【イベントレポート】
【関空旅博2017】インドネシアの2017年注目イベント紹介と伝統楽器「アンクルン」の演奏体験
インドネシア共和国観光省と在大阪インドネシア共和国総領事館のセミナー
2017年6月5日 21:04
- 2017年5月28日 実施
世界の国々の観光局や航空会社、旅行会社などが集まる旅のフェスティバル「関空旅博2017」が、5月27日と28日の2日間開催された。
さまざまな展示/グルメブースの出展やステージイベント、セミナーが実施されたなかで、インドネシア共和国観光省と在大阪インドネシア共和国総領事館が行なったセミナー「インドネシアの2017年注目イベントと伝統楽器の演奏体験」の様子をレポートする。
まずインドネシア共和国観光省 ビジットインドネシアツーリズムオフィスの高橋直美氏からインドネシア共和国についてプレゼンテーションが行なわれた。
インドネシアは東西の距離が約5120km。ニューヨーク~サンフランシスコ間、大阪~シンガポール間に相当する広いエリアに1万7000以上の島々がある世界最大の島しょ国家で、そこに約2億5000万人の人々が暮らしている。
外国人訪問者数は2016年度で1200万人。そのうち日本人は51万3297人だったという。2年連続で50万人を超えたことについて、2015年からはじまったビザ免除制度により、30日以内の観光目的での入国はビザが不要となっていることの効果が出ているのではと紹介した。
インドネシアで日本人に人気のエリアといえばバリやジャカルタだが、それに匹敵するような人気エリアを育てようと「New Bali 10」という取り組みを行なっていると紹介。10の新しいディスティネーションは、「トバ湖」「タンジュン・クラヤン」「タンジュン・ルスン」「ブロウ・スリブ」「ボロブドゥール」「ブロモ テンゲル スメル」「マンダリカ」「ラブハン・バジョー」「ワカトビ」「モロタイ」で、観光施設や交通インフラなどの開発を進めているところだという。
インドネシアはイスラム教徒が多いが、バリはバリ・ヒンズー教が島の人口の90%で、バリ島の儀式祭礼などの体験は比較的ほかの宗教の人、外国人も参加しやすく、人気のアクティビティになっている。1万以上の寺院があり、寺院の建立記念日には祭礼「オダラン」が頻繁に開催されているそうだ。
「ニュピ」はバリ島の新年を祝うもので、2017年は3月28日、2018年は3月17日の予定。ニュピはバリ島の人たちにとって宗教上のいちばん大切な日とされ、祈りを捧げる1日となり、静寂の日とされ、お店は休みになり、空港なども閉鎖になる。一見不便そうだが、その神聖な日、静寂の日を体験してみたいという観光客が増えているという。
ただし、外国人も参加しやすいバリの宗教行事だが、独特のマナーもあるため、現地ガイドに付き添ってもらった方がよいとのこと。
6月10日~7月9日に開催予定の「バリ・アートフェスティバル2017」は、インドネシア各地からレベルの高い舞踊や伝統芸能緒などが一堂に会し披露される大きなイベントで、とても見応えがあるという。
首都ジャカルタのあるジャワ島でのお勧めのアクティビティは、ボロブドゥール寺院で開催される「ワイサック」。世界中の仏教信者が世界最大の仏教寺院に集まるもので、ギネスにも世界遺産にも登録されている一大イベント。
そのほか「あえて熱帯を走ってみる」というランナーも増えているそうで、「バリマラソン」や「ジャカルタマラソン」なども人気だと紹介された。
「関西国際空港からはジャカルタとバリに直行便が就航しているので、ビザも不要のインドネシアをぜひ訪れてみてください」と述べて、プレゼンテーションを終えた。
続いて神戸インドネシア友の会 KISアンクルン代表の森井國興氏が登場し、西ジャワのアンクルンという楽器の演奏体験が行なわれた。
アンクルンはユネスコ世界無形文化遺産にも登録されている竹でできている伝統楽器。セミナー参加者全員にドレミファソラシのいずれかの音階が鳴るアンクルンが配られ、「ふるさと」や「第九(喜びの歌)」などを演奏した。