【イベントレポート】
【関空旅博2017】日タイ修好130周年! 遊んで泳いで食べてマッサージしてまた遊んで……思い思いの贅沢ができる国
タイ国政府観光庁がセミナーを開催
2017年6月6日 00:00
- 2017年5月27日~28日 開催
世界各国から航空会社や政府観光局などが集まり、“世界に一番近い旅の博覧会”をうたう「関空旅博2017」が、5月27日~28日に関西国際空港で開催された。各企業・政府観光局のブースや飲食ブース、ステージイベントが見物だが、隣接するホテル日航関西空港では、旅行者向けの本格的なセミナーも実施していた。
ここでは、「スマイル タイランド観光セミナー」と題して、タイ国政府観光庁が開催した講習会の模様を紹介する。
クイズを交えて笑顔で進行したタイ国観光セミナー
登壇したタイ国政府観光庁 大阪事務所 森井英二氏は「タイを訪れる人の73%はリピーターなので、実はこうしたセミナーがやりにくいのです」と苦笑しながら、まずはタイの基本情報から解説を始めた。タイの人口約6600万人に対して観光客は年間約3200万人にのぼり、数字からもタイが観光立国であることがよく分かる。そのうち、日本から訪れる人は2016年で143万人。
森井氏がタイのセールスポイントとして挙げたのは、豊富な観光資源とタイ人のもてなしのうまさ、日本の1/3~1/4といわれる物価の安さ、そしてアジア有数の親日国であること。さらに2017年は日タイ修好130周年にあたり、6月からタレントを起用して大規模なキャンペーンを実施しているという。
話はタイの代表的な観光地に移り、まずはタイ中央部にある首都バンコク。経済と文化の中心なのはもちろんだが、この10年ほどの進歩がめざましく、市街には高層建築が増えて王宮や寺院、バラック小屋の間に新しい建物が入り乱れているという。しかし、それがかえってエネルギッシュな空気を生み出しているのではないかと森井氏は分析した。チャオプラヤ川に沿って4つ星、5つ星ホテルも増えているとのこと。
ところで、本セミナーでは息抜きがてら何度かクイズが出題された。バンコクを説明する流れで表示されたスライドは「一般のタイの人たちは首都をバンコクとは呼ばない。タイ語ではなんと呼ぶのが正しいか」というもの。
正解は「クルンテープ」で、これは首都の正式名称である「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティットサッカタッティヤ・ヴィッサヌカムプラシット」の冒頭を取ったもの。
タイの観光を語るうえで、スコータイ王朝、ランナータイ王朝、アユタヤ王朝、そして現王朝のチャックリー王朝という4大王朝を抜きにすることはできない。それぞれの王朝と結びついた数々の遺跡が国内に点在しており、バンコクからほど近いアユタヤ(世界文化遺産)は江戸時代初期に日本人が暮らしていたこともあり日本とも縁が深い。
北部のスコータイ(世界文化遺産)はタイの文明が生まれた場所で、タイ最大の祭ロイクラトンもここで行なわれる。北東部のピマーイはアンコール様式の遺跡が残り、古代クメール王朝の影響の大きさがよく分かるという。
タイはプーケットやパタヤ、サムイなど、数え切れないほどのビーチリゾートを抱えているいるのも特徴だ。パタヤは一時期水質の悪さで観光客離れが起きていたが、自治体などの努力で改善されており、首都から近い立地のよさもあって近年また観光客が戻ってきているという。
プーケットは言わずと知れた総合ビーチリゾートで、40kmの海岸沿いにたくさんのビーチがあり、それぞれに多くのホテルが建ち並んでいる。夜になればニューハーフショーや屋台、土産物屋など、プーケットは昼も夜も楽しめるエリアになっている。
そのほか、タイはマッサージ天国であり、しかも物価が安いため、全身マッサージを施してもチップ込みで1300円程度ですむという。この物価の安さとマッサージ天国というところから、タイはゴルファーにも人気が高い。国内には200以上のコースがあり、プレーヤー1人にキャディが1人付くという贅沢な体験ができるうえ、ラウンド後はマッサージでリラックスでき、豪華な食事を安くすませて、また翌日コースに出る、という具合にタイでゴルフ漬けになる観光客が増えているそうだ。