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ANA、62回目の「しあわせの花 すずらん贈呈式」を赤十字病院で実施
CAがすずらんの花を各施設へ届ける
2017年6月2日 00:00
- 2017年6月1日 実施
ANA(全日本空輸)は6月1日、大田区の大森赤十字病院で「しあわせの花 すずらん」贈呈式を行なった。これは、同社の前身となる日本ヘリコプター輸送時代の1956年から毎年継続している社会貢献活動で、今回で62回目を迎える。
各都道府県出身のCA(客室乗務員)が、全国47カ所の日本赤十字病院と関連施設を訪問し「しあわせ」「幸福の再来」を花言葉に持つすずらんと、手作りのしおりをを入院患者にプレゼントするというもの。すずらんは、北海道千歳市近郊で育てられたもので、鉢植えと切り花が用意された。
式の冒頭、ANAHD(ANAホールディングス) コーポレート・コミュニケーション室 コーポレートブランド・CSR推進部 部長の宮田千夏子氏は、「ANAグループの経営理念のなかに“世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します”というフレーズがあります。これは単に人・ものをお運びするだけではなく、そこにある人々の想いを乗せて夢を作っていく、そういう未来に貢献したいという気持ちがこもっています。
今回、病院を訪問させていただくCAに加え、ANAグループの多くの社員がすずらんのしおり作りに携わっています。これら社員の想いをのせて、入院されている皆さま、病院関係者の皆さまに幸せを願う気持ちをお届けしたいと思っています」とこの社会貢献に対する思いと、日本赤十字社への感謝の気持ちを述べた。
贈呈は、宮田氏から日本赤十字社 医療事業推進本部長の富田博樹氏に目録を手渡し、続いてANAHD コーポレート・コミュニケーション室 コーポレートブランド・CSR推進部 リーダーの佐竹伸介氏から大森赤十字病院 院長の中瀬浩史氏へ、すずらんの鉢としおりが手渡された。
さらに、大森赤十字病院 看護部長の根本とよ子氏、日本赤十字社医療センター 看護副部長の川上潤子氏、武蔵野赤十字病院 看護副部長の奥田悦子氏、葛飾赤十字産院 看護部長の舛森とも子氏に4名のANAのCAがそれぞれすずらんを手渡した。
すずらんの贈呈を受けた日本赤十字社 富田博樹氏は「ANAさんが毎年届けてくださるこのすずらんの花は、幸福の再来の象徴です。患者さんたちが、このすずらんの花を目にすることで勇気づけられ、病と闘う力をさらに強く持てるというそのような取り組みが62年間ANAの皆さんの力で続いています。
この季節になると、入院している患者さんたちがこのすずらんの花、しおりをいただきながら、頑張ろうという気持ちになります。このしおりには、ANAの職員の皆さまの想いがこもった言葉がたくさん書かれており、患者さんたちの励みになります。これは、職員にとっても大変ありがたいことですし、患者さんたちの代わりに御礼申し上げます」と感謝の気持ちを述べた。
会場では、富田氏の挨拶に続いてCAから入院患者の代表者へのしおりのプレゼントが行なわれ贈呈式は終了。しおりをもらった女性は「私は出産で入院していますが、いい香りのしおりをいただけて、病室に帰ったら同じお母さんたちに配って、幸せを分けてあげられたらなと思います」とコメントした。
そのあとCAは小児病棟や一般病棟を回り、すずらんのしおりを入院患者へ手渡した。