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スカイマーク、4代目となる新制服着用出発式

11月12日着用開始。「ザ・CAというような制服」と市江社長

2016年11月12日 着用開始

羽田空港で行なわれた新制服着用出発式

 スカイマークは11月12日、羽田空港国内線 第1ターミナルにおいて新制服着用出発式を実施した。この日は、同社が1996年に設立されてから20年目を迎える節目でもあり、併せて4代目となる新制服の着用が開始されることになった。

「新生スカイマークの方針」の一環

女性スカイアテンダント用の新制服。ジャケットとスカーフは共通

 今回の新制服への切替は、この3月に掲げた「新生スカイマークの方針」の一環として行なうもの。この新しい制服は「愛される“スカイマークブランド”の定着と、社員が会社に誇りと愛着を感じる制服」をコンセプトに社内からデザイン案を募集、スカイアテンダントを中心としたプロジェクトチームによる絞り込みや各空港でのヒアリングを経て決定したもの。最終的なデザインと機能面の監修はユナイテッドアローズが行なっているものの、ベースとなる部分はすべて社員が関わるなど独自性にこだわったものだ。

 同社の制服を振り返ると、1998年の会社発足当時には「黄色ジャケット」、2002年からの「ネイビージャケット」を経て、2009年からは「紺色」「オレンジ色(2014年)」のポロシャツに統一されていた。つまり、ここしばらくはカジュアルなイメージを全面に打ち出していたことになる。

 だが、この日から着用開始となる新制服は、女性スカイアテンダント用がワンピース、シャツ、ベストスタイルにスカートまたはパンツを組み合わたもので、ジャケットと2種類のスカーフを共通アイテムとして着用。男性スカイアテンダント用はジャケットにシャツと2種類のネクタイとベスト、同色のボトムスの組み合わせとなる。これまでのイメージから一転、信頼と誠実さを感じさせるスタイルへと一新することになった。

いかにも客室乗務員“ザ・CA”というような制服

 発表会では、まずスカイマーク 代表取締役会長 佐山展生氏が登壇し、「本日11月12日は会社の創立20周年ということで、これを節目に新しい制服に切り替えました」と話し、2015年9月29日の新体制発足後は安全を最優先に、定時性とサービス向上を目指していることを説明した。

スカイマーク株式会社 代表取締役会長 佐山展生氏

 定時性の面では「自分たちだけでコントロールすることができる定時出発率、これを日本一に持っていきたいと考えている」とし、その成果として「先月発表された国内11社の定時出発率ランキングは11社中4位でありました。1位が94%、スカイマークが92%台。もう少しのところまで来ています」とコメント。しかし「トップクラスではまだまだ不十分」であり、その対策本部長として市江社長が就任、1位を目指すとした。

 サービス面では「どこにもないサービス」の提供を追求。具体例としてこの10月まで就航していた「タイガースジェット」、10月から開始したネスレ日本とのコラボレーション、11月から羽田~神戸線で開始するスカイキッズ対象の「チョコラボ キットカット」サービスなどを挙げ、そのほかにも「いろいろな企画をどんどんやっていきたいと思っている」と、意欲を見せた。

 また、乗客サービスの一方で「日本一社員満足度の高い会社」も目指すとし、「それがベースとなってはじめて(お客さま)満足度日本一の会社」にできると思うとコメント。今回の新制服着用を機に「サイズを除きあらゆる面で日本一を目指していきたい」と、今後の10年を踏まえたビジョンを述べた。

スカイマーク株式会社 代表取締役社長 市江正彦氏

 続いてスカイマーク 代表取締役社長 市江正彦氏が登壇。新制服は「スカイマークがサービスを一新し皆様にさらに喜んでいただくための象徴」「自主性を持ってサービスの向上に努めていただけるよう社員自らがデザイン」というふたつの目的があると説明。従来のポロシャツは「親しみやすく身近な航空会社」の特長が出ていたとしながら、今回は「いかにも客室乗務員“ザ・CA”というような制服となりました」とコメント。

 加えて、新制服は「スカイマークは身近な価格、安くてオトクを今後も堅持。それに加えて安全性も一層向上を図り、定時性とシンプルではありますけれども心のこもったサービスをさせていたく」シンボルであるとした。

 制服のデザインについては「皆さまのスカイマークに対する安心感と信頼性を表現」しており、「親しみやすさも大事だとは思いますけれども、私どもの客室乗務員を見ていただき“安心できるなぁ、信頼できる会社だなぁ”と感じていただければ幸せ」であるとした。

客室乗務員を代表して登壇した大藪真菜美氏

 また、客室乗務員を代表して登壇した大藪真菜美氏は「制服は新生スカイマークの象徴として作成し、新たな出発へ向かう社員ひとりひとりの強い想いが詰め込まれています」とコメントした。

乗客には記念品を配布

出発式は福岡行きSKY009便が出発する19番ゲート前で行なわれた

 新制服着用出発式では、女性スカイアテンダント用の新制服を着用して登壇した。そのあと、福岡へ向けて出発するSKY009便に搭乗する乗客に記念品を配布した。

 記念品は、新制服のスカーフとネクタイのデザインを模したハンカチで非売品。残念ながら販売予定はないとのことだ。

SKY009便に搭乗する乗客に記念品を配布
配布された記念品は、新制服のスカーフとネクタイのデザインを模したハンカチ。販売予定はなし