【イベントレポート】

【関空旅博2017】日本のNPOが自然リサイクル農法で作ったコーヒー「バリジャラク」を試飲できるインドネシアブース

バリ島に続く10の新デスティネーションも訴求

2017年5月27日~28日 開催

インドネシアの共同ブースには、ヒンズー教の神様が、同じく神の鳥であるガルーダに乗ったオブジェを展示

 5月27日~28日に関西国際空港で開催中の「関空旅博2017」には、インドネシア共和国観光省・ビジットインドネシアツーリズムオフィス、ガルーダ・インドネシア航空、在大阪インドネシア共和国総領事館の共同ブースが出展しており、インドネシア旅行の情報を提供している。

 インドネシア共和国では現在、ジャカルタやバリ島といった主要な観光地に続く、新たな10の観光地開発を進めている。ブースでは、東西の距離が5000km以上にもなる大きなインドネシア地図をバックパネルに描き、それらの10の観光地の場所や写真を紹介している。

インドネシア政府が開発を進める新たな10の観光地を示したマップや写真展示

 関空旅博2017初日の5月27日には、在大阪インドネシア共和国総領事のウィスヌ・エディ・プラティグニョ(Wisnu Edi Pratignyo)氏も会場を訪れた。同氏は、「日本人にはバリ島が人気だが、今は10の観光地をプロモーションしており、海に行くか、山へ行くかでいろいろな旅を楽しめる」とし、そのほかにも「ラジャ・アンパットは海が美しい」と日本人にお勧めした。一方でインドネシア人にとっては大阪や京都は人気で、大阪城、心斎橋商店街、京都市内の金閣寺や伏見稲荷大社、そして着物の試着などを楽しんでいるという。

 また、先日ジャカルタで発生した爆発事件とその対応について尋ねると、「インドネシアは基本的には治安のよい国だが、予想できない事件はどの国でも起こること。このような事件を防ぐようテロリズムに対峙していく」と話した。

在大阪インドネシア共和国総領事 ウィスヌ・エディ・プラティグニョ(Wisnu Edi Pratignyo)氏

 同ブースではこのほか、「バリ ジャラク」というバリ島のコーヒーの試飲コーナーも設置。バリ島固有種の鳥であるバリ ジャラクの名前を冠したこのコーヒーは、日本のNPO法人であるジャラクエンタープライズが栽培支援をするもの。コーヒーの製品として使われない皮や果肉を発酵させたものを肥料として使う、自然リサイクル農法で栽培するバリ・アラビカ品種のコーヒー。売り上げの一部をバリ ジャラクの保護活動に寄付しているという。

 日本でも山東珈琲グループが輸入し、コーヒー豆や飲料を販売。高松市のジェラート専門店「オッティモ」とコラボレーションして、バリ ジャラクと希少糖シロップを用いたアイスクリームも販売している。

インドネシアのブースでは、自然リサイクル農法で栽培する「バリ ジャラク」のコーヒーを試飲できる