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JAL、青森県アンテナショップで「あおもり藍」応援イベントを実施

客室乗務員らが「あおもり藍フィナンシェ」を配布、大阪発~青森便機内でも提供

2016年3月14日 実施

「あおもり北彩館 東京店」で「あおもり藍フィナンシェ」を配布した、JALの青森県出身CA(客室乗務員)

 JAL(日本航空)グループは、「観光振興」と「農水産物」をテーマとした地域コラボレーション企画として、地域と一緒に「地方の元気」を創る「JAL 新・JAPAN PROJECT」活動を行なっている。その一環として、青森県の地場産業として注目されている「あおもり藍」事業を応援するとともに、さまざまなコラボレーション企画を実施しており、3月14日に東京都中央区の青森県アンテナショップ「あおもり北彩館 東京店」店頭において、JAL副社長の佐藤信博氏や、青森県出身のCA(客室乗務員)らが、あおもり藍を練り込んだ焼き菓子「あおもり藍フィナンシェ」を、通行人に配布した。

肌寒く小雨の降るあいにくの天気の中、青森県アンテナショップ「あおもり北彩館 東京店」店頭で通行人にあおもり藍フィナンシェを配布するJAL関係者

 青森県では、江戸時代には多数の藍染め工場が存在するとともに、藍の栽培も盛んだったという。一時は、藍の栽培や関連産業が衰退の一途をたどっていたそうだが、青森の文化を残しつつ、地域発展につなげたいという想いから、休耕田での藍の栽培から、収穫した藍加工までを手がける「あおもり藍」事業が立ち上がり、現在では海外への進出も含めて、さまざまな事業を展開している。

 またJALは、あおもり藍事業の海外展開や観光需要創出につながるよう、さまざまな取り組みを行なっていくと発表。あおもり藍と共同で新商品の開発に取り組むとともに、今回、あおもり北彩館店頭で配布されたあおもり藍フィナンシェを、2016年3月から5月の期間限定で、「あおもり藍×eat fun!×JAL」と題し、伊丹(大阪)発~青森行きの機内で乗客に提供する。

 あおもり藍フィナンシェは、藍に含まれる豊富なポリフェノールや優れた抗酸化力、コレステロール低減効果など、藍の健康食品としての効能に着目し、青森県産の小麦粉や米粉とともに、あおもり藍を生地に練り込んで焼き上げた焼き菓子で、あおもり藍関連事業のなかから生まれた商品。開発したのは、青森県の有名和菓子店「二階堂」が運営するベーカリー「eat fun!」で、青森県内のeat fun!店頭や売店などで販売されている。パッケージには、折り紙の鶴が添えられているが、こちらは障がい者の方による手作業で折られたものとのことで、障がい者の方々の社会参加を促進するとともに、地元の地域振興にも貢献しているという。

配布された青森県のベーカリー「eat fun!」の「あおもり藍フィナンシェ」。パッケージの折り鶴は地元障がい者の方が手作業で折ったものという
青森県産の小麦粉や米粉とともに、あいもり藍を生地に練り込んでいる。しっとりとした食感で、優しい味わいが特徴

 あおもり北彩館であおもり藍フィナンシェを配布したJAL副社長の佐藤氏は、「地方の皆さんに元気になってもらいたい、地方にもっと雇用が生まれてもらいたいと思って、JAL 新・JAPAN PROJECTに取り組んでいます。あおもり藍事業では、高齢者の方々や障がい者の方々も加わっているということで、これは応援するべきだと思ってお手伝いしています」と、今回の企画について説明。

 機内でのあおもり藍フィナンシェの配布は、伊丹発~青森便のみとなっているが、ほかの便への展開は今後の課題としつつ、「(あおもり藍事業は)世界的な展開も考えていらっしゃるそうですが、そのなかで我々は日本の路線網でお手伝いできることがあればしっかりやっていきたい」と、前向きな姿勢を示した。

 また、佐藤氏とともにあおもり藍フィナンシェを配布した青森県出身のCAは、「藍といったら青森、というように広く皆様に知っていただくとともに、青森のよさをお伝えして、沢山の方に青森に足を運んでいただきたいと思います」とアピールしていた。

日本航空株式会社 代表取締役副社長の佐藤信博氏。小雨の降るなか、行き交う通行人にあおもり藍フィナンシェを配布した
笑顔であおもり藍フィナンシェを配布する、佐藤氏や青森県出身のJAL客室乗務員ら

(平澤寿康)