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JR九州、平成28年熊本地震で被害を受けた豊肥本線の復旧工事に4月着手

現地に復旧事務所設置

2017年3月21日 発表

豊肥本線の主な被害状況

 JR九州(九州旅客鉄道)は3月21日、平成28年熊本地震などで被害を受け、現在運行していない豊肥本線の肥後大津駅~阿蘇駅について、4月に「豊肥本線復旧事務所」を設置、その事務所が復旧工事を一体的に施工すると発表した。

 豊肥本線復旧事務所は現地の肥後大津駅そばに設置する。復旧工事は4月から同事務所を中心に実施、被害を受けた軌道、盛土・切取等の土工設備、トンネル、橋りょう、信号・通信設備、停車場設備などの復旧工事を一体的に施工するとしている。

 今後、復旧工事は肥後大津駅~立野駅で先行的に復旧工事を行ない、肥後大津駅~立野駅を含めた肥後大津~阿蘇駅で全線復旧に向けた復旧工事を行なう。また、豊肥本線も軌道や路盤が流された阿蘇大橋地区の大規模な斜面崩壊は、国直轄砂防災害関連緊急事業、熊本県実施の砂防事業・治山事業により災害復旧が進められており、JR九州も復旧に向けた調査などを行なっている。

 なお、豊肥本線の具体的な運行再開時期は現在未定。改めて発表するとしている。

豊肥本線の主な被害状況