ニュース

ANA、「赤い羽根 空の第一便」中央伝達式実施。全国の知事、市町村長に赤い羽根を届ける

1962年から赤い羽根共同募金運動をサポート

2017年9月29日 実施

2017年10月1日 開始

「赤い羽根 空の第一便」中央伝達式が行なわれた

 10月1日から2018年3月末まで実施される「第71回 赤い羽根共同募金運動」を控えた9月29日、厚生労働省 厚生労働副大臣室で「赤い羽根 空の第一便」中央伝達式が行なわれた。

 今年で56回目となる「赤い羽根 空の第一便」は、ANA(全日本空輸)グループのCA(客室乗務員)が厚生労働大臣と中央共同募金会会長のメッセージと赤い羽根を、ANAグループが就航する全国40カ所の知事、市町村長、共同募金会会長、市町村共同募金委員会会長に伝達するというもの。

 また、赤い羽根共同募金運動のロゴをデザインしたANAグループの特別塗装機20機を、10月1日から12月31日までの期間(約1万便相当)運航する。

厚生労働省 厚生労働副大臣室で第56回「赤い羽根 空の第一便」中央伝達式が行なわれた

「赤い羽根共同募金運動が今後も力強く展開されることを願っております」

 伝達式では厚生労働副大臣の高木美智代氏が、厚生労働大臣である加藤勝信氏からのメッセージを読み上げた。

「71回目を迎える『赤い羽根共同募金運動』が始まります。この運動は昭和22年(1947年)に『国民たすけあい運動』として開始されて以来、国民の皆さまの善意と助け合いの精神のもと、我が国の地域福祉の増進に大きく寄与してきました。

 少子高齢化が進み、さまざまな福祉ニーズが顕在化しています。5月には子供、高齢者、障がい者などすべての人々が地域、暮らし、生きがいをともに作り、高め会うことができる地域共生社会を目指す、改正社会福祉法が成立しました。

 日本における募金運動の草分けとして、寄付文化を育み、住民が相互に支え合う地域作りに貢献してきた赤い羽根共同募金運動が今後も力強く展開されることを願っております。本年も多くの皆さまのご支援ご協力を心からお願いいたします」と代読した高木副大臣は、メッセージをANA CAの菅野彩花氏に手渡した。

厚生労働省 副大臣 高木美智代氏が、厚生労働大臣である加藤勝信氏からのメッセージを代読し、全日本空輸株式会社 CA(客室乗務員)の菅野彩花氏に手渡した

人々の生活課題が複雑化、多様化するなかで共同募金への期待はますます高まる

 続いて中央共同募金会 会長の斎藤十朗氏がメッセージを読み上げた。

「赤い羽根共同募金運動が本日から全国一斉に始まりました。戦後まもなく助け合いの精神で始まった共同募金運動は、国民の皆さんの長きにわたるご支援に支えられ、今年で71回目を迎えます。

 共同募金は自分の街をよくする仕組み、そして募金にご協力いただいた地域の福祉活動に使われており、災害の際には都道府県圏域を越えて被災された方々を支え合う仕組みとしても役立てております。近年、生活困窮や社会的孤立など、人々の生活課題が複雑化、多様化するなかで、課題解決のための活動を支える共同募金への期待は、ますます高まっております。

 今後も人と人の絆を強くし、住民の生活、暮らしを豊かなものにするため、多くの皆さま方の参加とご協力をいただき、その実現に努めてまいります。国民の皆さまからの信頼と期待に応えるため、共同募金関係者の一層のご努力をご期待申し上げます」と述べた斎藤会長は、ANA CAの上山聡子氏へメッセージを手渡した。

社会福祉法人 中央共同募金会 会長 斎藤十朗氏からANA CAの上山聡子氏へメッセージが手渡された

 続いて高木副大臣からCAの菅野彩花氏へ、斎藤会長からCAの上山聡子氏の胸元へ、赤い羽根が着けられた。

高木副大臣からCAの菅野彩花氏へ、斎藤会長からCAの上山聡子氏の胸元へ、赤い羽根が着けられた

「私どもの航空ネットワークが社会貢献活動に貢献できることを光栄に存じます」

全日本空輸株式会社 客室センター 副センター長 太田惠子氏

 メッセージと赤い羽根の伝達を受けて、ANA 客室センター 副センター長の太田惠子氏が挨拶した。

「本年度も赤い羽根共同募金運動、第一便に協力させていただくことに感謝いたします。お預かりしたメッセージと赤い羽根を、私どものCAが全国40カ所の伝達式にお届けをいたします。

 昭和37年(1962年)に始まりましたこの赤い羽根 空の第一便が56回を迎えました。ANAグループの社会貢献活動として、長きにわたり結んできたものになっています。

 私どもの航空ネットワークが、地域に根ざした社会貢献活動に微力ながら貢献できていることを、非常に光栄に存じます。

私どもANAグループの行動指針にあります、『社会への責任:誠実かつ公正に、よりよい社会に貢献します』に則り、社会への責務を果たすために、これからも赤い羽根の活動に協力していくことをお約束申し上げます」と述べた。

 ANAグループでは、10月1日から15日まですべてのCAと地上旅客係員が「赤い羽根」を着用。就航する国内50の空港の出発カウンターや空港売店「ANA FESTA」に募金箱を設置。空港や街頭で募金活動も行なう。