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愛犬と機内でも一緒! JALが3回目の「ワンワンJET」開催。成田~那覇のチャーター便同乗レポート

2018年4月21日~24日 実施

JALが「チャーター便で行く ワンちゃんとの旅 JALワンワンJET沖縄4日間」を実施

 JAL(日本航空)とイオンペットは4月21日~24日、愛犬と飛行機の客室内で一緒に過ごせるツアー「チャーター便で行く ワンちゃんとの旅 JALワンワンJET沖縄4日間」(以下、ワンワンJET)を実施した。

 愛犬と素敵な観光地で全行程を一緒に過ごすことを目的としたこのツアーが始まったのが2017年。第1回目の鹿児島、第2回目の沖縄で行なわれた同ツアーが愛犬と過ごすことを考慮されたプランであることから大好評であり、3回目の催行となった。そして、昨年までは関東圏(成田国際空港)から発着するツアーのみであったが、今回は大阪(関西国際空港)発着のツアーも用意。大阪発着のワンワンJETは4月24日~27日にかけて行なわれる予定だ。

 ツアー内容は往復の飛行機と宿泊施設(朝食付き)、それにレンタカーが用意される以外はフリープランになっているので、愛犬とマイペースに観光を楽しめるようになっている。宿泊先は昨年に引き続き、沖縄本島の北にある国頭村に位置する「オクマ プライベートビーチ&リゾート」。白い砂浜にエメラルドグリーンの海、大自然に囲まれた環境であり、撮影ポイントも多い。現地での移動は犬の同乗がOKのレンタカーを利用するが、車内ではクレート(キャリー)に入れてシートに固定するルールで、給餌は禁止となっている。また、ツアー中はイオンペットの獣医師が同行する。

早朝から成田空港の国内線カウンター前に36組の愛犬家が集結した

 当日は朝の7時から成田空港のJAL国内線カウンターで搭乗手続きを開始。とはいえ、通常の搭乗とは異なり、今回は愛犬と一緒にチャーター便の客室まで乗り込むのでまずはその準備。受付で専用のクレートを受け取り、ワンちゃんを館内で唯一外に出せる専用スペースに移動する。こちらでは、プロカメラマンによる搭乗記念の撮影と専用クレートへの移動が行なわれる。この際に水を飲ませたり用を足したりし、粗相が気になるワンちゃんには紙おむつが用意されているので、それを装着させたりする。なかにはクレートが苦手なワンちゃんもおり、飼い主さんが苦労する場面も見受けられた。

このツアーで使われる専用クレートが受付でプレゼントされる
専用ブースでまずは記念撮影
専用クレートに移動させる前に用を足したり、紙おむつを装着する

 専用クレートに移動したあとはカウンターでチェックインをする。とにかく、このワンワンJETは人気のツアー。受付開始するや早々に売り切れ、キャンセルによる繰り上げで参加した方は「ラッキーでした!」と喜びながら搭乗券を受け取っていた。そのようなツアー客がいる一方、3回連続で参加されている方もおり、受付では「皆勤賞です!」「何度もお見受けしております。ありがとうございます!」と言葉を交わしている姿も見られた。

カウンターでチェックインして搭乗券を受け取るが、通常フライトとは異なりクレートを持って搭乗口まで向かう

 そのあとはクレートを持ちながら保安検査をパスし、搭乗口前でしばし休憩。ここにも愛犬家を喜ばせる記念撮影のパネルが用意されており、次から次へと笑顔で撮影を楽しんでいた。また、グランドスタッフも愛犬家が多く、胸には自慢のワンちゃんのバッジを取り付けて応対した。そのようなほのぼのとしたなか、JL4911便は成田空港を9時1分にブロックアウト。参加36組(68人+36匹)の一行は沖縄県の那覇空港に向けて出発した。

搭乗口の近くではクレートに取り付ける専用パネルとともに記念撮影
胸に取り付けた愛犬のバッジや紹介パネル
搭乗口付近にはさまざまな装飾が施されており、スタッフの愛犬家パワーを垣間見ることができる
今回使われた機体はボーイング 737-800型機
飛行機をバックに記念撮影。皆さんにこやかに愛犬と一緒に乗り込む

 機内では窓際の席にビニールを被せて防水シートを敷いたワンちゃん専用席に、クレートをシートベルトで固定。安定飛行に入るまで、しばしの我慢を愛犬にお願いすることに。普段と違う音とニオイのする環境の中、落ち着きなく吠えてしまうワンちゃんもいたが、飼い主さんがそばにいるおかげか想像よりも落ち着いた機内だった。

 この日の操縦担当はこれまた愛犬家である機長の高桑氏と副機長の木下氏。愛犬家目線の言葉で機内アナウンスをした。

 そして巡航高度に到達し、シートベルト着用のサインが消えるとお待ちかねの機内撮影タイム。各席をカメラマンが訪れ、クレートから出されたワンちゃんと飼い主さんの笑顔満面の記念撮影をした。撮影に際して機内では、ツアー限定のワンちゃんに着せるパイロット、CA(客室乗務員)の制服が渡され、こちらも大好評だった。さらに、この便に搭乗したCAも大の犬好きが多く、あちこちで一緒に記念撮影に応じていた。

制服を着せて記念撮影タイムの始まり
満面の笑みで自慢の愛犬と一緒に記念撮影。通常のフライトではありえないシーンだ

 機内では慣れない環境の中、イオンペットの獣医師である松井氏が体調を崩した犬がいないかチェックする姿も見られた。上空は乾燥するので水分には気を付けてもらいたいことなどをアドバイスしていた。到着が近くなると、沖縄県での過ごし方で気を付けてもらいたい3点を説明。1点目は暑い環境なので、脱水症状を引き起こさないように日差しや気温、水分補給に気を付けること。2点目はケガに対する対策で、リードを有効に使って、危険な場所に近づけないことを解説。3点目は社会共生についてで、マナーよく過ごすことでペットを飼っていない人にも理解してもらい、今後もこのようなツアーが催行できるようお願いした。

イオンペットの獣医師である松井氏がワンちゃんに異常が見られないか目を光らす

 チャーター機は順調に飛行を続け、11時50分に那覇空港に着陸。降機する際には機長が笑顔で送り出していた。ツアー客は荷物を受け取り、オクマ プライベートビーチ&リゾートに向けて那覇空港をあとにした。

JL4911便は那覇空港に無事に到着。機体は戻され、徹底した清掃が行なわれる
降機の際は機長の高桑氏がにこやかに送迎
参加したツアー客は愛犬とともに沖縄県の北部に向かった