ニュース
スターバックス、神戸メリケンパークに関西圏初の公園内店舗を4月21日出店
船と港をモチーフにしたデザインコンセプト「KOBE HARBOR COFFEE CRUISE」
2017年4月18日 18:16
- 2017年4月21日 オープン
スターバックスコーヒージャパンは、西日本で最大級の店舗面積を持つ「神戸メリケンパーク店」を4月21日にオープンする。関西圏で初めての公園内店舗で、神戸開港150年を記念してリニューアルが実施されているメリケンパークに、2階建ての店舗を構える。
スターバックスコーヒー 神戸メリケンパーク店
開店日：2017年4月21日
所在地：兵庫県神戸市中央区波止場町2-4
営業時間：8時～22時
店舗面積：374m2
席数：105席（店内71席、テラス34席）
オープンに先立ち、4月18日にプレス向け内覧会を実施した。内覧会には神戸メリケンパーク店ストアマネージャーの高田聖子氏、店舗開発部長の笠井浩氏、店舗デザインを担当した店舗設計部 西日本チームの及川和茂氏が出席し、同社バリスタが実施しているというコーヒーのテイスティング法の披露や、店舗コンセプトなどの説明を行なった。
神戸メリケンパーク店ストアマネージャーの高田氏は、シアトルの第1号店の地名を冠した豆「パイクプレイスロースト」で抽出したコーヒーを振る舞いつつ、4ステップのテイスティング法を解説。
順に、「コーヒーの香りをかぐ」「（ワインのように）空気と一緒にすする」「口の中で広げて舌への刺激を感じる」「自分の言葉で味を表現する」というステップを経て、味を吟味する。バリスタは始業前などにこうしたテイスティングを実施して日々の記録を作り、顧客との対話に役立てているという。
また、コーヒーに合うフードについても触れ、この日のパイクプレイスローストなら「アメリカンスコーン チョコレートチャンク」などチョコレートを使ったものがお勧めだとして、その時々でオーダーしたコーヒーにどんなフードが合うのか、店舗のバリスタにぜひ尋ねてほしいと述べた。
続いて店舗開発部長の笠井氏は、なぜメリケンパークに出店したのかという理由について「私たちは自宅でも職場でもない、“サードプレイス”というテーマを大事にしている。この店舗はサードプレイスの極みと呼べる立地で、町中の店舗とは体験が格別に違う。潮風を感じながらオープンエアでコーヒーを楽しんでほしい」と説明。
最後に、店舗内外を見て回りながら、設計を担当した及川氏がデザインコンセプトなどについて解説した。
神戸メリケンパーク店は神戸港を臨む立地ということもあり、「KOBE HARBOR COFFEE CRUISE」をテーマに、船と港のモチーフがふんだんに用いられている。例えば店舗外観では、大きくラウンドした2階部分は船尾をイメージした作りで、さながら公園に浮かぶクルーザーのようなデザイン。外壁には「菱葺き」（ひしぶき）と呼ばれる手法が採用され、スターバックスのロゴにもなっている人魚（サイレン/セイレーン）のウロコを思わせる意匠になっている。
店内に入れば、湾曲したオーダー用バーカウンターやロープを巻き付けた柱、曲線的な手すりなど、ここでも船と港がモチーフ。
また、店舗入り口の扉の持ち手や、オブジェを飾る台座には流木があしらわれ、バーカウンター下のパネルには地元六甲山の間伐材を複数品種使うなど、環境負荷の低減にも配慮している。LEED認証の取得も目指すという。
2階店内からの景色はもっともこだわった箇所とのことで、ガラスのつなぎ目には方立（縦の桟）を使わず、視界を遮るもののないパノラマが広がる。特に夜景は息を飲むほどキレイだという。そのパノラマが十分楽しめるよう、座席は店内/テラスとも視点が低めになるよう配慮されている。
最後に店長の高田氏が「公園がそうであるように、人との出会いが生まれる店舗に育てていきたい」と決意を語り、内覧会が終了した。
