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NEXCO中日本、新東名の神奈川区間一部開通へ。海老名南JCT~厚木南IC間を事前公開

1月28日15時開通予定。海老名・厚木方面の渋滞緩和

2018年1月22日 現場公開

2018年1月28日 開通予定

NEXCO中日本は新東名高速道路 海老名南JCT~厚木南ICの現場見学会を実施した

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は、1月28日15時に開通予定の新東名高速道路(E1A)の海老名南JCT(ジャンクション)~厚木南IC(インターチェンジ)の現場見学会を、1月22日に実施した。

 新東名高速は神奈川県から愛知県に至る約250kmの高速道路。東名高速道路(E1)とのダブルネットワーク化により、渋滞緩和や物流効率化などが期待されている。

 現在、御殿場JCT以東の神奈川県内区間(約54km)が未開通となっているが、1月28日に同区間が開通することにより全線完成に向け一歩前進。また、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の八王子方面から厚木周辺に直接アクセスできるようになることから、移動時間の短縮をはじめ、通過車両減少による海老名JCTや厚木ICの混雑緩和が見込まれている。

 今後、2018年度に厚木南ICから東名高速との結節点となる伊勢原JCT(仮称)を経て伊勢原北IC(仮称)まで、2020年度には伊勢原北ICからすでに開通している新東名高速区間とつながる御殿場JCTまでが開通する予定となっている。

 今回開通するのは圏央道 海老名JCT~寒川北IC間に新たに設けられる海老名南JCTから、相模川を渡り厚木市戸田に設けられる厚木南ICまでの延長約2km。相模川に架かる新相模川橋(621.9m)を含め厚木第一高架橋、国道129号橋、厚木第二高架橋と全線が橋梁構造を採用しているのが特徴。

 相模川の鮎などの生態系に配慮して照明を低い位置に設置するほか、東西方向のルートであることから標識への朝日、西日対策などが施されている。安全面では標識類にワイヤーによる脱落対策を行なったほか、近年問題になっている逆走を防止するために標識やペイントなども工夫されている。

新東名高速の概要と今回開通する区間
今回の開通で海老名JCTなどの交通混雑が緩和
東名高速と新東名高速のダブルネットワークで渋滞の大幅な回数減が見込まれている
物流の効率化による生産性向上や地域開発の促進にも期待
厚木南IC。入口3ブース、出口4ブースの7ブース。各ブースへは2階部分に設けられた通路から直接アクセスできる構造
入口側の3ブース
通常レーンには発券機を設置
左ハンドル車用発券機も
共用レーンの発券機
ゲート直後。左が圏央道方面、中央が今後開通予定の伊勢原方面。右は出口へ向かうレーンになる
出口側の4ブース
通常レーンの料金収受機
ETCレーン
ETCレーンにはインターホンが設置されている
出口のバーは片開き
ゲートを過ぎると平塚方面、相模原方面への分岐がある
本線は片側2車線。ただし、厚木南IC以西が開通するまでは片側1車線で運用する
本線上の方面案内看板
高速道路ナンバリング表記も行なわれている
裏側から見ると文字部分に細かい穴が開いていることが分かる。これにより逆光でも文字の視認性が確保できる
脱落防止のためのワイヤーを装備
道路標識
標識部分の脱落防止用ワイヤー
支柱もワイヤーでがっちり保持されている
道路照明は近くに立つと腰ぐらいの低い位置
光源はLEDで明るさは25ルクス
反射板はオレンジとホワイトの2タイプ。コーナーなどはオレンジを使用して注意喚起を図っているとのこと
カラー表示が可能な可変式道路情報版
相模川上が厚木市と海老名市の境になる
海老名南JCTから圏央道方面への分岐
圏央道から厚木南IC方面へ向かうループ部分
厚木南IC方面。トラックが走っている部分が圏央道
中央の橋脚にスペースがあるのは本線の延伸を見据えてのもの
寒川方面。遠くに見える鉄橋は東海道新幹線のもの
逆走防止のペイント
ラバーポールにも矢印が描かれている
路面は水を下部に浸透させることで水たまりを抑制する、いわゆる高機能舗装となっている