ニュース
JAC、鹿児島~屋久島間で運航するATR 42-600型機の初便就航セレモニー開催
今後サーブ 340B型機を順次置き換え
2017年4月27日 00:00
- 2017年4月26日 就航
JAC(日本エアコミューター)は4月26日、フランス ATRの新型機「ATR 42-600」の初便就航セレモニーを鹿児島空港で開催した。初便は8時50分鹿児島発~9時25分屋久島着のJAC3741便で、運航乗務員2名(ダブルキャプテン)、CA(客室乗務員)1名、乗客48名(満席)で離陸した。
今回のATR 42-600型機の初号機(JA01JC)は、1月21日にフランス・トゥールーズで受領、フェリーフライトで7つの地域を経由して、1月26日に鹿児島空港に到着していた機材。
5月8日からは鹿児島~屋久島線を2往復、鹿児島~沖永良部線を1往復で運用し、5月28日からはさらに鹿児島~奄美線1往復でも運用する予定になっている。
11番ゲートで行なわれた就航セレモニー
離陸に先立ち、8時15分から鹿児島空港11番ゲート前で関係者が出席して祝辞やテープカットなどが行なわれた。
最初に登壇したJAC 代表取締役社長 加藤洋樹氏は、来賓らへの感謝を述べたあと、「最新鋭機ATR 42-600型機では、機内を快適に過ごせるよう、足下を広く、高級感ある革張りのシートを装着し、LED照明を採用して客室内を明るくしました。エンジン音も静かになるなど、さまざまな快適化を図っております。
これからも鹿児島の島々をはじめとする“地域の翼”として、そこに暮らす皆さまの生活を守って参ります。また、ほかの地域からお客さまを呼び込んで、地域創生を進めたいと考えております」と挨拶した。
来賓を代表して祝辞を述べたのは、国土交通省 大阪航空局 鹿児島空港事務所 空港長 佃健次氏。
「鹿児島空港は、首都圏・中部圏・関西圏という日本の大都市圏と、鹿児島を結ぶ高速輸送拠点の役割を果たしています。また、鹿児島の離島の皆さまの足であり、離島観光の拠点という役割もあります。新しい機体が導入されることで、旅客の利便性が向上し、空港利用者が増えることを期待しております。これからも、この新しい航空機とともに、安全な空の旅というものを多くの方に提供していただきたい」と述べた。
テープカットでは加藤氏、佃氏のほか、来賓の屋久島町長 荒木耕治氏、鹿児島空港ビルディング 代表取締役社長 渡邉勝三氏、さらにJAL 鹿児島支店 支店長 二川直人氏、JAL 鹿児島空港所 所長 山口肇氏が加わった。
テープカット後はゲートで乗客に記念品が贈呈され、地上では横断幕を持った職員による見送りが行なわれた。小雨のぱらつく空模様のなか、48人の乗客は機体と記念撮影するなど、初便の就航を楽しんでいた。
セレモニー後にはJAC 加藤氏が囲み取材に応じた。
ATR 42-600型機の就航により、JACが保有する機体はATRが1機、ボンバルディア Dash 8-400型機(Q400)が9機、サーブ 340B型機が9機となった。当面はこの19機で運用し、今後サーブの機体を順次置き換えていくという。また、ATR 42-600型機の2号機は9月領収予定で、年内に就航見込み。