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NEXCO中日本、集中工事や車線規制時に所要時間を高精度に表示するシステム導入

2018年度から。BluetoothのMACアドレスを取得して算出

2018年2月21日 発表

NEXCO中日本はBluetoothの電波を使った所要時間提供システムを導入する

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は、走行車両に搭載された携帯端末やカーナビが発するBluetoothの電波を検出することで、計測機器設置区間の所要時間を高精度に計測、利用者に提供するシステムを導入する。これにより、集中工事や車線規制時に該当区間の通過にかかる所要時間を、より正確に把握できるようになるという。開発は中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京が行なった。

 無線/有線LANやBluetoothなどのネットワーク機器には、端末を特定するために固有の数列「MACアドレス」(Media Access Control address)が割り当てられており、これを高速道路脇に設置した複数の受信機で検出、同一のMACアドレスを搭載した車両の通過時刻の差から所要時間を算出する。取得したデータは受信機内で暗号化したのち、インターネットを介して道路管制センターに送信、分析して情報板などに表示して利用者へ通知する。

 既存の所要時間情報は設置間隔が長いため、工事や規制による渋滞区間の把握が難しかったが、本システムは安価に導入できるという。

 2014年度の東名集中工事と中央道集中工事、2016年度の東名・中央道・北陸道リニューアル工事、2017年度の圏央道昼夜連続工事などで試行導入しており、その精度の高さから2018年度の本格導入が決まった。