSAP(スタンドアップパドルボート)に乗ることができるし、犬用の遊泳区域も設けている。さらにホテルのショップではオリジナルのグッズや犬用ミネラルウォーター、クッキーなども販売している。フロントでは犬と一緒に楽しめる近隣の散歩コースや観光施設、飲食店などの情報も提供している。

ビーチに面するテラスのあちこちにもリード用フックがある
あいにくの天気だが、それでもキレイなことが分かる
カヌーなども愛犬と一緒に乗ることができる
マリンスポーツや海水浴用に犬用ライフジャケットの貸し出しもある

愛犬用の豪華メニューに驚くウエルカムパーティー

 18時からウエルカムパーティーがあるため、夕方になると参加者がホテルへ次々と到着。予定ではオクマ プライベートビーチ&リゾートならではキレイなビーチでパーティーとなるはずだったが、この日は風が強く、気温も低く、ときおり小雨がパラつくという状況だったので、ビーチに面した屋内ラウンジでの開催となった。

右に見えるテントがウエルカムパーティーの会場の予定だったが、悪天のため左にあるラウンジに変更された
ロビーに設けたツアー専用の受付でチェックインを済ませると、愛犬用のスカーフがもらえる。沖縄らしい柄だ
ウエルカムパーティー会場に参加者が集まる

 パーティはビュッフェスタイルだが、もちろん犬用の料理もある。見た目も名前もとても凝ったもので、「Menu of Dogs」と表記がなければ、思わずお皿にとってしまいそうだった。

 調理を担当したシェフに犬用メニューのことを伺ったところ、使用している食材はどれも人間用で、もちろん調味料は一切使用しないが、地元の自慢食材なので食材自体の味がよく、味付けなしでも十分美味しいとのこと。

 調理法は食べやすくするため低温調理法などを使って仕上げていて、なおかつ熱過ぎず、冷た過ぎないよう配慮。クッキーなどはあえて硬く焼くことで、噛む喜びも味わえるようにしているとのことだった。

犬用の料理。見た目も名前もとても凝っている
やんばる鶏のロースト
ラム肉のオーブン焼き
大根の蒸し物
白菜とキュウリのサラダ
紅芋のボイル焼き
ワンちゃんハンバーグ
琉球元豚あぐーのロースト
丸ごとカボチャのオーブン焼き
地元産マグロのロースト
にんじんのボイル
ワンちゃんケーキ
豆乳ゼリー
3種のクッキー(紅芋、うっちん、ゴマ)
なんと愛犬用のドリンクも用意されている
もちろん人間用の料理も豊富に用意されていて、どれも非常に美味しそう

 ウエルカムパーティーはJALとオクマ プライベートビーチ&リゾートの代表者からのあいさつと、乾杯でスタート。乾杯後にほとんどの人が向かったのは、犬用の料理が並ぶテーブル。人間より先に、まず愛犬のご飯タイムとなっていた。

 食事中、参加者に犬を連れての旅について伺ったところ、普段はクルマに乗せて遊びに行く人が多かった。また、前回の2017年のツアーにも参加したリピーターも7人いた。

 おでかけに慣れているワンちゃんが多いので、周囲にほかの犬がいても、見知らぬ場所でも神経質になることもなく、皆静かにしている。犬によっては環境が変わると食欲がなくなることもあるが、旅慣れているワンちゃんたちはそれも大丈夫。ツアーならではの美味しい料理を、うれしそうに食べていた。

 また、愛犬たちが近付くことで、面識のない飼い主たちの会話が始まるシーンも多く見られた。取材陣は初日のみの同行だったが、この夜の雰囲気からは「犬仲間」が増えたのではないだろうか。

 このように愛犬との思い出だけでなく、特別な時間を共有した仲間も作れてしまうワンワンJETツアー。2019年も予定されているとのことで、おそらく年内に開催告知があるので、希望者はタイミングを逃さないようJALのWebサイトをチェックしてほしい。

パーティ開始を待つワンちゃん。ほえたりケンカしたりすることはまったくなかった
関係者のあいさつのあと乾杯。そしてパーティースタート
パーティ開始後、多くの人が真っ先に向かったのがワ犬用の料理が並ぶテーブル
プレゼント付きのクイズ大会なども行なわれてパーティは盛り上がた